Stevie Wonder - Stevie On Stage (1970)
この時代のスティービーはクリエイティブな条件を求めてモータウンと若干ごたごたしていた時期になります。通説では72年のMusic Of My Mindまでは前史として片付けられていますが若いながらもエンターテイナーとしての才能を発揮し徐々に自分のやりたい音楽に目ざめ折り合いをつけていく姿を切り捨てるのは実にもったいないです。本作は70年のライブ盤でエンターテイナースティービーの最後のアルバムになります。選曲はオリジナル、カバー含め甘めのポップスが中心ですが自作曲や演奏では後の才能の片鱗を見せています
Intro ~ Pretty World
セルジオメンデスのカバー。For Once In My Lifeを歌ってからのスタートでポップながらもファンキーな演奏が期待を高めてくれます。
Sunny
オリジナルはポップ寄りのソウルナンバーですがゴツゴツしたベースとひっかくようなリズムギターによるグルーヴがかっこいいファンキーなアレンジに仕上げています。個人的にはとても好きなカバーです。
Love Theme From Romeo And Juliet
ゴッドファーザーで有名な作曲家ニーノロータの書いた曲。少し甘すぎる気はしますがムーディーな歌い方もとても上手いです。
Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da
スティービーの他にヘンリーコスビーとシルヴィアモイが加わった初期の曲。ファンキーな演奏で当時まだ新しかったクラヴィネットを弾いているのはスティービー本人。当時のライナーにはフアバ(ファズ?)トーンを効かせたギターと紹介されています。
Everybody's Talkin'
ハリーニルソンのカバー。ここでもクラヴィネットを使って歯切れのいいファンクビートにアレンジしています。
My Cherie Amor
これも初期の代表曲でライブならではの装飾のないソリッドな演奏からはバラードなのにファンクがにじみ出ています。
Yester-Me, Yester-You, Yesterday
こちらも初期のヒット曲でオリジナルよりもソリッドな演奏でかっこいいです。観客との合唱がいかにもライブらしいです。
I've Got Be Me ~ Once In a Lifetime
どちらもミュージカルナンバーでスタンダード寄りの曲ではありますがそういった雰囲気を崩さない程度にソウルフルな味付けをしています。
A Place In The Sun
ほんのり歌謡ムードなソウルナンバー。ここではイタリア語でも歌っています。ということはイタリアでのライブを録音したものでしょうか?
Down To Earth
こちらも歌謡ムードなソウルナンバー。偶然の一致なのかなんらかの影響を受けたのかは不明ですがソウルには結構歌謡ムードなバラードが多い気がします。
Blowin' The Wind
ボブディランのカバー。ムーディーな歌い方なのもあってかちょっと安易な選曲に感じてしまいます。
By The Time I Get To Phoneix
ジムウェッブの曲。こちらも安易な選曲に感じてしまいます。ソウルだとアイザックヘイズのカバーがとても良いです。
Ca' Pubrange
ブラジルのロスインディオスタバハラスのカバー。スティービー本人によるファンキーなドラミングとほんのりルーズで中毒性のあるギターがかっこいいファンクナンバー。
Alfie
バカラックの曲で歌わずにハーモニカで哀愁いっぱいにメロディを奏でています。
For Once In My Life ~ Thank You Love
アップテンポによるカバーがヒットした曲でここでもアップテンポで演奏していて観客の歓声も大きいです。後半はコスビー=モイ=ワンダーによる曲でこちらも熱のこもったアップテンポナンバーです。
