Jimmy Smith - Off The Top (1985)
多くのフュージョンの波に乗れなかったミュージシャンがそうであったようにジミースミスもまた80年代になるとレコーディングの機会に恵まれるようになります。本作は同窓会といえる人選であの頃のソウルジャズを再現しています。特に当時シンガーとして人気だったジョージベンソンの参加はソウルジャズにとっては「放蕩息子の帰還」です。
メンバー
ジミースミス:オルガン、アープシンセ(2)
スタンリータレンタイン:テナーサックス
ジョージベンソン:ギター
ロンカーター:ベース
グラディテイト:ドラム
エロール"クラッシャー"ベネット:パーカッション(2,3)
Off The Top
ジミースミス作のスウィンギ―でノリのいいソウルジャズ。ジョージの優雅で流れるようなギターソロ、ノリのいいオルガンソロ、ソウルフルなテナーソロと三者三葉のいいソロが聴けます
Endless Love
オリジナルはダイアナロスとライオネルリッチーのデュオです。ウェスモンゴメリーを思わせるギターやオルガンと共に使われるアープシンセはCTIでのウェスを思わせます
Mimoza
ラテン風のパーカッションを使った曲でムーディーなオルガンとギターの絡みが印象的です。
I'll Drink To That
ソウルフルなブルースナンバーでこのメンバーならではのノリのいい熱いソロが聴けます。ジョージのソロですが機材が違うのかいつもと音が違います。さらにグラントグリーンばりにフレーズの繰り返しをしていてらしくないです。テーマ部はThe BandもカバーしたクラレンスヘンリーのAin't Got No Homeに似ています。
Theme From M.A.S.H
映画の主題歌で流れるようなジョージのギターと唸りながらのリズミックなオルガンソロが対照的です。
Ain't Misbehavin'
ファッツウォーラ―の曲で浮気はやめたという邦題も知られています。ファッツウォーラーはカウントベイシーと並びオルガンの名手で、ジミーも尊敬していたといいます。ここではサイドマンへの配慮をガン無視した俺が俺がといったノリのいいダイナミックなソロを聞かせてくれます。最後にジミーのインタビューが入って終わりです。
