「やったよ」の真相。
我が家は共働きで、といっても私は家で寄稿などをちょこちょこやるパート程度。髭丸が外に出て働いてくれている。
労働時間でいえば私のほうが断然少ない。なのに髭丸が家事を多めに引き受けてくれる。私の家事スキルが一向に上がらないのは、そのせいかもしれない。
ただ、いかんせん天然である。
ある日、リビングから「ぶぃーん」という音がした。
掃除機かけてくれてる、ラッキー。
そう思っていたら、すぐに止んだ。肌感で言えば3分切っている。
どこを掃除したんだろう、と思って床を見た。
寅子のソファー下のおもちゃはそのままだった。
「やったよ」と髭丸は満足そうな笑顔だった。私は何も言わなかった。
寅子はソファーで目を細めていた。
我が家のかわいい担当は、今日も仕事熱心。
立派なワーキングドッグだ。
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