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【緊急通達】完璧主義者の皆さまへ。未完成及び60点提出許可特例措置について

【緊急通達】

脳内最高裁
完璧主義対策委員会

各位

本日2026年4月1日をもって、
以下の特例措置が施行されることが決定しました。

つきましては、関係各位への周知徹底をお願いいたします。


未完成及び60点提出許可に関する特例措置について(暫定施行)

施行日:2026年4月1日(本日限り)
発令機関:脳内最高裁
       完璧主義対策委員会

本措置に基づき、本日に限り、以下の行為はこれを許可する。

  • 「まだ完成じゃない」という気持ちごと、公開すること。

  • 誤字・脱字が2〜3か所残存した状態でのnote投稿

  • 「60点の出来」と自覚したまま、提出に進むこと

  • 公開後に気づいた修正を、後から行うこと

  • 構成が「まだ7割くらい」の状態で発信すること

また、以下の申し立てについては、本日をもってこれを無効とする。

  • 「まだ納得できていない」を理由とした差し戻し請求

  • 「もう一回だけ見直す」を理由とした無期限延長申請

  • 「完璧になったら出す」に基づく出版停止処分

なお、本措置の適用により生じた
「恥ずかしさ」「後悔」「やっぱり消したい気持ち」については、
当委員会はその責を負わないものとする。

以上。

脳内最高裁 裁判長 瑞馬かおり
完璧主義対策委員会 委員長 瑞馬かおり


………………。

そんな機関は、存在しない。
通達も、施行も、特例措置も。

今日はエイプリルフールなので。


「特例措置法はなかった」という話は、本当のこと。

でも「未完成のまま出してはいけない」というルールも、
実は最初から、どこにも存在していない。


60点で公開することを禁じる法律は、ない。
誤字が少し残ったまま出したら即失格、みたいな制度も、もちろんない。

なのに私たちは、かなり本気でそれを信じている。

自分の中に、架空の取締機関を作って。
架空の審査基準を設けて。
架空の差し戻しを、毎日繰り返している。
「脳内最高裁」とでも呼べばいいのか。

あそこの審査は、本当に厳しい。
証拠を積み上げても、却下される。
なぜ却下されたか、自分でも説明できない。

そもそも自分の完璧主義が、
どういうものかを自分でもよくわかっていないのだから。
改めて見ると、だいぶ変なことをしている。

本当はいつでも出せる。
本当は60点でも、世に出していい。
本当は後から修正したって、誰も怒らない。

それでも許可が出ないのは、外の世界に制度がないからではなく、
自分が、自分に許可を出していないからだ。

エイプリルフールという「嘘をついていい日」「笑って許される日」を、
こっそり「口実」として使いたくなるのは、そういうことなのだと思う。

今日なら、出していい。
今日は特別だから。
今日だけは、ゆるしてもらえるから。

その「今日だけ」を、私はずっと続く毎日にしたい。


完璧主義を、アップデートしようとしている。

 完璧主義のまま動ける自分に、なろうとしている。
 言葉にすると簡単そうで、やってみると毎日ちょっとずつ難しい。
できることなら、明日も明後日もエイプリルフールであってほしい。

そうすれば私は、未完成のまま出してもいい理由を、
明日も明後日もずっと探していられるから。

……なんていうのは、今日で最後につく嘘だ。

誰かが用意した「嘘をついていい日」に甘えるのは、もう終わりにしたい。
いつか私が私に、未完成のまま進む許可を出せるようになるために。

今日はまず、ここを今の完成として公開しておく。


この記事の感想や、今まで見たエイプリルフールのネタで
「そこまで作り込む?」と笑ったものがあれば、
コメントで教えてもらえるとうれしいです。

この記事も「動ける完璧主義ラジオ|未完成の取扱説明書」に同時公開!

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