娼婦の母親に捨てられ中国激動の50年を生き抜き京劇のスターになった男の狂おしい愛💗『さらば、わが愛/覇王別姫』
《乱れ撃ちシネnote vol.261》

鑑賞日:2025年4月10日 TSUTAYA DISCAS
見放題終了間近に誘われてこの作品を。
お目当ては大好きな竹内結子。
25.03.27(28) -☆☆- 「ドラマSP 復讐法廷」 藤田明ニ監督 2015年 日本
物語の骨子は面白いけれどセリフのやりとりがピンとこなかった。

《乱れ撃ちシネnote》は2025年9月26日に書き始めた。
この日は竹内結子の三回忌イブなので3日続けて竹内結子の魅力が伝わる作品について書いた。
ボーイッシュな竹内結子、コメディエンヌな竹内結子、儚げな竹内結子。
《乱れ撃ちシネnote vol.01》 -☆☆☆☆- 『サイドカーに犬』 根岸吉太郎監督 2007年公開 日本
ボーイッシュな竹内結子。
翌日はコメディエンヌな竹内結子。
《乱れ撃ちシネnote vol.02》 -☆☆☆- 『大空港 2013』 三谷幸喜監督 2013年公開 日本
最終日は儚げな竹内結子。
《乱れ撃ちシネnote vol.03》 -☆☆☆☆- 『いま、会いにゆきます』 土井裕泰監督 2004年公開 日本
次にこれは面白そうだと思って選んだ。
25.04.05(01) -☆☆- 『ペット檻の中の乙女』カルレス・トレンス監督 2016年 アメリカ
導入部で以前観ていることに気がついた。
しかも今回は吹き替え。
ホラー映画で面白い作品に出逢うことはまれ。
この作品も外れだったけれど、
ヒロインのクセニア・ソロの小悪魔ぶりが魅力的なので最後まで観られた。
もっとも小悪魔が悪魔に変身しちゃったけど。

ソロが素敵なのでいずれU-NEXT見放題で『フェリーニに恋して』をいずれ観ようか。
設定は面白いしネットで話題になっていたので。
25.04.06(02) -☆☆- 『ドリーム・シナリオ』 クリストファー・ボルグリ監督 2024年 アメリカ
これほど面白さが通じないわけのわからない映画は久しぶり。
25.04.10(03)再見 -☆☆- 「正体」中田秀夫、谷口正晃監督 2022年 日本
初見。
今日のTV番組一位という宣伝文句にひかれて観たけれど第一話で途中下車。
モタモタした運びでイライラする。
翌日第二話を観始めたけれどやっぱりダメ20分で途中下車。
映画版。
藤井道人監督なので期待したけれどピンと来なかった。
原作をAudibleで聞いた。
面白い。
物語に引き込まれる。
結局、Audible、次にテレビドラマ、最後に映画、の順で面白かった。
随分前に観たけれどさっぱり面白くなかったが『PERFECT DAYS』が
圧倒的に素晴らしかったのでヴェンダース作品を見直したくて選んだ。
25.04.10(04) -☆- 『パリ、テキサス』 ヴィム・ヴェンダース監督 1984年 ドイツ、フランス
ダメだ。
45分で退屈さ極まれるので途中下車。
かなり評判の高い映画だけどいったいこの作品のどこが面白いのかまったく掴めなかった。
もう一本再見したのが第89回アカデミー賞で史上最多の14ノミネートを受け、6部門を受賞。チャゼル監督は史上最年少32歳で監督賞を受賞した作品。
25.04.10(05) -☆- 『ラ・ラ・ランド』 デミアン・チャゼル監督 2016年 アメリカ
数年前に冒頭の10分ほどでまるでテレビ番組のような演出が退屈で途中下車している。
DVDを観た翌日オジン5人が集まった時にこの映画の話題となり全員が面白くないということで意見が一致したのが面白かった。
今回30分ほどは観続けられたけれどまったく心が共振しないので途中下車。
もっとも『ラ・ラ・ランド』の2年前のデミアン・チャゼルの作品『セッション』はあまりにも古臭いジャズ観が気になって楽しめなかったのでこの監督とは相性が悪いということかな。
内田けんじ監督作品を初めて観たのは2006年飯田橋ギンレイホールで『運命じゃない人』(2005)。
かなり面白かった。
その後の『アフタースクール』(2008)、『銀泥棒のメソッド』も笑わせてもらった。
内田監督のデビュー作を観てなかったので選んだ。
25.04.13(07) -☆☆- 『WEEK END BLUES』 内田けんじ監督 2002年 日本
冒頭からテンポを外した脱力ワールドは内田監督の独壇場。
大笑いさせてくれるけれど完成度の高い『運命じゃない人』を思い浮かべるとどうしても見劣りしてしまう。
お次が、
公開当時アイルランドを熱狂させたナンセンスで固めた脱力系おバカ映画『ダブリン上等!』や、
女装して「シュガー・ベイブ・ラブ」をバックに颯爽と通りを歩いて驚かされた『プルートで朝食を』や、
世界初の原子爆弾を発明した博士を描いた『オッペンハイマー』(2023)
でオッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーの作品。
25.04.17(10) -☆☆- 『麦の穂をゆらす風』 ケン・ローチ監督 2006年 イギリス、アイルランド、ドイツ、イタリア、スペイン
現在配信されていないのでTSUTAYA DISCASで。
地味でいい映画だけど苦手だな~こういう生真面目な作品は。
カンヌ・パルム・ドール受賞作。
25.04.18(10) -☆☆☆☆- 『さらば、わが愛/覇王別姫』 チェン・カイコー監督 1993年 中国、香港、台湾
【Introduction】
孫文が死去した1925年から始まり~日中戦争~共産主義を経て文化大革命へ50年間にわたる中国激動の時代に京劇役者のスターとなった二人の男の時代に翻弄されたドラマチックな人生を描いた作品。
不気味な映画。
スゴイ演出。
狂気?
これほど異様な迫力で分けもわからないのに面白くてぐいぐい引きずりまわされた映画は少ない。
1984年に『黄色い大地』を発表して
中国映画界に大きな変化をもたらした第五世代の監督と言われたチェン・カイコーの他の作品も観たくなる。
2001年サン・セバスティアン国際映画祭で監督賞と主演男優賞(劉佩琦)を受賞している『北京ヴァイオリン』。
2004年に観ているけれど全く覚えていないのでそのうち再見しよう。
【物語の概要】
1925年、中国・北京。当時まだ9歳だった少年・小豆子(マー・ミンウェイ)は娼婦をしている母(ジアン・ウェンリー)に連れられ、孤児や貧しい子供たちが預けられる京劇俳優養成所へとやってきました。小豆子は指が6本ある多指症であり、いったんは入門を断られますが、母は小豆子の指を切断すると我が子を捨てるようにして置き去りにしていきました。
小豆子は同じような境遇の子供たちと共に虐待にも等しい過酷な修行の日々を送ることになります。子供たちから娼婦の子と言われていじめられる小豆子を庇ってくれたのは子供たちのリーダー格であった小石頭(フェイ・ヤン)でした。やがて小豆子は小石頭に恋愛感情ともとれる想いを抱くようになっていきました。
ある時、過酷な日々に耐えかねた小豆子(イン・チー)は仲間の小癩子(リー・ダン)と共に養成所から脱走しました。折しもこの日は京劇の人気役者が北京に公演のため訪れており、小豆子は小癩子と共に芝居を観に行き、すっかり魅力されて再び役者を目指す気持ちが湧いてきました。
しかし、養成所に戻った小豆子と小癩子を待ち受けていたのは、二人の脱走を許したとして師匠から激しい体罰を受ける小石頭らの姿でした。小豆子は自ら願い出て小石頭らの代わりに壮絶な体罰を受けますが、その一部始終を目の当たりにした小癩子は恐れをなして稽古場で首吊り自殺を遂げてしまいます。
時は流れ、女形として徹底的に鍛え上げられた小豆子は“”程蝶衣”(レスリー・チャン)、小石頭は“段小楼”(チャン・フォンイー)という芸名を名乗り、舞台『覇王別姫』 で共演し一躍大好評を博しました。しかし終演後、蝶衣は芝居好きな金持ちの老人に慰み者とされてしまいます。その帰り道、蝶衣は捨て子の小四(リー・チュン)を拾って養成所へと連れ帰りました。
やがて蝶衣と小楼の演じる『覇王別姫』は北京の人々から深く愛され、二人は名実共に人気役者への道を歩み始めました。そんな時、小楼は遊郭で見初めた女郎の菊仙(コン・リー)と婚約しますが、小楼への秘めた想いに加えて菊仙が自分を捨てた母と同じ娼婦出身であることから蝶衣は激しい嫉妬心を抱き、また蝶衣の小楼への想いに気付いていた菊仙も彼に敵意を抱くようになりました。蝶衣は自分と同じく同性愛者である京劇界の重鎮・袁四爺(グォ・ヨウ)を頼り、小楼との関係は悪化していきました。
1937年。日中戦争は激化の一途を辿り、やがて北京は日本軍の占領下となりました。蝶衣の妖艶ぶりは日本軍の将校をも魅了しましたが、小楼は楽屋に乱入してふざけていた日本兵と喧嘩となり逮捕されてしまいます。菊仙は蝶衣に小楼と離別することを条件に、蝶衣を気に入っている日本軍将校の青木(チー・イートン)に取り入るよう懇願、引き受けた蝶衣は将校らの前で歌と踊りを披露、その甲斐あって小楼は釈放されました。小楼は日本軍に取り入った蝶衣を許せず、菊仙と結婚して蝶衣とのコンビを解消しました。
小楼は一度は完全に芝居の世界から離れるも、賭博に夢中になり、かつての舞台衣装も売り払う程の堕落した生活を送っていました。
やがて役者としての再起を決断した小楼はアヘンに溺れていた蝶衣と和解、二人で再び養成所の門を叩き、芝居の世界に舞い戻りました。それから程なくして師匠は他界、養成所は解散となり子供たちはそれぞれの実家に戻っていきました。蝶衣は捨て子のため帰る家のない小四(レイ・ハン)を弟子に迎えました。
やがて日中戦争は日本の敗戦に終わり、北京は中華民国軍の支配下となりましたが、小楼ら舞台関係者は中華民国兵の態度に腹を立てて乱闘沙汰となり、小楼の子を身籠っていた菊仙は流産してしまいます。
中国は中華民国と共産党(後の中華人民共和国)との対立が激化、共産党思想に染まった小四は時代に合わせたモダンな演劇スタイルを志向、伝統を死守する蝶衣と対立するようになっていきました。やがて中国全土に文化大革命の嵐が吹き荒れ、小四はトップスターへと駆け上がる一方で京劇は堕落の象徴として弾圧され、失望した蝶衣は自らの衣装を燃やしてしまいます。
やがて蝶衣と小楼は共産党員によって広場に引きずり出され、民衆から恥辱を浴びせられてしまいます。心の折れてしまった小楼は蝶衣が日本軍に招かれていたことなどを批判、二人は互いに罵り合いの口論となり、遂には菊仙が娼婦だった過去をも暴かれ、小楼は心ならずも愛していないと口走ってしまいます。
その直後、全てに絶望した菊仙は婚礼の衣装を身にまとって首吊り自殺を遂げました。
文化大革命の嵐が過ぎ去った1977年。11年ぶりに再会を果たした蝶衣と小楼は学校の体育館を訪れ、二人だけで『覇王別姫』を演じ始めました。
全てが終わった後、蝶衣は小楼が腰に差している剣を抜き、これまで自らが演じてきた劇中の虞美人と同様に自らの喉を突き刺しました。驚いた小楼は小さな声で「小豆」と呟きました。
~映画ウォッチより~
【Trivia & Topics】
✥パルムドール受賞。
第46回カンヌ国際映画祭で、『ピアノレッスン』とともに最高賞のパルムドールを受賞。2008年には東山紀之主演で舞台化されている。
✥レスリー・チャン。
『ブエノスアイレス』でもゲイを演じているレスリー・チャンが京劇のメイクをした女形の妖艶な美しさにはぞくぞくします。本人はゲイだとカミングアウトしてませんが言動からも実際にゲイであることを感じさせます。
【鑑賞ガイド】
😁😁😁😁
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😁😁😁😁😁:見事な作品。
😄😄😄😄:お勧めです。
😀😀😀:楽しめます。
😔😔:苦手です。
🥵:途中下車。
【巷のうわさ】
Filmarks:☆☆☆☆★(4.4)
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