個人ゲーム開発で「操作して気持ちいい」を大事にしたい話
こんにちは、Mkです。
今回は、個人ゲーム開発で「操作して気持ちいい」を大事にしたい話を書いてみます。
これまで、最初のプレイ体験、初見の人に伝わるUI、チュートリアル、人に触ってもらうことについて書いてきました。
その流れで、次に考えたいのが、
実際に触ったときの気持ちよさ
です。
ゲームは、見た目やシステムも大事です。
でも、プレイヤーが一番長く触れるのは、ボタンを押したときの反応や、キャラクターを動かしたときの感覚だと思います。
ボタンを押したらすぐ動く。
攻撃したらちゃんと手応えがある。
UIを選んだら気持ちよく反応する。
ジャンプや移動が思った通りに動く。
音やエフェクトが操作と合っている。
こういう小さな反応の積み重ねが、ゲームの気持ちよさを作っているのかなと思っています。
「操作して気持ちいい」は、かなり大事
ゲームを遊んでいて、理由はうまく説明できないけど「なんか触っていて気持ちいい」と感じることがあります。
逆に、見た目は良いのに、操作すると少し重い。
ボタンを押しても反応が遅い。
攻撃しても手応えが弱い。
UI操作がもっさりしている。
そういう状態だと、プレイしていて少しストレスになります。
Unity Learnのゲームデザイン教材では、ゲームを構成する要素として、目標、ルール、メカニクス、チャレンジ、フィードバックなどが紹介されています。プレイヤーが何をして、その結果がどう返ってくるかは、ゲーム体験を作るうえでかなり重要な部分だと感じました。
個人開発でも、ゲームの大きな機能だけでなく、操作した瞬間の反応をちゃんと見たいです。
ゲームフィールという考え方
外部の記事や研究を見ていると、「ゲームフィール」という言葉が出てきます。
Game Feelに関する研究では、ゲームフィールを、ゲームとの一瞬一瞬のインタラクションがプレイヤーへ与える感覚的な影響として整理し、チューニング、ジューシング、ストリームラインといった要素が関わると説明されています。
少し難しい言葉ですが、自分なりに言うと、
動かして気持ちいいか
反応が分かりやすいか
プレイヤーの意図通りに動くか
操作に対してちゃんと手応えがあるか
ということなのかなと思いました。
個人開発では、つい新しい機能や見た目の作り込みに目が行きがちです。
でも、最初に触る基本操作が気持ちよくないと、その先まで遊んでもらいにくいかもしれません。
だから、操作感は後回しにしすぎない方がいいと感じています。
ボタンを押したら、すぐ反応してほしい
操作して気持ちいいゲームにするために、まず大事なのは反応の速さだと思います。
ボタンを押した。
キャラクターが動いた。
音が鳴った。
エフェクトが出た。
UIが切り替わった。
この流れが自然だと、プレイヤーは安心して操作できます。
AppleのHuman Interface Guidelinesでも、フィードバックはユーザーが何が起きているかを理解し、次に何ができるかを知り、自分の操作結果を把握するために役立つと説明されています。
ゲームでも同じで、操作したのに反応がないと、プレイヤーは不安になります。
「押せていないのかな?」
「処理が止まったのかな?」
「これは反応しないボタンなのかな?」
そう思われると、プレイ体験が悪くなります。
特に個人開発では、最初は仮実装でもいいので、押したら分かる反応を返すことを意識したいです。
小さい反応が気持ちよさを作る
操作感を良くするというと、大きなシステムを作るイメージがあります。
でも、実際には小さい反応の積み重ねが大事そうです。
たとえば、
ボタンを押したときに少し沈む
選択中のUIが少し光る
攻撃が当たったときに音が鳴る
ヒット時に軽い揺れや停止が入る
ジャンプした瞬間にエフェクトが出る
ダメージを受けたら画面やキャラに反応がある
成功したときに分かりやすい演出がある
こういうものです。
アクションゲームのインパクト感に関する研究では、ヒットストップ、音の一貫性、カメラ制御などが、プレイヤーの手応えに影響する可能性があると報告されています。
もちろん、個人開発で全部を最初から入れるのは大変です。
でも、「攻撃が当たった」「選択できた」「成功した」「失敗した」など、重要な瞬間には何かしら反応を返したいです。
UI操作の気持ちよさも大事
操作感というと、キャラクター操作やアクション部分を思い浮かべやすいです。
でも、UI操作もかなり大事だと思っています。
メニューを開く。
項目を選ぶ。
決定する。
キャンセルする。
設定を変える。
セーブする。
ロードする。
ゲーム中、プレイヤーは意外と多くのUIを触ります。
UIが反応しない。
選択中の項目が分かりづらい。
決定したのか分からない。
画面遷移がもっさりしている。
こういう状態だと、ゲーム本編に入る前にストレスが溜まります。
なので、UIでも、
選択中が分かる
押したら反応がある
決定音やキャンセル音がある
画面遷移が重すぎない
戻る操作が分かる
このあたりを意識したいです。
気持ちよさは、派手さだけではない
操作して気持ちいいゲームにしたいと言うと、画面揺れやエフェクトをたくさん入れるイメージもあります。
でも、派手にすればいいわけではないと思っています。
画面が揺れすぎる。
エフェクトが多すぎる。
音がうるさい。
演出が長くて入力できない。
UIアニメーションが長すぎて待たされる。
こうなると、気持ちよさよりもストレスになるかもしれません。
大事なのは、プレイヤーの操作を邪魔しないことだと思います。
Game Feelの研究でも、プレイヤーの意図した操作をゲーム側がうまく支えることが、操作感を作る要素の一つとして整理されています。
つまり、気持ちよさは派手な演出だけではなく、
思った通りに動くこと
にもあるのかなと思っています。
自分のゲームでも意識したいこと
自分が個人開発で意識したいのは、まず基本操作を気持ちよくすることです。
新しい機能を増やす前に、まず触る部分を見直したいです。
たとえば、
移動は重すぎないか
カメラ操作は違和感がないか
UI選択は分かりやすいか
ボタンを押したときに反応があるか
キャラの表情や動きが自然に見えるか
エフェクトや音が操作と合っているか
待たされる時間が長すぎないか
このあたりです。
ゲームの核になる操作が気持ちよければ、プレイヤーはもう少し触ってみようと思ってくれるかもしれません。
逆に、基本操作が気持ちよくないと、どれだけ機能を足しても遊びづらくなってしまう気がします。
人に触ってもらわないと分からない
操作感は、自分だけでは判断しづらいです。
作っている本人は、その操作に慣れています。
多少クセがあっても、無意識に補正して遊べてしまいます。
でも、初見の人は違います。
「ちょっと重い」
「反応が遅い」
「押した感じがしない」
「どれを選んでいるか分からない」
「気持ちいい瞬間が分からない」
こういう感想は、人に触ってもらわないと出てきにくいです。
だから、操作感を見たいときも、短時間でいいので誰かに触ってもらいたいです。
そのときは、ただ「面白かった?」と聞くだけではなく、
動かしていて気持ちよかったか
反応が遅いと感じた場所はあるか
UI操作で迷ったか
攻撃や決定に手応えがあったか
何度も触りたいと思った操作はあるか
を聞くとよさそうです。
自分用の操作感チェックリスト
自分が開発中に確認するなら、こんなチェックリストを使いたいです。
【操作して気持ちいいかチェック】
□ ボタンを押したらすぐ反応する
□ キャラクターの移動が重すぎない
□ カメラ操作が違和感なく動く
□ UIの選択中が分かる
□ 決定・キャンセルに反応がある
□ 攻撃やアクションに手応えがある
□ 成功・失敗が分かりやすい
□ 音やエフェクトが操作と合っている
□ 演出が長すぎて操作を邪魔していない
□ 触っていてもう一度動かしたくなる
全部を一気に完璧にする必要はないと思っています。
まずは、プレイヤーが何度も触る部分から見直す。
そこを少しずつ気持ちよくしていきたいです。
AIにも壁打ちできそう
最近は、AIを開発の壁打ち相手として使っています。
操作感についても、AIに相談できそうです。
たとえば、こんなふうに聞けます。
個人開発ゲームの操作感を見直したいです。
ゲーム内容:
〇〇
プレイヤーがよく行う操作:
〇〇
今気になっている違和感:
〇〇
以下の観点で改善案を出してください。
・入力から反応までが遅く感じる原因
・UI操作のフィードバック
・キャラクター操作の気持ちよさ
・音やエフェクトで補える部分
・演出が長すぎてテンポを悪くしている可能性
・まず優先して直すべき場所
AIに操作感の正解を出してもらうことはできません。
でも、どこを見るべきか、何を切り分けるべきかを整理する壁打ちには使えそうです。
今回の学び
個人ゲーム開発では、機能を増やすことも大事です。
でも、プレイヤーが何度も触る基本操作の気持ちよさは、それ以上に大事かもしれません。
ボタンを押したら反応する。
動かしていて違和感がない。
UIを選んだら分かりやすく返ってくる。
成功や失敗が伝わる。
音やエフェクトが手応えを支えてくれる。
こういう小さな積み重ねが、ゲーム全体の印象を作っていくと思っています。
最後に
「操作して気持ちいい」は、派手な演出だけで作るものではないと思っています。
プレイヤーの入力に対して、分かりやすく、気持ちよく、邪魔にならない反応を返すこと。
これが大事なのかなと思いました。
個人開発では、つい新機能や見た目の作り込みに意識が向きます。
でも、まずはプレイヤーが最初に触る部分を気持ちよくしたいです。
移動。
カメラ。
UI。
決定。
キャンセル。
アクション。
音。
エフェクト。
こういう基本の手触りを少しずつ良くしていく。
まだ自分の個人開発ゲームは世に出せていません。
だからこそ、いつか公開するときに、初見の人が触って「なんか動かしていて気持ちいい」と感じてもらえるようにしたいです。
大きな機能を足す前に、まず触って楽しいゲームへ。
その意識で、これからも少しずつ個人開発を進めていきたいです。
