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2018.05.01_2 成都(青羊宮)

2018年5月1日 青羊宮

文化公園を抜けると青羊宮の前に出る。星羊宮は成都市で最も大きな道教寺院で、中国の重要文化財に指定されている。入宮料10元(190円)。

山門とその背後の霊祖殿。
入宮券。

霊祖殿は青羊宮の門の中で一番重要な建物で、明代に建てられ清代の光緒年間 (1875–1908) に再建されている。内部には道教護法神 先天主将王霊官が祀られている。

道教護法神 先天主将王霊官。

霊祖殿の中、左手(西側)に描かれているの白虎星君、右手(東側)描かれているのは青龍星君。

白虎星君像。
青龍星君像。

霊祖殿を抜けて常香炉越しに振り返ると、衝立に道教のシンボルの一つ陰陽魚太極図が描かれていた。

常香炉越しの霊祖殿と陽魚太極図。

霊祖殿の裏かから真っ直ぐに参道が伸びる。

常香炉と参道。

青羊宮の名は老子が青い羊に乗ってここで教えを説いたことに由来している。唐代に建立されたが、明代に焼失し、清代に再建されたのが今の姿で、主要建築物は南北一線上に並んでいる。
霊祖殿、混元殿、八卦亭、三清殿、闘姥閣、説法台、降生台、玉皇閣、唐王殿などがある。

星羊宮案内図(クリックして拡大表示)。

参道に沿って進み混元殿の前へ。

混元殿。
混元殿正面と扁額。
混元殿に祀られている混元祖師。

混元殿を抜けると反り上がった屋根が見事な八卦亭が現れる。

八卦亭。

八卦亭の奥が三清殿。
三清殿は唐朝初期に建てられ、清朝康煕8 (1669) 年に再建された青羊宮の主たる建造物で、殿内中央に道教の最高神「三清」の聖像が祀ってある。

三清殿。

三清殿前の石段中央に嵌め込まれているのは十二支を刻んだ石。

三清殿前の十二支。

石段を上がると左右に一体ずつ、羊像が並んでいる。右側の一角羊は、清朝雍正時代 (1722–1735) に張鵬羽が北京から移設したもの。十二支の動物の特徴、つまり耳は鼠、鼻は牛、爪は虎、背は兎、角は龍、尾は蛇、口は馬、ヒゲは羊、首は猿、眼は鶏、腹は犬、尻は猪だと言われている。

十二支の特徴を備えた一角羊。

左側の二角羊は1829年(清の道光9年)に雲南の工匠陳文炳と顧体仁によって鋳造された物。

二角羊。

殿内には左から上清霊宝天尊、玉清元始天尊、太清道徳天尊の三清(道教の神様)の聖像が祀られている。

左端の上清霊宝天尊。

三清の像の横に祀られている三体はいずれも背中に剣を背負っているが、それぞれ玉鼎真人神位、赤精真人神位、廣成真人神位。いずれも明代 (1368–1644) に成立した神怪小説『封神演義』に登場する崑崙山の元始天尊の直弟子「崑崙十二大仙」のメンバー。

左から玉鼎真人神位、赤精真人神位、廣成真人神位。

三清殿を抜けて闘姥殿へ。明代に建てられた闘老殿は青羊宮唯一、明代の建築様式を残す全木造建築物。

闘姥殿。

殿内には四面八臂の先天大梵闘姥元君の神像が祀ってある。

先天大梵闘姥元君の神像。

闘姥殿の奥左右の一段高くなっているところが説法台と降生台。それぞれ石段を登って参拝する。

左側の説法台。
説法台内部。

説法台を降りて向かいの降生台に上る。

降生台。
降生台の内部。

説法台と降生台の間、玉皇殿の前に「福寿禄」と刻んだ照壁があり、ここでも参拝者が記念写真を撮っていた。

照壁。
玉皇殿。

清代康煕年間 (1662–1722) に建てられたという唐王殿は青羊宮の一番奥の一段高いところに建っている。

唐王殿。
唐王殿正面。

唐王殿の東隣に広い茶苑があり、ひと息入れる参拝者で賑わっている。

茶苑。

茶苑の前を抜けて青年宮の東側の二仙庵に向かう。二仙庵は元は青羊宮の庭園だったところ。清代康煕34 (1695) 年に四川の按察賜案使・趙良壁が二仙殿を創建し陳清覚を主事として招聘している。

二仙庵の奥に建つのが二仙殿。

二仙殿。

二仙殿の前が二仙庵の主建造物の呂祖殿。清代嘉慶19 (1814) 年から今日まで四川省の純陽帝君が祀られている。

呂祖殿。

呂祖殿の前に描かれているのは太極図と八卦図。

太極図と八卦図。
呂祖傳を守るの麒麟。

純陽演政警化孚祐帝君像が祀られている殿内の広い空間を独り占めしている参拝者が一人、何を願っているのか跪いたままズットこの姿だった。

純陽演政警化孚祐帝君像。

呂祖殿の前が文昌殿。文昌殿の前に建っている赤い二本の柱は華表だ。陵墓に建つ華表は瀋陽の北陵公園で見て来たが、こうした所に建つ華表は珍しいのではないか。

文昌殿と華表。

清代康煕41 (1702) 年に康熙帝は陳清覚に碧洞真人の名を授け「丹臺碧洞」と「二仙庵」の扁額を授けたとある。

文昌殿に掛かる「丹臺碧洞」の扁額。

境内の片隅に「青羊琴館」の額を掲げた小さな部屋がある。入口が開いていたので声をかけてみると、邪魔にもしない様子なので『もしや……』と思いレッスン中をお邪魔した。琴を教えている教室だった。

青羊琴館。

教室内は思いのほか狭く生徒は二名。奥に座る人が先生だと言うことは一目で分かった。

琴の練習にはうってつけの静かな環境。

メモパッドに寛搾巷子で見た打楽器を描いて見せながら、この楽器の名前を知っているか尋ねると、先生が多分「空鼓」だと教えてくれた。この楽器には二つバージョンがありもう一つは素手で演奏するスイス発祥の楽器「ハングドラム」だと、彼女の携帯電話に保存されている写真を見せてくれた。

授業中にもかかわらず丁寧に調べて教えてくれた先生は、恥ずかしがってどうしても顔を上げず、名前を聞いても答えてくれなかった。授業を邪魔してしまいましたが、楽器の名前が分かって胸のつかえが下りました。ありがとうございます。

授業中の琴の先生。

帰りは来た道を逆に辿っ琴臺故径に戻る。

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