最近のミヨ子さん 体調異変、その後

 鹿児島の農村で昭和5(1930)年に生まれ、今年(2024年)6月末に介護施設に入所したミヨ子さん(母)の体調に異変が生じた、と前項で述べた。自分で食べようとしなくなり、そのうちぐったりして呼びかけにも反応しようとしなくなったことなども。ミヨ子さんは、食べることにはずっと意欲的だったのに。

 とりあえず施設(グループホーム)が提携先病院と連絡をとりながら様子を見るということになっていたが、お嫁さん(義姉)から第一報をもらった翌日、早々に「事態」は動く。物理的な状況で言えば、ミヨ子さん自身の体は一日の間に、施設→提携先病院→救急車乗車→鹿児島市立病院へと移動し、検査後入院と相成った。

 当初提携先病院での見立ては急性腎不全で、詳しい検査が必要なので市立病院へ搬送する、という判断から救急車での移動となったらしい。施設からの連絡でまず提携先病院にかけつけたお嫁さんは、救急車を見送ったその足で市立病院へ移動した。おそらく病院から救急車を呼んだため、救急車には病院の看護師が同乗したのだ。

 そして、搬送先の市立病院で検査と診察をした医師によれば、体調異変のいちばんの原因は「脱水症状」とのことだった。水分摂取が足りない、というあれである。

 そんなことで死にかけるのだろうか? と思わなくもないが、動画から見るミヨ子さんは、体はぐったり、意識は朦朧として、いつ「あちら側」に言ってもおかしくないほどだったから、言葉を換えれば、脱水とはそれほど危険だということだ。

 最初の見立ての腎不全も、水分摂取が足りなかったことで尿をうまく作れなかったためだろう。市立病院では、入院して点滴で水分補給を続け体力の回復を図ることになった。調子が悪くなってから1週間近く、どれだけ水分が欠乏していたのかわからないが、体力も相応に落ちているだろうから、点滴から徐々に栄養摂取を始め、自分で食べられるようになるまではけっこう時間がかかるだろう。ミヨ子さんは病院で年を越すことが決まった。

 娘のわたしとしては、原因が「その程度」で――というと語弊があるが――ほっとすると同時に、ミヨ子さんが味気ない(であろう)病室で、たった一人でお正月を迎えることに胸が痛む。病院の規定では土日祝日は面会できない。世間で騒がれているとおりこの年末年始はめったにない9連休だが、おかげで年明けの6日まで面会できないことになるのだ。

 この状況はある意味デジャヴである。ここnoteに、ミヨ子さんが施設に入所した直後の体調異変とそれに伴う緊急搬送と入院、その後の転院などについて綴ったが〈296〉、そのときの状況に似ているのだ。前回の発端は施設での新型コロナ感染で、続く尿路感染から腎機能低下と続き合計で1カ月ほども入院した。ミヨ子さんの体力次第ではあるが、今回の入院はそこまで長くはないだろう。

 前項の最後に「神様は、(ミヨ子さんを)どの方向へ導こうとしているのだろう。」と書いた。幸いなことに、神様のご判断より前にヒト(お医者さん)が的確に判断・対応してくれて、ミヨ子さんはいちばん深刻な状況に至らなくてすみそうだ。

 教訓的に言えば、水分摂取のようなちょっとしたことでもお年寄りの体調は大きく変わるということでもある。

〈296〉当時の状況は「最近のミヨ子さん 介護施設入所後、その一」から「その二十」に綴った。

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