ヨガストラップはいつから使われていたのか
ヨガのアーサナをする時に必要な道具があります。
ヨガマットは必ずあったほうがいい。
あとは補助道具としてブロック、ボルスター、ストラップ(ベルト)などがあります。
実は、この中で、ヨガストラップは2000年前から使用されていた、とヨガ研究者のセス博士 https://www.yogicstudies.com/seth-powell は語ります。(The Luminescentのブログを参照したものになります。)
現代ではヨガストラップ(またはヨガベルト)と言いますが、サンスクリット文献では「ヨーガパッタ」として知られていたようです。
ヨーガパッタとは、「瞑想中に信者の背中と膝にかけられる布」「苦行者が手足を硬直した状態に保つために使用する帯」などと定義づけられています。
現代では、1960年台にBKSアイアンガー師が発明した、とされる説が広まっていますが、身体的な練習に帯状の物を使用する概念は、実はヨガの規律と同じくらい古いものなのです。
古代の像や文献をご覧になりたい、もう少し詳細を知りたい方は、上記に貼った The Luminescentの記事を読んでください。
人の考えること、思いつくことって、時代を超えて同じであること。
現代のヨガ、古代のヨガ
実は共通点も多く、誰の発明とか発見とかではないのだな、と思いました。
というのも、私が1つ1つの技法を考察したときに、
なぜこれが生まれたのか、なぜこの形になったのか、
どこに効果があるのか、などを知ろうとすると
時代は関係ない気がしているからです。
以下、The Luminescentのセス博士の記事を一部抜粋します。
「ヨガパッタ の2000年にわたる歴史をたどってきたが、ヨガストラップが現代の姿勢ヨガの初期の形態には見られなかったと知ると、驚くかもしれない。ヨガストラップを「発明した」とよく言われるBKSアイアンガーは、このヨガにおける明らかな革新について、自らの言葉で語っている。
1960年代、私がフランスに滞在していた時、人々が荷物を運ぶのにベルトを使っているのを見かけました。彼らはベルトでバッグをまとめて持ち運んでいました。私もバッグをベルトで縛ってもらい、帰国しました。その時、この荷物用ベルトはヨガにも使えるのではないかと思いました。バッグをしっかり縛れるなら、脚にも使えるはずだと。早速試してみました。ベルトで脚を固定すれば、狭い空間でも脚を伸ばすことができました。これこそが、抵抗を伴う動作です。
翌年、そのベルトを買いにフランスへ戻った時、そのベルトは「流行遅れ」で販売中止になっていることを知りました。幸いなことに、そのベルトを1本持っていたので、帰国後、プネーで同じバックルのベルトを製造してもらうことができました。
その後、私は筋肉に方向性を持たせるためにベルトを使うようになった。
ヨガにはあらゆるものが貢献できるというのが私の確固たる信念です。重要なのは物の大きさや配置の複雑さ、内容ではなく、単純な道具を補助具に変える意図と姿勢なのです(アイアンガー、2012)。
このようにして、アイアンガーは、知らず知らずのうちに、古代のヨガの技術を、自身のヨガの実践と指導の現代的で進化し続けるニーズに合わせて再構築したように思われる。バックルは新しいものであり、ストラップを現代のヨガの実践に活用できる可能性も多岐に渡った。前近代の文献では、ヨガパッタは座位の姿勢を支えるものとして伝統的に描かれているが、アイアンガーはヨガストラップを、「抵抗を伴う動作」を生み出すための無数のアーサナを支えるための小道具として再構築した。」
アイアンガー師はフランスで荷運びをしている人から思いついてヨガストラップを補助道具として開発した、とあります。
疑うわけではありませんが、これも本当かもしれないし、実は口伝で聞いていたのかもしれない。
言えるのは、2000年前からヨガストラップが存在した、という事実。
何が本当かわからないのがヨガの歴史。
大切なのはそこではなく、なぜ使用するのか。
「私にとって、補助具はアーサナのためだけのものではありません。身体の姿勢を整えることで、心が落ち着き、「チッタ・ヴリッティ・ニローダ」の状態を体験できるようになるのです。身体は私の最初の補助具です。身体は魂の補助具なのです。— BKSアイアンガー」(https://www.theluminescent.org/2018/06/the-ancient-yoga-strap-yogapatta.htmlより引用)
ヨガに関して何かを思いついた時、これは自分が考案したのだという気持ちよりも、考案したその先にあるものが何なのかのほうが重要なことを忘れたくないですね。
