見出し画像

ロウアー物語 2025.3.22

<第2章> 人類の歴史 ―11―

サリーはアンディの顔を真剣な眼差しで見つめていた。
「農作物が取れなくなり、動物や魚も多くが絶滅した。少ないパイの取り合いでは、もう先が見えていた。そこに至って、各国はやっと重い腰を上げた。初めて国家のエゴを解消するために、世界をひとつの国家に統一しようという案が真剣に話し合われたわけだ。そしてちょうど二百年前に、アドバンスト共和国連邦が成立したわけだ。まあいろいろあって、簡単にひとつにはできなかった。北アメリカ国、南アメリカ国、アフリカ国、東ユーラシア国、西ユーラシア国それにオセアニア国の六か国の連邦国家として構成されたのさ。それぞれに自治権は認められたものの、全世界的な課題については、連邦議会が決めることになった。連邦政府も最初は理想の国家を目指したわけだ」

いいなと思ったら応援しよう!