僕の成分になった音楽⑧
このバンドも例のラジオ番組からでした。
ワンワンと、たぶんに怖そうなワンちゃんが
吠えたくり、唸り声が止むや
ギターとベースの高速3連フレーズで
幕開けるイントロでイッキに鷲掴みされ、
そのままどっかに連れてかれました。
明けのAメロで、
リムショットを巧みに混ぜてたドラム。
このバンドはタダモンじゃない…。
彼らの名前は
もうお気付きの方も居るだろう
MR.BIG
です。
ラジオをラジカセでダビングしていたので
聴いては巻き戻し、
気に入ったところで止めて
チュルチュル(5秒くらい)巻き戻しては再生。
うん、すごいアナログ。
でもね、それが今思えば味があった気もします。
このバンドは、名前通りビッグだぞ!
絶対に売れるはず!と
既に全米1位になっていた
『To Be With You』の存在も知らずに
これまたお馴染みの
商店街のレコード屋へ行き、
『Colorado Bulldog』が入っているアルバム
『BUMP A HEAD』を購入。
件の3rdアルバムBUMP〜、
結構好きな曲が多く入っていました。
4曲目の『What's It Gonna Be』のアウトロ、
エリック・マーティンのロングシャウトに
引っ張られるようにバンドサウンドが
激しくなってく感じとかトリハダものでしたね。
19で自分のバンドを組んだときに、
ドラマーが見つかるまで、
12曲目の『Long Way Down』とか、
4th Al. Hey Manから【Take Cover】、
『Out of the Underground』、
『Dancin' Right Into The Flame』辺りは
バンドスコア見ながら、
ドラムパートをB900で打ち込んで、
当時のベーシストと
テンポを早めたり遅めたりしながら
練習してました。
そう言えば其奴と一緒に
ビリー・シーンのクリニック観に行ったなあ。
そうそう、
僕は気に入ったアーティストの過去や
サイドプロジェクトにも興味が湧くタイプなので
ビリーの最初のバンド『TALAS』や
Van Halenの初代ヴォーカル=
デヴィッド・リー・ロスのアルバムに
参加したものとか
デニス・チェンバース(Dr.)と
ジョン・ノヴェロ(Key.)との『Niacin』、
そしてビリーのソロとかにも
アンテナを張っていました。
以下、メンバーのソロキャリアで
特に印象に残っているものです。
「デニス・チェンバースと一緒にやるなら
ジョン・ノヴェロじゃなく他に
有名なキーボーディストが居ただろ?」とか
すんげー失礼なこと言われてたみたいだけど、
ノヴェロで大正解だったと思います。
彼のオルガンも大好きですよ。
MR.BIG初期の頃のコーラスとかでは
ビリー、あんまり歌上手くないなって
印象だったけど、
その後ボイトレにも通ったりで、
2001年に出したソロアルバムでは、
ワインのコルクの内側みたいな渋さのある
なんだかコクのある声で
良い曲を歌ってくれていますね。
確かこのアルバム、スティーヴ・ヴァイと
テリー・ボジオが1,2曲参加してるけど、
それ以外は助手を一人付けて、
ほぼ全部ビリーがプレイしたんですよね。
そう言えばポール・ギルバートも
一度彼がMr.Bigを離れてからのソロアルバム、
ほとんど持ってたなあ。
ポール・ギルバートと言えば、
バカテク、速弾きギタリストの印象が強いけど
歌をちゃんとフィーチャーした曲が
たくさんあって、楽しんで聴けるんですよ。
めっちゃ良い曲なのに1:39しかないコレとか
もっと聴かせてよ、続き頼むよ!みたいのも
ありますが、
メロディセンスが良いんですよね、ポールって。
EVHやジミー・ペイジの影響がギターでは
色濃く出てるけど、
BEATLESやトッド・ラングレンなどの
ポップセンスがバックグラウンドにあるのも
納得できますね。
あ!パット・トーピーのビデオ、
『BIG DRUMS』も高校の時に買って
よく見ていたなあ。
パラディドルとか、
完璧にこのインストラクション
からだったもんな。
あれだけ見ていたのに、
左足踵での拍取りの重要性を
師匠のFさんから指摘されるまで
気付けてなかったから、
ドラムの上っ面しか捉えてなかったことが
愚か者だったなと自嘲するばかりです。
パットのソロから1曲選ぶとしたら
2枚目の『y2k』(1999)に収録されてるこの曲。
ギターもキーボードもカッコイイ上に、
サビのひと回し目が終わったあとのフィル、
このロールの入れ方ったら、
もう鳥肌モンでしたね。
歌も上手だから、
もっとソロアルバム出せば良かったのにパット。
そして最後にエリック・マーティンですが、
実はね、あんまり個人活動に於いては、
思い入れがないんですよね。
なんか途中から
邦楽の英語カバーアルバムばっか出すように
なったな、この人って感じで、
良いなと思ったのが、
TMGの1枚目の数曲くらいですかね。
TMGの2枚目、去年出たけど、
うーん、って感じだったな。
歌も演奏も流石プロって感じなんだけど、
なんだろう、
実験とか挑戦とか成長みたいなものが
感じらなくて、
コレで良いんでしょ?みたいなあざとさが
見えちゃうとスンとしちゃうんだよね。
だからカバーアルバムシリーズも
なんか入っていけなかったのかも。
キツい本音で言うと「しょーもない小遣い稼ぎ」
って感じですね。
やっぱりエリック・マーティンは
MR.BIGでこそ輝ける気がします。
同じレベル以上の達人たちに負けるモンか!
なハングリーさが彼のウリだとも。
2002年、バンド内のゴタゴタで解散したけど、
オリジナルメンバーで2009年に再結成。
みんなそれぞれの活動も順調そうなのに、
再結成したってことは、
まだやり残したことがあったんでしょうね。
1999年にポールが抜けた後に加入し、
さよならツアーまで居た
リッチー・コッツェンも好きだったけど、
やっぱりもう出来上がっていたMR.BIGの
イメージには合わなかったかな。
これも単体で聴くと良い曲だけど、
どうしてもTo Be With Youの
二番煎じなのは否めなかったかな。
この人は、ソロの方がしっくり来るんだよね。
そっちで確立しちゃったから、
PoisonもMr.Bigもだし
正直、ビリーとマイク・ポートノイとやってる
The Winery Dogsも個人的にはイマイチ。
そうそう、彼はソロで、
名手とバチバチにやり合うよりも
周りに引き立てられる方が映える気もしますね。
歌声も最高なリッチー。
こういうギターも最高級のテクニックがある人が
それを温存してるってのが、
また最高にクールに感じるんですよね。
MR.BIGで言うと全員がそうだったな、
と思えましたね。
以上、ご清聴ありがとうございました!
