バンドマンたちの迷言集 「ベースやってもモテない」
世の中には、特定の界隈でだけ、
まことしやかに語られる言説があるという。
たとえば、かの有名な主人公は、作中で語る。
「 バカとブスこそ東大へ行け。」
これは受験戦時下の迷言と見受けられる。
が、内容の是非については、いったん棚に上げるとしよう。
* * *
さて、今回は、
軽音楽に興ずる者たち(以下「バンドマン」という。)の名言、
いや「迷言」をご紹介させていただく。
どれも、わたしが実際にきいてきた言葉なので、
僭越ながら、つっこみも一緒にお送りさせていただきたい。
* * *
「 ギターを買うのは投資活動 」 / by ギタリスト
それすなわち、ギターを構成する金属・木材は価格変動が激しい。
場合によっては、廃版となったギターがプレミア化することもあるし、という理屈だ。
そしてギタリストは、つぎつぎと新しいギターを購入する。
人間は1人しかいないのに、平均3本は持っている。
ただし当人は真顔でいうのだ。
『 大さじ・小さじ・軽量カップ、どれも必要でしょ?そういうことだよ。』
――どういうことなのか。
きっと貴殿らは、結婚しても同じことをいうのだろう。
『 カレーが好きだけど、たまには焼肉も食べたい。』と。
――なお、婚姻生活における当該主張の有用性については、ここでは触れないものとする。
「 ベースは4弦ギター 」/ by ギタリスト
な、なんて失礼な。
そんなこといったら、ギターこそ6弦ベースなんじゃなかろうか。
不毛な争いを呼ぶのはやめてくれ。
「 ベースやってもモテない‥‥ 」/ by ベーシスト
人によりません‥‥?
「 ベースは目立たないくらいがちょうどいい 」/ by ベーシスト
ほんとうかな‥‥?
それなら何故、貴殿は、
スラップ(派手ワザ)の練習をしているのだろうか。
「メタルは胎教によい」/ by ドラマー
確かに、メタル音楽を聴いて育った胎児は、強靭なメンタルをはぐくむでしょう。
それでいくと、ヴィジュアル系音楽で胎教すると、メンタルがヘラヘラになるのかもしれません。
* * *
その他、全方位から、以下の声が上がった。
「洋楽こそ正義」
→ 却下。即刻、出国を命ずる。
「ジャズこそ正義」
→ 却下。ならば表でサックスでも吹いてなさい。
「『 方向性の違いによる解散 』とは、つまるところバンド内恋愛のもつれのこと」
→ これはまあ‥‥、アマチュアバンドの半分くらいはそうなんじゃないでしょうか。。
男女で長期バンドを組むのなら、相当な覚悟が必要かもしれません。
「吹奏楽部出身者は練習をさぼる」
→ ‥‥ごめんなさい。
「ぐう」の音もでません。ぐう。
もちろん、そうじゃないひともいます。
* * *
さて、
今回お送りしたのは、
軽音楽界隈に古くから伝わる、バンドマンたちの迷言集であった。
なお、これらの言説について、学術的根拠は確認されていない。
しかしながら、今日も、我が国各地のライブハウス地下では
「ピック弾きは下手」「エフェクターは甘え」等の議論が散見されている。
音楽とは、実に奥深い――
さて、みなさま、それではまた次回。
終
制作・著作
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