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世界中のお父さんお母さん、尊敬します

 この言葉は、子どもが生まれ、実際に育児をするようになって初めてその大変さを実感した「新米パパ」の言葉ではありません。

23歳のK-POPスター「カンテヒョン」が、自身のコンテンツ内の企画で1日育児を体験。それがYouTubeにアップされた時に、本人が寄せたコメントです。

          「Tだから上手」EP.3 コメントより


震えませんか。

私はこのコメントを見て震えました。そして天を仰ぎました。

普段子どもと過ごす機会がない方が、一定の時間を3歳児と一緒に過ごしたのなら、その大変さを実感するであろうことは想像に難くありません。

でも、普通の男の子だったら「可愛かった」「またやってみたい」「意外と自分にもできるかも」こんな感想が出ると思うのです。

                                                      「Tだから上手」EP.3

それに「カンテヒョン」は、普通の男の子ではありません。14歳でBig Hitに入社。親元を離れて共同生活を開始。季節が分からなくなるほどスタジオに籠もってひたすら練習する。「できません」は許されない。頑張ったかどうかではなく「結果」で評価される。それをひたすら求められ続ける世界に、生きています。


40時間働くトゥバ


 私が忘れられないコンテンツの1つがこちら。40時間衣装を着たままメイクも落とせず働き続けて、この後、ファンサイン会をするというトゥバたち。スビンさんとボムギュさんがこんな事をおっしゃっていました。

🐰「ヘアメイクして40時間経つから、今肌と髪がよいコンディションか心配なんだけど」
🧸「今日いらっしゃるMOA(ファン)の方々で、写真を撮った方がいたら綺麗に補正して載せてください」
(メンバー爆笑www)

            suちゃんの脳内 new 様より

どんなに激務の会社員でも、衣装を着たまま、メイクを40時間とらずに働き続けるなんということは無いでしょう。どんな会社員でも「辞めます」と言えば大抵の会社は辞められる。代わりなんて、はいて捨てるほどいるのだから。例え、どんなに優秀だったとしても、である。

でも、彼らには実質「辞める」という選択肢は無い。

デビューに至るまでの間の生活費、レッスン代、プロジェクトにかけてきた莫大な金額。それを7年の活動で返済する契約だから。辞めるならば多額の賠償金を支払わなければならない。そう決めた時点で莫大な借金を背負うことになる。辞めた後の生活の保証もない。

そして会社員と違って、代わりはいない。

それに、ファンサイン会はサインをするだけではない。その日のために各国から推しと話す内容を練りに練ったファンが、自分に会うために大量にCDを買ってやっとの思いで参加する権利を得たファンが、満を持してやってくるのだ。

相手の国の言葉で、限られた時間内で機転を利かせた会話をしなければならない。その様子は撮影され、SNSで共有され、ただ記録に残るだけではないのだ。

その「記録」はファンの「記憶」となり、「記憶」はファンの心に「思い出」となり「一生残る」。

考えるだけで頭がクラクラする。
これだけ睡眠時間がとれない中で、ダンスも歌も、振る舞いや発言さえも100点を出し続けなければならない環境に置かれたらイライラもしてしまいそうだが、彼らはジョークも交えてにこやかに笑う。

こんな過酷な日々を続けていたら、たった1日の育児体験を「簡単だった」と思うこともあるかもしれないと思ったのだ。

でもアップロードされたコンテンツに寄せた彼のメッセージは、はたしてタイトルの通りだった。


何故、そんな言葉が彼からでたのか。


 それは、彼が育児の上辺だけを体験しただけではなかったからではないだろうか。

上辺だけ、子どもと楽しそうに遊ぶ。仲良くなったつもりになる。それなりに会話を交わす。これはコンテンツの撮影の一環だから。明日も明後日も20年は続く本物の子育てとは違うのだから。撮影のために関わる育児には明確な終わりがあるし、そもそも彼はアイドルが本業なのだ。だからある程度の撮れ高があればそれで良いのだ。そんな考え方だってできたはず。

でも23歳のK-POPスター「カンテヒョン」は、こう言ったんだ。

心をしっかり読んであげないといけない気がします。この子がしている行動と言葉が、この子の心全てではない。

「Tだから上手」EP.3より


彼は以前、Weverse(ファン交流サイト)にてファンから寄せられた質問「アイドルは簡単ですか」に対してこんな回答もされていた。

誰かがやることが簡単そうに見えたら、それはその人がその仕事をうまくやっているからだといいます。

Weverse「アイドルは簡単ですか」への
カンテヒョン(当時20歳)の答え

今回のコンテンツを見て、やはり数々の名言はどこかから借りてきたものではなく、彼自身が体験や経験をする中で獲得していったものなのだということが良くわかった。

また、彼から出る言葉の美しいこと。彼が一緒に過ごしていた3歳のスヒョン君が、トランプを頭上から落として楽しんでいた時の彼の声かけだ。

これが重力だよ。君にもかかっているんだよ。

「Tだから上手」EP.3より

思わず、私はお仕事の資料を撒き散らすからこんな言葉をかけてくれと思ってしまった。

遊びの中から、体験として引力まで教えてくれるカンテヒョン。
おもちゃの車を使いながら「ぶつかったら保険会社に連絡するんだよ」と処世術を教えていたカンテヒョン。

こんなこともおっしゃっていた。子どもをお昼寝させようとして自分が寝てしまう時に話してた言葉。

ぼくは朝に寝て夜は寝ないよ。仕事がたくさんあるからね。

「Tだから上手」EP.3より

 胸がぎゅーっと締め付けられました。14歳で親元を離れ、自分の人生をこの世界に「オールイン」した彼の生き方に。

 彼が赤ちゃんを抱っこしながらカメラを指差し2人が微笑んだ瞬間を見て、あるはずのない記憶が蘇って泣きそうになりました。

私は尊敬します。

表面に表れている物事だけをみるのではなく、その本質を理解しようと努め、そこにある父母の苦労に自然に思いを馳せられるあなたを。

そしてあなたを育てたご両親と儀典チーム(マネージャー)の方々を。

そんな世界に足を踏み入れて、今日も多くの人を幸せにし続けているあなたを。


あとがき



 この出来事を見た時に、ガチ恋が一瞬薄まりました。良い意味で。これは23歳の普通の男の子ではありません。素の部分はそうかも知れないけれど、カンテヒョンさんは、人間として尊敬するに値する。

そして、私がカンテヒョンに対して「最後の推しだ」「唯一無二の存在だ」と思う理由。それが今回のコンテンツに寄せられたあなたのコメント、日本語にしてたった13文字に如実に現れていました

どうか、心から満足のいく人生を送れますように。カンテヒョンさん、世界一幸せになってください。私はこれ以上にあなたに望むことは、ありません。

本日水曜日19時より、「Tだから上手」EP.4が公開されます。どんな彼の姿が見られるのか楽しみです。





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