CREA 2025秋号「TAEHYUNの言葉と思考」-最適化と2つのペルソナ-
確実に落ちるとわかっていて踏み出す一歩は、何と勇気のいることだろう。でもその一歩を踏み出さないという選択肢は私には無かった。
この苦しみに出口は無いから、周りの子達の中には耐えきれず出ていった人もいる。でも私はまだここにいることを選び続けているよ。出ていってもあなたは私を追いかけてこないし、例え追いかけてきてくれたとしても、どこの誰なのかもわからないものね。
ファンという種類の、ある時点に於いては世界一幸せな人間。
アイドルと1日過ごせるなら、何をする?
私が10代だったのなら、好きな人とは遊園地や夢の国に行きたかったかもしれない。一緒に楽しく笑って過ごす。まるでキラキラした儚い夢のようだ。
今の私は、好きな人と何をしたいかと言われたら、その人の考えや話をただひたすら聞きたいかもしれない。あなたを構成する要素を一つ一つ紐解いて教えてください。日々何を考え、何に喜び、何に涙するのですか。あなたの哲学やメロディーを守り通すことを誓います。
だから、今回の雑誌の購入をすぐに決めたのだと思う。

※ここから先は、雑誌を購入して読み終わった方に読んでいただきたいです。ネタバレを含みます。
性格は果たして「先天的なもの」「後天的なもの」どちらなのか
インタビューを読んで、彼がYouTubeのコンテンツ「Tだから上手」で「性格は後天的なものだと考えている」と答えた理由がよくわかった。
私は、性格は「持って生まれたものの要素が大きいのではないか」と思っていたから、テヒョナがどうしてそのように考えているのかということが少し気になっていたのだ。
でも、今回のインタビューでその謎が解けたよ。
14歳で会社に入り、K-POPという数字で評価される世界でひたすら前だけを見てここまで来る間に「最適化」されてきたんだね。
それはある時は生きていくために仕方なく必要なこともあったかもしれないし、その「最適化」によって楽に進めることもあっただろう。いずれにしてもその日々の努力の積み重ねのおかげで、あなたが今日までアイドルであり続けてくれているのだから、それらは必要不可欠なことだったと断言できる。
アイドルの自分と本来の自分は全く異なるとあなたが言った時、少しだけ切ない気がしたんだ。存在する2つのペルソナ。私にはどう頑張ったとしても、アイドルのあなたしか見ることができないから。
でも、そのどちらもあなただよね。この世界に生き残り、ひたすら山を登り続けて夢を叶える。そのために、あなたが試行錯誤しながら生きてきた軌跡なのだから。
紅白歌合戦のけん玉チャレンジのこと
もう1つ、今回のインタビューで初めて知ったこと。昨年末の紅白歌合戦でけん玉を担当した時のプレッシャーについてだ。これは、ファンは初見ではないだろうか。
韓国のアイドルである彼らが、年末に日本の伝統的な番組である「紅白歌合戦」に出演することが決まった時、国民的アイドルという存在になったことを感慨深く思っていた。その次に飛び込んできたのがメンバーの1人が「けん玉チャレンジに参加する」という話。
主に演歌歌手の三山ひろしさんが「連続してけん玉をキャッチした人の最も長い列」のギネス世界記録に挑戦する恒例行事です。
年末に母国で家族で過ごすことが叶わないどころか、紅白歌合戦で日本の謎の行事「けん玉チャレンジ」を全国民が見守る中で成功させなければならない。
ファンは異国の地で推しが感じなければならない謎のプレッシャーに思いを馳せ、大変申し訳なくなっていた。
あるファインはけん玉を買い(私も買いました)あるファンはコツをWeverse(ファン交流サイト)に書き込み、一緒に練習し、一緒にそのプレッシャーを分かち合おうとした。それはそれは心配した。これがこのファンダムの愛らしいところでもある。
いよいよ推しがけん玉をするタイミングがやってきた。年末に異国の地で日本の伝統的な遊びである「けん玉」でプレッシャーをかけてごめんね。そう懺悔しながらファンが固唾を飲んで見守る中、カンテヒョンは最も簡単に腕の力でひょいと持ち上げて成功させてしまった。
膝なんか使わずにね。ファンは拍子抜けしてしまった。もしかして、私たち心配しすぎだったかな。そんな雰囲気が私たちを取り巻いたように記憶している。後日、カンテヒョンは「ギネス記録保持者は誰?私だ」と記念の盾の写真をアップしてくれるほどの余裕っぷりであった。
こうして、私たちの「推し」はギネス記録保持者となった。
思い返せば彼は、いわゆる「ケーキ担当」でもあった。メンバーが撮影中に誕生日を迎えた際に、サプライズ的にお誕生日ケーキを運んでくる人だ。
いつもカンテヒョンが担当することが多いので、その理由は「しっかり者だから」「絶対に大切なタイミングを外さないから」「プレッシャーに強いから」「失敗しないから」などと言われていた。実際、メンバーの中で最もメンタルが強く適任だと思われた。「ケーキ」も、「けん玉」も。
でも今回のけん玉の件で人知れず少しはプレッシャーも感じられていたのだなあということがわかった。
カンテヒョンは言う。「ぼくには悩みがない」。
いつも安心感を与えてくれる彼だが、そうやって自分が強くあることがこの世界で生きていくための「最適解」であるという答えに辿り着いたのだろうか。
野外ステージでイヤモニが切れていると不安がるメンバーに対して「ぼくたちは練習してきたから大丈夫だ」と鼓舞する言葉をかけていた、年齢的には末っ子のカンテヒョン。自分だって同じ条件でパフォーマンスするのだから不安はあっただろうに、まずはメンバーのメンタルを安定させることに注力するカンテヒョン。
メンバー1人ずつが不在のステージを、意図せずとも全て経験することになり、そのどれもが簡単ではなかったと語ったカンテヒョン。
メンバーが不調な時、いち早く気付いてくれる人として名前が上がるカンテヒョン。
メンバーが元気がない時、元気をだしてもらうためにメンバーの性格ごとに対応を変えて接していると話していたカンテヒョン。
でもあなたの取扱説明書は未だ公開されていないのです。
あなたが辛い時、誰がそばにいてくれますか。
カンテヒョン、メンタルコントロール的な役割を果たしているのかなと思うことがあるのできっとメンバーを鼓舞しているのではないかなと思う。ステージを降りたら、寝癖やカバンの紐を儀典チームに直してもらったりするようなのんびりした子なのにね。仕事人にしてエンターテイナーなあなたが好きだよ🐿️
— チョココロネ (@moa_moa20020205) July 5, 2025
どんな時も強くぶれない。そうやって強く生きることが、大切なグループを守るための、あなたが見つけた「最適解」なのであれば、なるべく心配せずに見守るよ。でも、たまには弱音を吐いていいんだからね。
アイドルとファンは、お互いに想い合っているがその気持ちは決して交差することはない、両片思いみたいな存在だね。会って何かをしてあげるということは難しい。でも、お互いの存在を感じ、自分の力で運命を切り開いていく際の支えにはなり得るよ。そう、お互いにね。
私はカンテヒョン。あなたの人間らしい所がとても好きなんだ。アイドルらしい回答だってしようと思えばいくらでもできるあなたが、ファンと対等に人として接してくれる様子がとても好きなんだ。
甘い言葉は少なめだけれど、その行動1つ1つの中にある重すぎるほどの本物の愛を感じる。
「TXTは自分にとって、オールイン。全てをかけた。」
そう答えていたカンテヒョン。自分の人生をかけたものを守ろうとするためにあなたが強くなり続けてきたのなら、それがあなたにとっての「最適解」なら私は応援するよ。でもメンバーとファンがいつも側にいること、それだけは忘れないでね。
あなたという人間が好きだよ。生きるのに一生懸命で、ひたすら前しか見えていないあなたが。

※写真は、こちらよりお借りしました。
Special Making Movie
— CREA (@crea_web) September 4, 2025
「TAEHYUNの言葉と思考」https://t.co/rNNemjMBGK
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【本日発売!】
— CREA (@crea_web) September 5, 2025
CREA2025秋号【特別版】の表紙にはTOMORROW X TOGETHERのTAEHYUNさんがソロで初登場!
TAEHYUNさんの“言葉と思考”に注目したスペシャルインタビューが、特別版には“思考篇”である「Special Cover Story… pic.twitter.com/1orPXQ7pML

