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激震のエクレール編(くれあ回)『名探偵プリキュア!』についての予想と考察(23話まで感想)

いい年した大人が『名探偵プリキュア!』の感想と今後の展開の予想を書き連ねていく記事です。(過去記事は読んでいなくても大丈夫です)


はじめに

22話へのカウンターとして、23話は「やっぱりくれあがエクレールなのでは?」と感じさせる強烈な揺さぶりがくるのではないか、と前回の記事で書いたのですが、これほどまでに強いとは正直予想できていませんでした。

しかし筆者が23話を観ていろいろ考えた結論としては、くれあさんは候補としてめちゃくちゃ強いですしそうなる可能性も普通にあると思いますが、それでも自分の中で「しるく=エクレール」という予想はまだ動いていません。

これまでずっとしるく説で来たからここへ来て変えるのが嫌なだけだろと言われると正直それも否定はできないのですが、それだけではなく思ったところもあるので、その理由を書いていきます。

くれあ説、強すぎる

まず、23話のるるかは明らかにこれまでの回と比較して様子が違っていました。
店の中で食べていくよう勧められたときのこの表情。

かつてのバディを見ているのが辛いから、接触を最小限にしようとしている……?
(画像:『名探偵プリキュア!』23話より)

くれあに直接予告状を渡した後の、影を背負った姿。

記憶を失ったバディが、「いつもアイスを幸せそうに食べている」と自分を見ていてくれたことに想いを馳せている……?
(画像:『名探偵プリキュア!』23話より)

プリキュアの姿でありながらくれあに正体を見破られたときに見せた、かつてないほどの動揺。

記憶を失ったバディにもう一度名前を呼んでもらえたことに感極まっている……?
(画像:『名探偵プリキュア!』23話より)

くれあの「自分の心のきらめきに従った」というセリフを聞いた後の表情。

マコトジュエル破壊時にも、同じことを言っていた……?
(画像:『名探偵プリキュア!』23話より)

これらは、くれあがかつてキュアエクレールだった人物だとしたら、非常に強い描写ですし、そうなのでは?と感じさせる強烈なインパクトがありました。
一方で、くれあがかつてのバディでなければ成立しない描写か?と考えると、そう言い切るにはあと一歩欲しいような、絶妙なラインの描写だったと感じています。

というのも、これらの描写はいずれも、くれあがエクレールでないとしても成立するような解釈の余地が用意されていると感じるのですよね。
試しにやってみますと、

店の中で食べていくよう勧められたときのこの表情。

外で食べるつもりだったのに計画を狂わされて戸惑っている……?

くれあに直接予告状を渡した後の、影を背負った姿。

いつもアイスを買っている好きな店の人たちをファントムとして傷つければならないことに罪悪感を感じている……?

プリキュアの姿でありながらくれあに正体を見破られたときに見せた、かつてないほどの動揺。

探偵でもないのに、孤独な自分の本当の部分を気づいてくれた人が現れたことに動揺している……?

くれあの「自分の心のきらめきに従った」というセリフを聞いた後の表情。

エクレールだったかつてのバディが、同じようなことを言っていたのを思い返している……?

いずれも、少なくとも「まあそういう見方もできなくはないな」と思える程度の強度はある解釈ではないでしょうか。

また、さらに大きいのが、エクレール候補の中でついにくれあだけは持ち物からマコトジュエルが現れなかったことです。

終盤で、キュアエクレールのマコトジュエルは現在ウソノワールが持っているという衝撃の事実が明らかになりました。
これは正直筆者も予想してなかったので普通に驚きました。

るるかだけでなく、さすがのマシュタンもこれは把握していなかった様子
(画像:『名探偵プリキュア!』23話より)

ということは、やはり持ち物からマコトジュエルが現れたれい、エリザがキュアエクレールである可能性は低い。
この描写もふまえるとほぼくれあ一択にもなりそうな勢いですが、しるくにはまだ、イヤリングがるるかからの贈り物であり、るるかの想いもこもっていた、という逃げ道が残されています。

ちなみにれい、エリザに対して同じ解釈をすることは難しいです。
れいの生徒会バッチは学校から支給されたものです。
エリザのペンは小説の賞を受賞した記念に贈呈されたものです。
つまりどちらも、二人がそれらの物を手にしたのはある意味偶然の要素も大きく、持ち主以外の気持ちがこもる余地がかなり少ないためです。

それでもしるく説がまだある理由

筆者がなおしるく説を捨てきれないのは、くれあの描写はくれあがエクレールでなくても成り立つ解釈の余地があるのに対し、しるくの描写に対してはエクレールでなかったときにどう説明すればよいのか?という点に難しさが生じる気がしているためです。

22話を振り返ると、予言の文言を聞いて即座にマコトジュエルの在処がしるくのイヤリングだと確信していた場面。
もししるくがるるかのかつてのバディでないのであれば、なぜ数千、数万人もいる俳優の中から家入しるくのイヤリングだとあの早さでわかったのでしょうか。
共演していた桜ヨシノのイヤリングかもしれないし、別の俳優のものかもしれない。
予告状まで出して、これでマコトジュエルがしるくのイヤリングに宿っていなかったらどうするつもりだったのでしょうか。
天才と呼ばれたほど頭の切れる人物が、そのような軽率な失敗をするでしょうか。

るるかがしるくを呼び捨てにして、しるくに偽物だと見抜かれた場面。
しるくがバディでないのであればるるかは、あんなならしるくを呼び捨てにするだろうと考えたのでしょうか。
るるか自身もあんなに「るるかさん」と直接名前を呼ばれているにも関わらず、あんなは年上でしかも仕事を依頼してきた人物(お客さん)を呼び捨てにするような人間だと思っていたのでしょうか。

しるくがイヤリングを大事にした理由は語られても、どう手に入れたのかは明言されなかった場面。
しるくがオーディションにあのイヤリングをつけていたのは本当にたまたまで、でもオーディションが上手くいったから愛着が湧いたということでしょうか。
もちろん現実なら普通にあり得ることだとは思いますが、創作物で主要キャラが大切にしている持ち物についてのエピソードをあえてふわっとさせる意味とはなんでしょうか。

単にミスリードをしたいという話の都合でそうしたという以上の、るるかやしるくが考えて動いた結果としての納得のいく理由付けが弱いように感じるのは筆者だけでしょうか。

くれあはるるかの元バディなのか?

さらに、もっと直接的にくれあが元バディなら、この展開にはならないのでは、と感じた個所もあります。

筆者が23話を観て、くれあがるるかのかつてのバディではない気がした最大の理由が、
予告状を受け取るまでくれあががるるかの名前を知らなかったことです。

これだけだと「は?記憶ないんだから知らなくて当然だろ」となるので間を説明すると、まずるるかはなぜバディ(エクレール)が記憶喪失だとわかったのか?という話があります。

これは、マコトジュエル破壊後に本人に直接会って確かめた、ということ以外にはちょっと考えづらいです。
これほど執着している人物が記憶を失ったことを、人づてに聞くような状況が仮にあったとしても、それだけでそうなんですかと受け入れられるとは思えません。

それで、記憶喪失がわかった場面を想像すると、バディと顔を合わせて、相手が「あなたは誰?」みたいな反応をしたら、るるかはそこで自分の名前を名乗ると思うんですよね。
「森亜るるかだよ、忘れちゃったの!?」みたいな感じで。
少なくとも筆者がこれまで観て/読んできた創作物で大切な仲間が記憶を失う場面に遭遇していた人物は皆そうしていましたし、現実の出来事だとしてもそうなるのが自然な気がします。

で、それをされた側からしたら、るるかへの印象はともかく、かなり記憶に残る出来事になるのではないでしょうか。
いきなり知らない人が親友みたいな風で話しかけてきて、しかも心当たりがないのは自分が忘れてしまっているからだみたいに一方的に決めつけられるわけですから、結構強烈な体験だと思います。

そして、くれあがるるかの元バディだとしたら、記憶をなくした後にそのような強烈な出会い方をした人物が、常連として自分の店にしょっちゅう来ているという状態なわけです。
ここまでされたら、さすがに一度聞いた名前を忘れたりしないのでは?という疑念が個人的にはあります。

また、くれあは作中の誰よりも人の悲しみや気持ちを敏感に察知し、それに寄り添える人物として描写されています。
そのくれあが、るるかのそのような姿を見て、さらにその後彼女が繰り返し自分の働く店を訪れるようなことがあれば、くれあならるるかが抱えているただならぬ事情や孤独を感じ取りそうだし、17話であんなにしてあげたようにるるかの力になりたいと何かしらの行動を起こすのではないか、とも思います。
にもかかわらずそのような様子はなく、くれあはるるかの名前も知らなかった。

さらに、くれあはるるかから予告状を受け取った際、るるかに「一つだけ、あなたのこと知っているわ。いつもアイスを幸せそうに食べてくれる」と言っています。

過去に記憶喪失を確認するやりとりが二人の間にあったのなら、この場面でそのことについてくれあから何も言及がないのは個人的には結構ひっかかります。

以上のことから考えると、二人の間にそのようなやりとりはなかった、つまりくれあはるるかの元バディではなく、あの名前を聞く場面で初めてるるかの心に踏み込んだ、と考える方がしっくりくるように感じています。

一方で、22話でしるくがるるかを認識したときの反応は「あなたが怪盗団ファントム!?」と動揺する、というものでした。
しるくとるるかがこの前に一度顔を合わせており、上記のようなやりとりがあったとしても、成立する反応になっています。

もう一つが、パティスリーチュチュの店長の反応です。
冒頭で店長はるるかに、「たまには、店で食べていきませんか?なかなか乙なものですよ」と話しかけていました。
この台詞、また店内の店長の写真をるるかが初めて見たように説明していたことから、るるかはこれまでテイクアウトでのみチュチュを利用しており、店内で食事をしたのは今回が初めてか、ほとんどない可能性が高いと思われます。

しかし、くれあが元バディだとしたらこれは妙だと感じます。
一緒に探偵バディとして過ごしている親友がパティシエとして働いているのであれば、普通はその店に遊びに行ったりしないでしょうか?

また、描写されている範囲では、チュチュは店長とくれあがほとんど二人だけで切り盛りしているように見えます。
そうなると店長にとってのくれあは替えのきかない仕事上の大切なパートナーであり、さらにこれだけくれあが優秀で人間的にも完成している人物となれば、なんなら勝手に娘みたいに想っていてもおかしくないレベルだと感じます。

そのくれあが、探偵をしていたのに突然やめて、親友だったるるかのことをいきなり赤の他人みたいに扱いはじめたら、店長もさすがに何があったのかと思うでしょうし、その時点で店長の反応からくれあも自分が本当に記憶喪失になってしまったのだと気づくのではないでしょうか。

もっとも、この反論は成り立たない可能性も普通にあり、それはくれあがチュチュで働き始めたのがマコトジュエル破壊後(キュアエクレールが記憶を失った後)であった場合です。
くれあがチュチュの従業員になった時期は明確ではないためあり得ることではあるのですが、それにしてはくれあは誕生日ケーキ作りを何度も任されていたりと、あまり新人感はないのですよね。むむむ……

その他の余談

これは余談ですが、みくるが幼少期に住んでいた外国がロンドンであることもしれっと明らかになりました。

実はこれについては、以前書いた記事の中で予想をしていたのが的中したかたちになります。

で、そう予想した理由がこれなんですが、

つまり3話の時点で既に伏線を仕込んでいたということ……!?
名探偵プリキュア恐るべし。
なんというかこの設定は、エクレールの正体が判明した後の終盤で生きてくる伏線のような気がなんとなくしています。

あと、最後のエクレールのマコトジュエルの場面ですが、描写通りに読み取るならおそらくニジーとアゲセーヌはいなくて、ゴウエモンは同席していたということですよね。
なぜウソノワールはニジーたちには自分がエクレールのマコトジュエルを持っていることを言っていないのでしょうか。

エクレールが復活したらやばいとあれほど焦っていたのだから、教えて安心させてあげればよくないでしょうか。
13話でのニジーの「ウソノワールが直接動くと世界が壊れる」発言なども踏まえると、ウソノワールとニジー、アゲセーヌもまた向いている方向が少し違っているような印象がありますよね。

さらに言うとるるかに教えたのはエクレールのマコトジュエルを盾に自分の思い通りに動くよう脅すためと理解できますが、なぜゴウエモンにも明らかにし、そしてなぜゴウエモンはそれに対しては特に無反応だったのでしょうか。
やっぱりゴウエモンだけ、ウソノワールに直接操られてませんかねこれ……?

おわりに

まとめると、くれあがエクレールでしたとなっても普通に納得する気がしますが、それでもやっぱりしるくなのではないかと予想しています。

るるかは23話の後半になるにつれて、くれあに対してただならぬ感情の揺らぎを見せていましたが、冒頭でただの店員と客として接していたときは普段通りの態度や言動をしていました。

なので、二人はお互いのことはよく知らず、これまではずっとそのような関係だったのではないかと思います。

るるかはこれまで、自身の抱える孤独を誰にも話せずにいました。
しかしその孤独を、探偵でもないくれあが心のきらめきによって見抜き、暗かったるるかの心を突然照らすかのように踏み込んできた。
そのことによってるるかはあそこまでの動揺を見せたのではないか、というのが筆者の解釈です。

そして次回、エクレール編の最後となるれい回ですが、正直なところ、しるく回、くれあ回と比較してノリが普通の回すぎて、これだけだと何とも言えないかなと思いました。
ここでれいが急激な追い上げを見せてくるのか、それとも……という感じですね。

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