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SNS依存の原因は、ドーパミン中毒

 SNSで日常的に発信を行っている方の中で、自分が投稿した後の反響が全く気にならないという方は、少ないのではないでしょうか。
 中には日記のように淡々と記録として残し、その後の反響は全く見ないという方もいますが、いいねや閲覧の数が気になり、何度も通知を確認してしまうという方も多いでしょう。

 SNSの発達により、365日24時間誰かとオンラインで繋がっているという状態は、私達の孤独や承認欲求を解消してくれますが、逆に脳がその状態に慣れすぎてしまうと。

 常に誰かから反応が返ってこないと不安になる

 いいねの数が少ないと
 自分が否定されたような気持ちになる

 期待していた反応が得られないと
 投稿を削除したり、次々と新しい投稿を行う

 など、本来は自分がコントロールできないはずの他者からの反応に対して、ストレスを感じてしまう事があります。

 では、SNSをしばらく休む、アカウントを削除する、利用時間を制限する、といった方法で問題は解決されるのですが、ストレスを感じるほどに、まるで傷ついた自分の心を取り戻そうとするかのように、余計にまたSNSに傾倒してしまうのはなぜか。
 私はそれを以前から、ギャンブルやオンラインゲームへの課金を、やめたいのにやめられず苦しんでいる人の心理に、よく似ていると感じていましたが、アンナ・レンブケさんのベストセラー「ドーパミン中毒」にその記述がありました。

ギャンブルをすると、最終的な報酬(通常お金)に対してだけではなく、報酬がもらえるかどうかがわからないという予測不能性に対しても多量のドーパミンが放出されることが科学的に示されている。ギャンブルをする動機は金銭的な利益というよりも、むしろ報酬の予測できなさにあるということである。  2010年の研究で、ヤコブ・リネットらはお金を得る時と失う時のドーパミン放出状態をギャンブル依存症の人と健康な人とで比較した。この二つのグループで、お金を得た時については違いは見られなかった。しかし健康なグループと比較して、ギャンブル依存症の人の脳ではお金を失った時でも著しくドーパミンレベルが上昇していた。そして報酬回路内のドーパミン放出量はお金を失うか、得られるかの確率がほぼ同じ(50%)時──つまり、不確実性が最大の時に最も高かった。  ギャンブル依存症から見えてくるのは、報酬の予期(報酬に先だったドーパミン放出)と、報酬の反応(報酬がもたらされた後、あるいはその最中のドーパミン放出)は別物だということだ。私のところに来ているギャンブル依存性の患者は、ギャンブルをしている間は心のどこかに負けたいという気持ちがあると言っていた。負ければ負けるほどギャンブルを続けたいという衝動が強くなり、勝った時の快感も爆発的になる。この現象は「損失追跡」と呼ばれている。  私は、似たようなことがSNSのアプリでも起きている気がする。SNSでの他者の反応はとても気まぐれで予測できない。「いいね」を得られるかどうかわからないという不確実性が実際に「いいね」をもらうことよりも私たちをドキドキさせ、依存させるのではないか。

ドーパミン中毒より

 他者からの「いいね」のような、自分がコントロールできない物に依存する事は非常にリスクが高く、依存が深刻に進んでしまうと、日常生活に支障が出たり、心身の健康を損ない、医療の介在が必要となる場合もあります。
 
 安定したメンタルヘルスを保ち続けるためには、依存先を、自分単独でコントロールが可能な物に、複数分散させる事が大切です。
 SNSでの発信も、Xやインスタのように即他者からのリアクションが反映されるタイプの物ではなく、このnoteのように、何ヶ月も経過してからじわじわと広がっていくような物を選ぶと良いです。
 そしてドーパミンの刺激を少しずつ減らしていき、いったん脳内を静かな状態に戻して、自分自身の心と向き合ったり、SNSに載せるネタ作りのためではなく、本当に自分自身が行きたい場所に出かけたり、身近な家族や友人と話をしたり。
 他者からの承認ではない、自分で自分に価値を見出せる時間を、ゆっくりと取り戻しましょう。

#ドーパミン中毒 #SNS依存 #読書感想文
#創作大賞2026 #エッセイ部門


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