ベトナム起業日記 #21. 25年前に利用したベトナムのツアーバスが走っていた!
ベトナムの朝は早い、朝6時くらいから通りが騒がしくなり人々の生活も始まる。
日本との2時間の時差があるため、時差ボケで僕も毎日5時ごろには目が冷めてしまう。やることがないので朝早くから散歩に出かける。
途中バインミーを買って、コーヒー屋さんでコーヒーとバインミーの朝食を取ってからホテルに戻って歩いてきた。
戻ってくる途中あるホテルの前にツアー旅行の迎えのバンがとまり、西洋人が乗り込むところだった。
僕は25年前、18歳のときにバックパックを背負って一人ここサイゴンにやってきた。その時滞在していたBui Vien通りには毎朝のようにツアーのピックアップをするバンやバスがとまり、西洋人のバックパッカーが乗り降りするのが朝の風物詩だった。
そのバックパッカー街、Bui Vienからここはそれほど離れていない。なんか昔見たような懐かしい光景だなぁ、と思って何気なくバンに目をやると"Kim Travel"と書かれていた。
Kim Travel…
古い記憶が呼び起こされる感覚があった。
確かに昔このKim Travelのバスを使ったことがある。。
カンボジアの首都プノンペンからここサイゴンへのバスだったか、ここサイゴンから中部のダナンに向かうバスだったか、はっきりと覚えていないが、昔他のバックパッカーからKim Travelは一番信用できるから、と聞いて利用したことがある、、そのことを急に思い出した。
今もあるんだ!!、と感動して、そのホテルの前を発車するKim Travelを見送った。
独立して会社を始めてから会社を続けることの難しさが身に沁みてわかるようになり、このように永続しているビジネスを見ると尊敬の念が湧いてしまう。

次の日の午後、ある会社を訪問したあと、ちょうどS社長とVさんの会社の経営するホテルが近くだったのでホテルのカフェでお茶でもしていこうと思って向かうとVさんが玄関にいて、逆に玄関のテラスでお茶やケーキをごちそうになってしまった。
VさんはS社長の会社とこのホテルの経営を実質任されているディレクターであるが、会うといつも気さくに話をしてくれる。
美味しいケーキとお茶を頂いていると、Vさんのホテルの前にKim Travelと書かれたバンがとまり、お客さんをおろし始めた。
僕は嬉しくなってそのワゴンを指さしながら、Kim Travel、25年前にサイゴンに来たときに使ったことがあるんですよ、とVさんに言ったら
「あぁ、Kim Travel、値段はちょっと高いけど、ガイドの人が皆ベテランで優秀ですごく評判がいいですよ、でもコロナで大変だったみたいで、社長も今はガイドもやっていて大変みたいです。」
と思わぬ返答が返ってきた。
「え、社長知ってるんですか?、何歳?」
「よく知ってますよ。40代だと思います。水鳥さんが使ったころは社長はお父さんだったと思います。」と教えてくれた。
親子2代でしっかりと続いているんだ。。
「コロナのあとは、社長さん、自分でこのエリアにあるホテル全部回って挨拶してました。」とVさん、
ツアーバスにとって、ホテルでツアーを紹介してもらうのが一番お客さんとの接点を高める良い方法なのである。
さすが、、25年前もバックパッカーの間でNo.1の評判だったKim Travel。
父から子へ、そのスピリットは受け継がれているようで感動してしばしじーんとしてしまった。
商売を長年続ける人の強さを改めて教えてもらった昼下がりだった。
Kim Travelのツアーデスクは今はバックパッカー街から引っ越してベンタン市場の近くに移動したということもVさんに教えてもらった。
思わぬところで僕が初めてサイゴンに来た1998年と2023年がつながったのであった。
続く。

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