2つの史上最強のサッカー日本代表 世界との差は縮まったと同時に縮まってもいない……
【20年前の史上最強の日本代表】
《史上最強》と呼ばれる戦力で挑んだ今回のサッカーワールドカップ。
日本は優勝(またはベスト8)を目指して挑みましたが、ブラジルに敗れてベスト32で大会を去ることになりました。
ところで、今の若い人たちは知らないと思いますが、ちょうど20年前のドイツワールドカップのときの日本代表も当時《史上最強》と呼ばれていたんです。
監督は神様ジーコ。
エースと呼べるFWはいなかったものの、中盤にはカリスマ中田英寿と、スコットランドリーグでMVPに輝いた中村俊輔がいました。
キャプテンは、現在日本サッカー協会会長のツネ様です。
で、結果はどうなったかというと……
●3試合で2得点7失点
●1分2敗でグループステージ敗退
……というものでした。
ちなみに第3戦の相手はブラジルで、1対4の大敗。控えのGKロジェリオ-セーニに、思い出作りの交代までやられてしまう始末でした。
それを見ていた私は「史上最強でこれなのかぁ……」と、激しいショックに襲われざるをえませんでした。
【隔世の感】
それから20年──。
再び日本は史上最強と呼ばれる戦力でワールドカップに挑みました。
クジ運が悪く、決勝トーナメント1回戦で王国ブラジルと当たってしまい、ベスト32で終わってしまったものの……
●4試合で8得点5失点
●格上オランダと引き分ける
●王国ブラジルをあと一歩のところまで追いつめる
……という結果を残しました。
2006年大会と比べれば、隔世の感以外のなにものでもありません。
日本と世界との差は、大きく縮まっていることを痛感しました。
が……
【上田綺世も期待に応えてくれなかった】
2006年のときの日本にエースはいませんでしたが、今回の日本にはエースと呼べるFWがいました。
オランダリーグで2位に大差をつけて得点王に輝いた上田綺世です。
2006年のときは、ドイツリーグで2桁得点を決めた高原直泰などがいたものの、日本人選手がヨーロッパの強豪リーグで得点王に輝くなどとは、当時は完全に漫画の中だけの話でした。
それを20年後、上田が現実のものにしてしまったんです。
そのため、私はとても期待していたんです。
が……
上田は4試合で2ゴールをあげたものの、その2ゴールはいずれも格下のチュニジア相手のもの。
格上のオランダとブラジルとの試合では、怖いシュートや惜しいシュートはありませんでした。
オランダリーグで得点王に輝いた上田ほどのストライカーをもってしても、オランダやブラジルが相手のときはこうなってしまうものなのかぁ──と、少し言葉を失わざるをえませんでした。
ちなみにブラジルのエース、ヴィニシウス・ジュニオールは日本戦で無得点に終わったものの、怖いシュートを放つなど、その存在感は絶大なものがありました。
(ただ、上田とヴィニシウスはプレースタイルが違うので、単純に比較することはできないかもしれませんが……)。
日本と世界との差は縮まっていると同時に縮まってもいない──という不思議な現象を目の当たりにするワールドカップでした。
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