ちいさな再起動〜春立ちける日に
私は今、ふんわりと暖かなセーターを着てこの記事を書いている。
寒い季節には欠かせない、ウールの優しいぬくもり。
なのに、つむぎは一枚もニットを持っていない。
年が明けたらカーディガンを編んであげようと、本も道具も材料も早々と揃えてあったというのに、そんな楽しい時間など全く取れないまま…

怒涛の1月が終わった。
新年のごあいさつ以来1ヶ月。
投稿どころか他の方々の記事を拝読する余裕もないまま日々だけが過ぎていった。
好きなことに注ぐ情熱も時間も充分に確保できない状況は、まだしばらく続く。
でも今日は、停滞していた時間を動かすスイッチにそっと指先を乗せてみる。
つむぎと私のちいさな暮らしを再起動するスイッチに。
やりたいことなら山ほどある。
とりあえず、かぎ針と赤い毛糸を手に取ってみた。
毛糸といっても、これはDMC社のエコヴィータというウールの刺繍糸。
100%オーガニック、染料もすべて天然素材が使われているという。
ミニチュアサイズの編み物にも最適という記事を読んで、いくつか購入してあった。
今日のところは本は開かず自己流で気ままに糸を繰る。
作り目は30、こま編みで往復すること数段。
片側をループ状に編み足したら、低温のスチームアイロンでそっと形を整える。
赤いボタンを付ければ、はい、できあがり!

これはつむぎの、ちいさなネックウォーマー。
これは私たちの、ちいさな暮らしの再起動。


ごめんね、つむぎ🙏🏻
今の私にはこれくらいが精一杯なの…

いいよぉ、おかあさん。
赤いネックウォーマー、ありがとう❣️
とってもあったか〜い✨
つむぎが着ているのは、フランネル生地のブラウスとコーデュロイのジャンパースカート。
お正月の晴れ着を脱いで着替えたコットンのワンピースがあまりに寒々しく見えたので、何か暖かそうな服をと、慌てて縫ったものだ。
結局1月に私が作ったものといえば、たったこれだけ。

表に出しても可愛く着られるように、裾にレースをあしらう。

その分、ふっくらと程よい厚みがあって、きっと暖かく着られる。
他にもワンピースやジャケットを縫うために、ウールや起毛の生地をいくつか買ってあったのに、裁断すら手付かずのまま、今のところこれが唯一の冬の装いになっている。

せめてちょっとバリエーションを、と、付け襟も作った。

白くてまあるい襟をつけたらね、
違うお洋服になったみたいで楽しいの💕
ネックウォーマーも編んでもらったし、
お首まわりもほっかほかよ〜!

つむぎ、
喜んでくれて、ありがとね。
そばにいてくれて、ありがとね。

2月4日、立春。
まだまだ寒さの厳しい日もあるというのに、暦は春を告げた。
芽吹き花咲き、陽光きらめく春が始まる。
焦らず、急がず…
自分に言い聞かせる。
春はまだ序章。
貫之さんが詠まれたように、
こほれる水は、今とけ始めたばかりだ。
🌱 🌱 🌱
いつも楽しみに記事を読ませていただいていた方々のところへも、なかなか伺えずにおりました。
これから遡ってひとつずつ、ゆっくり拝読していきたいと思っています。
