【日々のこと⑧】 お元気ですか
お元気だろうか。
あの頃よく色々なところに連れ出してもらっていた。
ジャズの生演奏を聴きながらお酒を飲むなんてことは、あの方に出会わなければ今も経験せずにいた。
初めましてだらけのホームパーティは、何度参加しても緊張した。そして楽しかった。
二十四節気は雨水。空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃だという。
暖かい部屋の窓から見える外は雪だ。
静かに降る優しいものではなく、雪が横に流れていく。吹雪。
ホワイトアウトの中、ご飯を食べに行く。
あのころ連れて行ってもらった店に向かう。
軒下に置かれたものが雪まみれになっている。


食事の時間がズレた店内は人が少なく静かだった。
きのこのクリームパスタを待つ。


デザートを食べて満足して席を立つ。
にこやかなカフェの方が目を合わせて聞いてきた。
「初めていらっしゃったんですか」
「前に連れてきていただいて、2回目なんです」
「またいらしてくださいね」
外は相変わらずの雪だ。

お元気かな。
連絡してみよう。
