【日々のこと ⑤】平日昼間のジム
今日は七草粥を食べるの?
昨年は食べたのよ。あれこれ何でも高いじゃない。今年はやめちゃったわ。でも今日はね、お寿司を食べるの。
あら、いいじゃない。お寿司いいじゃない。
両足を伸ばし何とか足首をつかんでいる僕の横で、2人は話している。
それはどこが伸びているんですか、と聞きたくなる不思議なポーズで2人は話している。
いつもは来ることができない平日昼間のジム。
ストレッチゾーン。
聞こえてくる声も、目の前で走っている姿もゆったりとしている。
居心地は悪くない。
七草粥を食べたことがない。
何年か前にスーパーの野菜コーナーに七草粥セットが売っていた。一つの袋に、春の七草がいい感じの量で詰められていた。
あのワンパックも気軽に手が出せないほどの値段になっているのだろうか。
伝統的な行事食をいただくのをためらうほどの物価高。どれほどの値段か分からない春の七草パックを思い浮かべながら、隣にいるその人が好きな寿司ネタは何なのかな、なんて考える。
タコと炙りサーモン。それは僕が好きな寿司ネタ。
これからどんどん寒くなる。
いつの間にか隣の2人はいなくなっている。
そろそろ体を動かして、汗をかこう。
ジムのサウナでたっぷり汗をかいてから帰ろう。
