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中島義道『後悔と自責の哲学』読了5

B.自責

5.苦しみあえいでいる人に対する自責

苦しんでいる人を見て、「自分にも何かできるはずだ」と思うとき、人は自責の念にかられる。そして、苦しみを共にしようとする。

しかし、苦しんでいる人と同じ苦しみを味わうことはできない。

あるいは、苦しんでいる人に同情する。かわいそうに思う。しかし、こちらも苦しみを共有することはできない。

そしてどちらにも、そこには自己愛が潜んでいる。人はそれを避けることはできない。つまりは、どちらにしても自責の念から逃れることはできない。

私は、同情することが大好きな人や、それを他人にも強要する人、善人ぶる人は傲慢であり、苦しんでいる人をさらに苦しめると思っている。だからこそ、著者は「われわれは苦しみあえぐ人に対して同情(同苦)してはならない」と言う。しかし、同情という感情はなくすことはできない。優越感を持ちながら、それを表面には出さずに善行する。人にはそれしかできないことを理解する必要がある。その優越感に自責の念を持ちながら。

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