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哲学対話書簡 「幸せってなんでしょうか①」

言葉が見つからなくも、考えがまとまらなくても、意見が変わってもいい。
誰かと一緒に考える哲学対話書簡。

 けいこさんと始めた往復書簡第二弾は「哲学対話書簡」だ。往復書簡の形をとるが、気になるテーマがあれば一緒に考えてみませんか。
「#哲学対話書簡」で投稿お願いします。

「哲学対話書簡で大事にしたいこと」
・何を言ってもいい(人を傷つけなければ) 
・否定しない
・知識ではなく経験で話す
・結論は出さない
・話がまとまらなくても、意見が変わってもいい

次に考えたいテーマがけいこさんから届きました。

「二人が考えてみたいと思っているテーマ」
・「本当の自分」は、いるのか
・「苦労は買ってでもしろ」の真意
・事実と真実の違い
・なぜ書くのか
・人は変われるのか
・人はわかりあえるのか
・親孝行とは何か
・「子どものくせに」と「大人だから」
・友達はたくさんいた方がいいのか
・好きということについて
・正しいことはいいことなのか
・時代遅れという悪口について
・幸せってなんでしょうか

今回けいこさんが選んだテーマは「幸せってなんでしょうか」です。


人がものを選んでいるのを見るのが好きだ。
気が付くと買いにきたものではなく、選んでいる人を目で追ってしまっている時がある。

大学生の時、買い物につきあってほしいと頼まれた。彼は簡単に帰省できないくらい遠く離れた町からその大学にきていた。
初めて付き合った彼の恋人の誕生日が近づいていた。
お互いのバイトや部活のない日に、予定を合わせ僕らは買い物に出かけた。何を買うか決めていない買い物はずいぶんと時間がかかった。
あれほど真剣な顔で選んでいる人を、たぶん他に知らない。
「ごめん。決められない」と笑う彼に、ゆっくり選びなよと僕も笑った。

数日後、彼の選んだものを身につけた彼女に大学で会った。いつもの彼女と変わらないようでいて、いつもより、はしゃいでいるような気もした。
「それすごい真剣に選んでたんだぞ」って伝えたら、もっと笑顔になるだろうか。

人から貰ったものを手放せないのは、あの買い物からかもしれない。

スーパーでの買い物中、久しぶりに飲みに行きませんかと元同僚から連絡がきた。誰かに自分のことを思ってもらえることが幸せだとしたら、それじゃ僕は幸せだ。朝ご飯のバナナを選びながら、あの時のあいつのように誰かを思っているだろうかと考える。僕はただ単に、自分が幸せじゃないって思いたくないだけじゃないだろうか。

夕食を済ませ、早めに寝る準備をする。
何か通知がきていないかと携帯の画面に目を向ける。
枕の横に真っ暗な画面を伏せる。
ベットに猫が飛び乗ってきて、いつものように僕の胸の上で丸くなる。

#哲学対話書簡 #哲学対話 #幸せ #往復書簡 #猫

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