6/4 やる気の出ない夜はモー娘。を聴こう。
4月に部署異動があって以来、朝8時から夜9時まで働く日々が割と普通になりつつある。
仕事は大好きだけど,体力がないので残業はしんどい。しかも、教員系だから残業代でないし、更にやる気は出ない。
今日も21時までフルスピードで、膨大な量の業務をブルドーザーさながら荒々しく進めて、疲れ果てて改札へ向かった。
駅までの道のりで、いつものようにワイヤレスイヤホンを耳にぶち込み、いつものようにオーディブルで小説でも聴こうか…と思った矢先、なぜか頭に浮かんだのは「ハロプロ楽曲がついに全てサブスク解禁!」という言葉。
別に最近ってわけでもないし、ハロプロもほとんど興味ないのに、天啓のように頭にそのフレーズが浮かび、私の人差し指はいつものオレンジ色のオーディブルではなく、ミラーボールを模したSpotifyのアプリをタップし、検索窓に「モー」と入力し、予測変換で出てきた「モーニング娘。」を選択し、トップ楽曲の「恋愛レボリューション21」を聞き始めた。
なにこの疲れた体にやる気が漲ってくる感じ。
文字通り足どりがマジで軽くなった。
つんくがすごいのか、音楽がすごいのか、もう私の体の細胞だけ16歳に戻って、完全な若返りを遂げた。
そして、私は今死ぬほど忙しいし、疲れ果てているし、色々うまく行かないこともあるけど、私にはこんなに一瞬で高揚感を味わえるような輝かしい青春時代という思い出に支えられてる!!!!という素晴らしい事実に人生43年目で改めて気がついた。
いや、はじめてかも。
10代の毎日は、大好きな友達と思う存分恋をして、寝坊して、バイトして、悩んで、遊んで、毎日を味わい尽くして、悔いなんてひとつもないぐらいやりたいこと全部やって、良い思いも悪い思いもいっぱいしてきた。
でも、43歳の今は、あの頃の友達はほとんど縁がなくなってるし、むしろ友達なんて全然いないし、難しい顔している時間の方が多いし、うまく行かないことだらけだし、やりたいことよりやらなきゃいけないことのほうが多いし、辛酸も舐めまくって、色んなことを諦めて、輝いてる若い子たちを羨ましくも懐かしい気持ちで眺める日々だ。
でも、恋愛レボリューション21を25年ぶりぐらいに聴いたら、私が今へこたれずに激務を乗り越えているのも、1人で歯を食いしばりながら子育てをしているのも、料理する気力がなくて「今日の夕飯カルピスでいいや」と思えるのも、定年後の老後を死ぬほど楽しみにしているのも、10代であれだけ楽しい思いをして、自分の内側を育てたからなんだ、と思えたり、あんなに人生が楽しかったんだから、きっと私の人生は結果的に最高のものになるはずだという確信めいたものを感じたりすることができた。
しかも、恋愛レボリューション21の次に流れたのは、LOVEマシーンだ。
1000回ぐらいカラオケでみんなで熱唱して、魂に刻み込まれた曲。
もちろん、私だけじゃなくて、この曲を聞いて「うわぁぁぁーーーー!!!」と25年前に引き戻される人は3000万人ぐらいいて、なんかそういう風に、時代と共にある音楽ってすごいし、そういうの作れるつんくまじやばい。
モー娘の曲の歌詞って、意味なんてない、ただの気持ちいい言葉の羅列のように思えるけど、25年の時を経て思うのは、意味がないからこそみんなの記憶に残るし、意味がないからこそ、25年後に聴いた時に純粋にあの時の記憶を蘇らせるんだと思う。
心に沁みる詩も、記憶には残るけどそれが喚起するイメージや感情は、その詩の世界を超えることはないから。
モー娘みたいに、ウォゥオゥイェイイェイ言ってるような曲って、こんなにパワーがあるんだね。おばさんになって初めて知ることも多い。生きててよかった。
しばらくは、通勤のお供がモー娘(ハロプロ)になりそうだわ。
普段はクラシックばっか聴いてるけど、やっぱたまには気付け薬が必要だね!!
ということで、今夜は夢の中で右手の人差し指と親指でLOVEの Lの字を作って、ウォゥウォゥイェイェイするんだろうな。
