見出し画像

Ben Webster - SoulVille (1958)

アップテンポではブリブリと、スローではムワーっとスケベに吹く。アールボスティック、ジョニーホッジス、イリノイジャケーらと並び、私の好きなホンカーやテキサステナーと呼ばれる系譜の先祖にあたる方です。本作ではオスカーピーターソントリオとレイブラウンをバックにした一枚で皆ベンのブルースフィーリングにやられたのかいつも以上にブルースに染まった演奏です。ソウルジャズ好き必見です

メンバー
ベンウェブスター:テナーサックス、ピアノ(ボーナストラックのみ)
オスカーピーターソン:ピアノ
ハーブエリス:ギター
レイブラウン:ベース
スタンリーヴィ:ドラム

Soulville
ブルース剝き出しのギターから始まり一人風呂場にいるようなムワーっとしたサックス。不健康な音です。ベンのオリジナル

Late Date
スウィンギーな一曲でハーブもクランチトーンでブルージーな演奏をしています。オスカーもいつもはやや弾きすぎている感がありますがここでは控えめにサイドマンに徹しているものの、それ故にブルースフィーリングがはっきりと伝わってきます。ベンも感情に任さてむせびまくります。こちらもベンのオリジナル

Time On My Hands
掠れたトーンのサックスが歌う切ないバラードナンバー。聞きほれてしまい気が付くと終わっていました。スタンダードナンバー

Lover Come Back To Me
こちらもバラードナンバー。掠れたトーンに息使いを感じるトーンやむせびを混ぜた演奏はほどよく抑制されており大味さは一切ありません。こちらもスタンダードナンバー

Where You Are
すすり泣くようなトーンが心を打つバラードナンバー。前の2曲が無骨なトーンでしたがこちらではソフトなトーンです

Makin' Whoopee
低音を活かしたミディアムナンバー。ベンの貫禄たっぷりでオスカーやレイがこじんまりと聞えるので恐ろしいです。

Ill Wind
ここでも堂々とした演奏を聞かせてくれます。最後の息の音を交えたトーンが印象的です。

Who
ここからはボーナストラック。ベンは5年間ほどプロのピアノ奏者をしておりサックスを吹くようになっても暇を見つけては楽しみとしてピアノを弾いていたようです。ストライドやブギウギスタイルの古風ながらも楽しい演奏です。

Boogie Woogie
ここではプロフェッサーロングヘアやドクタージョンといったニューオリンズのピアノ弾きを思わせるタッチを披露しています。自作ですがCC Riderのフレーズが引用されています。ハーブエリス?もミッキーベイカー顔負けのかなり危ないクランチトーンを突っこんでいます。白人らしい粋にスウィングするギタリストだと思っていたのでこれは驚きました

Roses Of Picardy
軽快なスウィングナンバー。ピアノの隅に酒を置きほろ酔いで弾くベンが目に浮かびます。ジムホールによると実際にピアノを弾く時ベンは酒を飲んでいたそうです。