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48歳で亡くなった父のこと
私が幼いころ父はとても優しく、アルバムを見る限りでは私を可愛がってくれていたように思います。
けれど、父にはギャンブル癖がありました。パチスロが大好きで、まるで生きがいのようにのめり込んでいました。
家にあるものを質屋に入れてはお金に換え、パチスロへ。そして儲かったら、また質屋に行ってそれを取り戻す——そんなことの繰り返しでした。
母にお金をせびることもあれば、時には暴力を振るうこともありました。
父に殴られて、母が眼帯をしていたことも何度かあります。
優しい一面もありましたが、短気で怒りやすい人でした。
「パチスロのプロになりたい」と、本気で語っていたこともあります。
そんな父でしたから、家庭はいつも不安定で、お金に困ることも多々ありました。
お酒もタバコもやめられず、甘いものも大好きで、よく「いちごスペシャル」の菓子パンを買って食べていました。
当然のように、食生活は乱れていて、若くして糖尿病・高血圧・C型肝炎を患っていました。
父の母親は、彼がまだ一歳の頃に蒸発したそうで、父は親戚の家で育ったそうです。
中学生になる頃、実の父親に引き取られましたが、再婚した義理の家族とうまくいかず、父自身も暴力を振るっていたと聞きました。
そんな父に育てられた私は、一度も褒められた記憶がありません。
だから、私は父のことが好きではありませんでした。
そんな父は、血圧の高さから脳出血を起こし、48歳で亡くなりました。
「この人の人生は、いったいなんだったんだろう」
今でも、ふとそう思うことがあります。
——つづく
miyuh
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