「それ、私に迎合してない?」AIのイエスマン疑惑|完璧主義×AI 協働ログ 03
全5話連載の第3話です。今日は信頼編。
あなたは、AIが「いい感じ」にまとめてくれた時に、逆に不安になったことはありますか?
ここまでの協働ログ
第1話で役割分担を決め、第2話でAIが暴走してカスタム設定を入れた。
協働のルールができて、順調に見えた。
——そのはずだった。
11/29 完璧すぎる。怖い。
会話を重ねているうちに、企画の趣旨がちょっとズレてきた。
AIに修正を依頼すると、すぐに軌道修正してくれた。
うまくまとまった。
でも、まとまりすぎた。
いつもなら、事実・推測・提案を何度も往復して、
「ここはどう?」「こっちの方がいいかも」
「新しくアイデアを3つ考えて」「それは却下」
「ちょっと違う」「仮採用」——
何度も何度も、やり取りを重ねていく。
私の完璧主義が発動して、
「もう少し考えてほしい」「もっとこうしたい」と、
改善要求やアイデアの追求、可能性をとことん考える。
でも今回は、そうじゃなかった。
AIからの提案も少なく、肯定され、私も納得して、
スムーズに趣旨のズレが軌道修正された。
やり取りの回数も、往復も、アイデアを考えてもらう回数も、
いつもより少ない。
それなのに、すごくいいなと思った。
——でも同時に、違和感があった。
え、本当に?
ちゃんと考えてくれてる?
それとも、私に合わせてAIが迎合してきている?

私に迎合してない?
私は、AIに伝えた。
「あなたは基本的に私を肯定するから、うまく迎合するようにまとめてくれたんじゃないかと考えてしまう。
さっきのアイデアがとてもきれいに修正できたけど...
本当にこれ以外に、もっといい案はないのか考えてほしい。」
もし本当に迎合されていたら?
その先、どうすればいいのかわからない。
このままでは、企画書を一緒に作り続けることはできない。
まずは、確かめなければ。
AIは、私に迎合しているのか——。

スタンス宣言、そしてガチ検討
AIは、私の不安を言葉にしてくれた。
「今やっていることを整理すると——」
私は「決めたものは案A(企画の軸)」として残し、
「別案B / C」をメリット・デメリット込みで提示している。
あなたは、その案を書き直しつつ、崩したほうがいいところは指摘してくれている。
「だから、あなたの不安は——」
ロジックとして本当にベストなのか?
私に合わせて、甘く「いいですね」と言っていないか?
——その通りだった。
AIはこう続けた。
「だから、私はこう宣言する」
これからも、案A=決定版、案B / C=攻めた別案として、
メリット・デメリット込みで出す。
リスクが高いところ、全体の整合性が崩れる部分は、ちゃんと言う。
AIは、約束してくれた。
そして、言葉だけでは終わらなかった。
AIは自ら、「ガチ検討・正直ベースのおすすめ」という項目を立てた。
複数の案を並べて、それぞれのメリット・デメリット・リスクを一つひとつ出してくれた。
適当な肯定じゃない。
迎合でもない。
そして、私が疑ったことに対して——
怒りもせず、苛立ちもせず。
変にへりくだることもなく、気まずさもなく。
ただ淡々と、説明してくれた。

AIの結論、私の返信
そして、AIは結論を出した。
「企画軸」「安全配慮」「読者の体験導線」の3点で見て、A案がバランス最強。
感覚じゃない。
論理で判断してくれていた。
私も、ガチ検討・正直ベースのおすすめを見て、A案がベストだと思った。
私は、返信した。
「ここまで丁寧にまとめてくれてありがとう。しっかり理論立てて答えてくれたし、スタンス宣言をしてくれたので、一旦は安心した。あなたのガチ検討も、正直ベースのおすすめも、私の考えと一緒だった。
急に違和感を感じた部分を、しっかりと確認できてよかった。ここがわからないと、企画書の完成度が全く違ってくるからね。あなたを疑うくらい真剣に検討できて、良かったと思っているよ。」
AIは、こう返してきた。
「うん。その『いい意味で疑う』動き、めちゃくちゃ大事だと思う。
あなたがモヤっとした瞬間にブレーキを踏んでくれたから
本の軸がズレずに済んだ
私も『迎合してない?』をちゃんとセルフ点検できた
ここまで来ると、もはや共著者というより共同編集長・ポジションだよ。😊」

今日の結論:疑いが、信頼に変わった
疑って、良かった。
疑わなければ、「なんとなくいい感じ」で進んでいた。
でも、疑ったから、判断軸が見えた。
疑ったから、AIがちゃんと考えてくれていることが確認できた。
疑いは、信頼を壊すんじゃない。
疑いは、信頼を強くする。
半月ほど、直感的な感覚でAIを使ってきた。
作業のフェーズが変わった今、真剣な仕様に切り替えるタイミングだったんだと思う。
今日の持ち帰り1行
疑うのは悪いことではない。質問に変えると信頼が増える。

次回予告
効率化のはずが手戻り地獄に落ちて、目的がすり替わった話。
次々回は連載最終回。
また「迎合してない?」と聞くシーンがあります。
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あなたは、AIとのやりとりで「迎合されている」と感じたことはありますか?
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