Houston Person - Love Me Tender(1991)
第二のスタンリータレンタインというかテナー版メイシオパーカーという感じのヒューストンパースン。60年代にプレスティッジからデビューすると倒産までプレスティッジのほぼ専属のテナー奏者として、コテコテ路線の最後のスターとして活動し、倒産後は後継的な企業であるMuseへ移籍。そんな彼がコテコテ再評価の90年代にリリースしたのが本作。リズムはベテランと中堅に、オルガンとギターは若手に任せており特にジミースミスそっくりのジョーイデフランチェスコの主役を食う勢いの活躍に耳が向きます。ヒューストンパースンは昔から自分が主役だと主張するタイプではないので、後輩たちが周りを固めていると彼らを温かく見守っているようなプレイになるのでなんだか聴いていてほっこりします。
メンバー
ヒューストンパースン:テナーサックス
ジョーイデフランチェスコ:オルガン
ランディジョンストン:ギター
バーテルノックス:ドラム
サミーフィゲロア:コンガ、パーカッション
Love Me Tender
はじめは鼻歌のような緩いトーンでテーマを奏でますがアドリブとなれば熱く吹いてくれます。グリグリと粘り気のあるギター、ジミースミスにかなり近いオルガンとこの作品の方向性をバシッと示しています
Blue Velvet
タイトル通り柔らかくブルージーな曲です。昔ながらのタフなテナーを力いっぱい吹いたと思えばソフトな震えるトーンまでと持てるものを全て出すような演奏が最高です。
Blues For H.P
ジミースミスがやっていたようなブルージーなバップ。ルードナルドソンやスタンリータレンタインとの共演作を思わせます。テナーとオルガンがメインでギターが少し大人しめってところもよく似ていますがここでは熱のこもった派手なソロをしています。
Ceora
ポコポコしたコンガが楽しいラテンタッチのリラックスしたバラードジャム。ケニーバレルっぽいギターソロがいい感じです。
Impossible
これもリラックスしたジャム。ヒューストンパースンはスタンリータレンタインによく似ていますが、彼よりも昔ながらのスタイルが強い(バップ感が薄い)印象です。逆にジョーイデフランチェスコはジミースミスを聴きこんで研究したんだろうなという音です
The Party's Over
コンガの効いた演奏。似たようなリラックスした演奏が続く中コンガが良いアクセントになっています
True Blue
レイジーなブルースジャム。ですがアドリブはかなりアグレッシブです。特に後半の息の合ったテナーとオルガンの掛け合いが聴きどころ。
