見出し画像

“イイ女風”って褒め言葉?私が結婚できない理由 | 言葉に取り憑かれた女の悲劇

吾輩は、物書きである。
職業柄なのか、ただの性分か。言葉の“端っこ”がやたら気になる。

普通の人なら聞き流すような一言にも、「ん?」と引っかかる。
もはや、日常生活に支障をきたすレベルである。


たとえば⸻色違いのおそろいポーチを買って、母にプレゼントしようとした時も。

私「どっちがイイ?」
母「んー、こっちでいいわ」

……で? 今、“で”っておっしゃいました?
「こっちいい」じゃないの? “が”、でしょう。が!

そう、私は七面倒くさい女なのだ。自覚はある。


そんな私に、先日、元同僚の男性がこう言った。

「モカさんって、イイ女ですよね」

……風?

3秒喜んだのも束の間、「風」の一文字に心がざわつく。

イイ女風ってことは、イイ女じゃないってことかしら。
意識高い系の“系”と、同じってことかしら。

もしや、これは新種のディスりでは?


いやいや待てよ。彼なりの照れ隠しって線もあるか。
ほんとは「モカさん、イイ女です」って言いたかったけど、照れちゃって“風”ってつけたとか。

どこまでもポジティブモンスターな己が……怖い。


その時、近くにいた後輩(同業)がポツリ。

「風って……(苦笑)」


次の瞬間、私は見逃さなかった。
あの男、後輩の視線に気づいて、バツが悪そうに笑ってたよ。

(お前……確信犯だな!!!)

え、ちょっと待って。小馬鹿にされた???
傷つくわ〜〜〜。

30秒前のぬか喜び返して。
そしてぬか喜んだワタシ、今すぐ穴を掘って埋まってくれ。

日本語って、ほんと、意地悪だよね。


それにしても⸻
「こんなんだから結婚はおろか、恋人すらできないんだな」

……と思ったあなた、正解です。

「恋」も「言葉」も、いつも "正しさ" で測ってしまう。
だからきっと、“イイ女風”止まりなんだ。

モカ・ルージュ


いいなと思ったら応援しよう!