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kazunagatsuki
おこわの記録67 なぜ誰も“1人前のおこわ”を作らないのか
勿論、作ろうと思えば作れます。
でも実際には、
1人前だけのおこわを作る人はほとんどいません。
なぜか。
理由は単純で、
おこわは“少量向きの料理”ではないから。
白米なら、
1合でも2合でも、
そこまで大きな差はありません。
でも、おこわは違います。
もち米は、
蒸気で火を入れていく料理。
だから、
蒸気の通り方
もち米の厚み
水分の逃げ方
蒸し器の中の温度
こういうものが全部関係してきます。
少量になるほど、
このバランスが崩れやすい。
例えば、
もち米を減らせば減らすほど、
蒸気が抜けやすくなる。
乾きやすくなる。
温度も安定しにくい。
つまり、
「少ない方が簡単そう」
に見えて、
実は逆。
おこわは、
少量の方が難しい。
しかも不思議なのが、
もち米の量を半分にしても、
手間はほとんど減りません。
蒸し器を出して、
お湯を沸かして、
蒸し布を濡らして、
途中で水を打って、
また蒸す。
これを、
お茶碗1杯分のためにやる。
冷静に考えると、
かなり贅沢な料理です。
だから昔のおこわって、
「家族分」
「お祭り」
「お祝い」
みたいに、
“まとめて作る料理”
として残ってきたんだと思います。
最近、
もち米300g位で作ることが増えて、
改めて感じています。
おこわって、
量を減らしても、
簡単にはならない。
むしろ加減が難しい
