東京都美術館「ミロ展」へ行ってきました
6月28日(土)真夏並みの暑さの中、東京都美術館へ
全体を通して感じたのは、シュルレアリスムの中心にいる作家であるという印象。赤・青・黄・緑といった原色の使い方が非常に印象的でした。
会場は混雑していたが、作品が見えないほどではありませんでした。

展覧会の冒頭に展示されていた自画像には、すでにシュルレアリスムの影響が感じられました。
あとで調べたところ、サルバドール・ダリと同時期に活動していた画家とのことでした。

経歴の中で気になったのは、ミロがカタルーニャ地方の出身である点です。
カタルーニャは独立志向が強く、スペイン人というよりも「カタルーニャ人」としての誇りを持つ文化が根付いています。
彼が地元の田園風景を繰り返し描いていたのも、そうした郷土愛の表れだったのかもしれません。

抽象的で難解な印象の強い作品が多い中、この作品はやや異なる雰囲気を持っていました。
へンドリック・ソルフの《リュートを弾く人》に基づいたこの作品は、モチーフが多くカラフルに散らばってる様子がとても魅力的でした。

この作品は、代表作「星座シリーズ」のひとつ。
第二次世界大戦の影響を受けて、ダリやデ・キリコと同様に作風が大きく変化していった時期に描かれたものです。
ミロの作品もこの頃から、不気味なトーンを感じさせるものが増えていきます。

その後もミロはアメリカや日本で展示を行いながら、作風を柔軟に変化させ続けていました。
FCバルセロナは同じカタルーニャ地方の世界的なサッカーチームです。
ちなみにこのチームのエンブレムには、黄色と赤のカタルーニャ州旗も描かれています


キャンバスを焼いたり壊したりといった絵画の枠を超えるような表現には、同時代の若手アーティストたちとの交流も影響していたのかもしれません。

原色の力強さ、シュルレアリスムの時代的な流れや他作家とのつながり、住んでいる土地や戦争による変化をたどる展示でした。
