私小説【阿寒に果つ】 渡辺淳一先生の手放し方
渡辺淳一先生の高校時代のクラスメイト
天才女流画家と言われた時任純子に
翻弄されながらも彼女に惹かれていく
渡辺淳一青年
放課後の教室で純子に
タバコやお酒を教えられ
純子と親しくなっていく
純子は複数の年上の男性とも
付き合っていた
医師 新聞記者 高名な画家など
学校を休みがちな純子
教師は黙認していた
冬のある日
純子は関係を持った男性宅の窓の下
雪の上に真紅のカーネーションを置く
渡辺淳一青年の家の窓の下ににも置かれていた
純子は姿を消した
1月 釧路峠
4月 雪の中から発見
生と性に奔放だった純子
15歳で道展 最年少で入選
1949年 第一回ユネスコ学生美術展入選
1950年 自由美術展 入選 17歳

高校生の少女 純子に振られたと
壮絶な死を遂げた男性もいた
渡辺淳一先生談
僕は、純子との体験がなかったら
作家になっていなかったかもしれない
彼女をモデルにした小説
筆を執るのに20年の年月が必要でした
「初恋 大人の世界 垣間見る」より引用
多くの男性に愛され
多くの男性を翻弄した純子
渡辺淳一先生が、この小説を執筆するにあたり
先生自身も含めて7人の男性と関係があったとの由

1975年 映画化
ヒロイン純子は当初
15歳の山口百恵さんを
起用予定でしたが
全裸シーンや異性とのあれこれ
当時所属していた事務所がお断り
芸能界を引退していた
五十嵐淳子さんが
「監督の言う事は何でもやります
純子をやらせてください」と懇願
ヒロインは五十嵐淳子さんに決定
この作品の何にそこまで惹かれたのか
そして五十嵐淳子さんは結婚引退された
先月
【急病】でと
五十嵐淳子さんは何も語らず
ご主人の中村雅俊さんは
49年間 淳子さんを護った
五十嵐淳子さんは尽くして愛されて
ずっと夫に護られて逝きました
人間誰しも黙して語りたくない
ことは、あるでしょう
(了)



どうぞ
安らかに
合掌



【完】
