小さな退却が人をこじらせる

人がこじらせるのは、大きな挫折のせいではない。たいていは、小さな退却のせいだ。

思春期のころ、好きだった女の子に「好きだ」と言えなかった。ただそれだけのことが、あとになって人を歪める。そんなものは些細な失敗にすぎないだろう。じっさい、外から見れば何でもない。だが、本人にとっては何でもないでは済まない。
なぜなら、そのとき失ったのは恋の成就ではなく、自分に対するある種の信頼だからだ。

飛ぶべきところで飛べなかった。踏み出す前に怖気づいた。

ここから先は

1,016字

「自分」を生きるための人間関係、生活、諸々についての考え方、具体的な実践法を発信します。

スタンダードプラン

¥500 / 月

プレミアムプラン

¥1,000 / 月

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?