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永山麻理子写真展「縷縷」

いくつかの偶然が重なって、日曜の夕方に新宿のサードディストリクトギャラリーへ立ち寄る時間ができ、永山麻理子写真展「縷縷」を鑑賞した。作家のコメントにもあるが、ゾーンフォーカスでピントがややあいまい、かつハイキー気味でコントラストも弱めのカラーネガプリントは、色彩や焦点、解像感といった写真表現におけるとっかかりというか、わかりやすさから距離を取りつつ、丁寧な構図と露出、プリントの確かさによって、作品としての基盤をしっかりと固めていた。展示における作品の配置も考え抜かれた雰囲気があり、作家氏ご自身も「そうとう考えた」とおっしゃっていたが、これまた鑑賞者へ安直な手掛かりをばらまいたりはせず、作家の意思や思考を受け止め、作品と素直に向き合うためであろうと受け止めた。あいまいな描写でありつつも計算された構図の丁寧なプリントを、鑑賞の手がかりを与えるでもなく、かといって鑑賞者を思考の迷宮へ引きずり込むでもなく、考え抜いた配置であると示しつつ展示する。その生真面目さは心地よい感傷体験をもたらし、きわめて反語的だが『うまくあるな、きれいであるな、ここちよくあるな』に迫っているのではなかろうか?

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Morihiro Matsushiro ¡Muchas gracias por todo! みんな! ほんとにありがとう!