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いのちだろう

目を開けると 暗闇だった
まっくらだ

また 目を閉じる
だって 怖い

音もない暗闇だ



目を閉じたまま
膝を抱えて 浮遊する

暗闇の深海を 流れている



誰かいますか

だれか
だれか…




応答はない


暗闇で目を開ける前に
呼吸が合わない世界を泳いだ記憶が
微かに残っている


こころを剥ぎ取られていくような痛みに目を閉じたのだった




 再び 目を開けてみる


漆黒の暗闇は ほんの少し色を移していた
濃い藍色グラデーションが流れている


目を開けて
抱えていた膝から
手を離した

泳いでみる


あちらこちらに
石が流れてくる


 流れに軌道がある

小さな石
大きな石
形も様々だ


 触れてみる


温もりを感じた





微かに
遠くから 音が聞こえる

ごおお…
ど…く…
ど…く…
ごおぉ…

 心地よい音だ


どこから 聞こえるのかわからない



流れてくる石は だんだんと光を帯びた


言葉に乗せられない、息を呑むような美しさを見た



すぅ…

深く呼吸ができた


ゆっくりと
自らで 泳いだ

温もりのある石が流れてくる

光の帯を連れて流れていく
光の残像が残る


きれいだ…


見とれている



音が聞こえる


これは



心音だ


ど…く…
ど…く…

どく… どく…


暗闇だった目の前が
濃い藍色に移り

 決まった軌道を 無表情に
流れていくように見えた石たちは
触れると温もりを持ち

 光を持った





 無表情なんかではなかった

意思をもって 石たちは
そこを流れていた


命なんだろう、と 何故か思った



ここは 宇宙だ
 深海のようだ



 浮遊していた宇宙を
行きたい方へと
自由に泳げるようになった


 カチッと パズルがはまったような感覚で見つけた光る場所を見つけた



光を帯びて流れた石たちのように
わたしも
自ら そこへ飛び込んだ


ものすごい速さで
落ちるように
光になった







この感覚を 以前にも記事にしたのですが
今もう一度 脳内で 再生して
書きたくなりました。

今の人生の命をもってから
 最近までを
俯瞰して 見えた景色です。


 暗闇で 浮遊していた感覚が
長年ありました。

何度も何度も
壊れながらも
感じて ずっと わたしのもうひとつの存在が
脳内映像として見せていた景色です。

飛び込んだ場面から
魂が 動き始めました。


宇宙は深海のようです。
深海は宇宙のようです。

宇宙と微生物には
よく似たことが起きています。

軌道も 変化していきます。
すべてがそれぞれ生きています。







画像は 宇宙の画像の拾い画です。












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