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過去にみくるを助けた探偵、未来のあんな説 『名探偵プリキュア!』についての予想(25話まで感想)

いい年した大人が『名探偵プリキュア!』の感想と今後の展開の予想を書き連ねていく記事です。(過去記事は読んでいなくても大丈夫です)


はじめに

25話で、これまでの話における最大の謎であったキュアエクレールの正体が明らかになったわけですが、本作にはまだまだ大量に明らかになっていない謎がちりばめられています。

エクレールとアルカナ・シャドウはなぜプリキュアとして覚醒したのか、またマコトジュエルを破壊したときに二人の間には何があったのかについて、筆者は過去の記事で何度か考えてきました。

今回は本作の前半で明らかになった情報をふまえつつ、これらの時系列を整理、予想していきます。

今は亡きシュシュタン=ゴウエモン説さながらに懲りずにかなり攻めた予想をしていく……というかなんなら過去一で妄想成分多めになってしまった気がするので、現段階ではまあそういうつなげ方もできるかもね~くらいのある種の読み物として捉えていただければと思います。

まず前提として、キュアエクレールが恐怖の大王になってしまう、シュシュタンが黒幕である、など、本人の意思に関わらずエクレールやシュシュタンが悪者になるという可能性は(前回の記事で少し触れていましたが)今回は除外します。

グッズ展開、9月に映画が控えているなどのメタ的な事情もありますし、そのような展開は特に子供たちからは受け入れられがたいと思われるため、キュアエクレールとシュシュタンは完全に味方側と考えることにします。

また、筆者の過去の予想のうちまだ正誤が明らかになっていない「シュシュタン=ファントムの元スパイ説」と「みくるの恩人=キュアエクレール説」も保留(これを前提とした予想はしない)とします。

なぜるるか達はキュアエクレールの復活を拒むのか?

まず、25話で最も目に付く謎の一つが、るるかとマシュタンがキュアエクレールの復活にあそこまでの忌避感を示している理由です。

マシュタンは香水をもってエクレールを探しに行こうとしたポチタンを「エクレールは……!」と静止しています。
まずここでエクレールは何?という疑問がわきますよね。
そしてくれあが記憶とマコトジュエルを取り戻した時の、るるかのこの反応です。

(画像:『名探偵プリキュア!』25話より)
マシュタンも明らかに様子がおかしい
(画像:『名探偵プリキュア!』26話予告より)

記憶を失ったかつての親友が戻ってきた反応にはとても見えません。
これはなぜなのでしょうか。
次の26話ですぐわかりそうな気もしなくもないですが、予想してみます。

理由はどうあれ、るるかたちはくれあが記憶を取り戻すことというよりは、キュアエクレールが復活することを避けようとしているのではないか、と思います。
これがなぜか、最初に書いたようにエクレールが大王になる、という説を一旦除外すると、他にも穏当な予想と穏当ではない予想が考えられます。

穏当な方から行くと、エクレールのが力を行使することで、やがてマコトジュエルを破壊したときのように再びくれあが犠牲になる未来が訪れてしまうということを恐れている、という解釈が考えられます。

ただ、エクレールの力そのものが常に記憶などの代償を伴うのかというと、事実としてはそうではないような気がします。
くれあは次回予告ですが「わたし、強いから」と発言しており、またシュシュタンも記憶を取り戻したくれあにプリキュアの力で皆を守るよう説得をしています。

エクレールの力を使うだけで本人に大きな代償が伴うのだとしたら、それにしては力を使う側のくれあにも使わせる側のシュシュタンにも葛藤がなさすぎます。この前提だとくれあの次回予告の発言はかなり違和感がありますし、シュシュタンはキュウべえさながらの鬼畜妖精になってしまいます。

この描写から予想できるのは、
くれあもシュシュタンも、エクレールの力の全容を把握している。
そして二人(?)とも、エクレールの力は制御可能なものと考えている。
・アンサーなど他のプリキュアと同じレベルの戦闘であれば、エクレールの力も他のプリキュアと同種で、記憶などの代償を伴うものではない(マコトジュエルの破壊は極めて例外的な状況だった)。
といったところです。

こう考えるとるるか達はそこまでエクレールの復活を忌避しなくてもいいのでは?という気もしますが、るるかがエクレールの姿を見たのは完全体マコトジュエルが破壊されたときのただ一度だけなので、るるかはエクレールの力を実際以上に本人にとって危険なものと捉えている、あるいは戦いが激化することで(既に十分すぎるくらい激化はしてますが)再びくれあが記憶を代償にするほど激しく力を行使せざるを得なくなることを恐れている、というのは十分あり得そうです。

一方の穏当でない予想として筆者が思ったのは、キュアエクレールの復活もウソノワールの計画の一部として組み込まれている、という可能性です。

ウソノワールは一貫して、自分の嘘で世界を覆うためにはミラージュの書の予言に従いそれを成就させなければならない、という行動原理で動いているように見えます。

そして、エクレールの復活もまた21話でミラージュの書によって予言されています。
ということは、エクレールの復活もウソノワールが野望を達成するための条件の一つなのでは?

また、ウソノワールはエクレールのマコトジュエルを、自分が大王になるためには使いたくないと直前まで考えていました。
これらがつながるような可能性を考えてみると……一つ思いついたのは、キュアエクレールの力がポチタンが隠しているマコトジュエルの在処を暴くために利用されるのではないか、というものです。
エクレールは変身時の口上からしても真実を解き放つプリキュアであり、また破壊という形ではありますがマコトジュエルに大きく干渉できることが作中で明示されている存在なので、そういうことができるというのもあながち無い話ではない気がします。

例えばこうです。
ウソノワールの当初の計画では、まずはエクレールのものではないマコトジュエルの欠片を手に入れ、その力で大王となることで、自身の嘘で覆う力をより確実なものにする。
その上でエクレールを復活させた後、自身の嘘で支配し操ることでキュアット探偵事務所が回収したマコトジュエルの隠し場所を暴き、それを奪うことで自身の野望を完遂させるつもりだった。
しかしエクレール以外のマコトジュエルが手に入らなかったので、預言を成就させるためにそれを大王になるために使うしかなくなった。

るるかとマシュタンはエクレールのマコトジュエルを手に入れ、それをファントムにもキュアット探偵事務所にも渡さず持ち続け、エクレールの力に頼らない手段でウソノワールを止めるつもりだった。
エクレールのマコトジュエルがウソノワールに使われるくらいならとキュアット探偵事務所に共闘を持ちかけたが、キュアット探偵事務所がくれあの記憶を取り戻す手段を手に入れていたことには気づけていなかった。
だからこそ、ポチタンが香水でエクレールを探すと言いだしたこと、くれあがエクレールのマコトジュエルを手に入れたことに対してあそこまで動揺したのではないか……というのはどうでしょうか。

エクレールの変身アイテムの異質さについて

次に取り上げるのは25話でその名前が明らかになった「トップオブリリー」です。
キュアット探偵事務所の庭にだけ咲いている花。
人間と妖精が生み出した、特別な百合。
思ったのは、なぜこのような特別な百合をわざわざ作ったのか?ということです。

また、キュアエクレールの変身アイテムは、この百合の香水である「トップオブリリーフレグランス」です。
くれあがトップオブリリーの香水の香りで記憶を取り戻したから、ではなく、最初にプリキュアとして覚醒した時点でこれがエクレールの変身アイテムなわけです。

なんというか、エクレールの変身アイテムだけ他3人のものと比べても結構異質であるような気がしています。

そもそもプリキュアの変身アイテムがどのように生まれるかというのは設定的にはかなりふわっとされていて、それはジュエルキュアウォッチとティアアルカナロッドもそうで、なんというか特別な想いが宿った結果偶然生まれたオーパーツ的なイメージをしています。
ただキュアエクレールのアイテムの違う所は、モチーフであるトップオブリリーが何かしらの明確な意図をもって人工的に生み出された品種の花である、ということです。

それでちょっと思ったのが、キュアエクレールの変身アイテムは他プリキュアのものとは違い、プリキュアの力を意図的に生み出すという目的による人工的な作用の結果生まれたものだったりしたら面白いな、ということです。

マコトジュエルの防衛力としてのプリキュア

本作におけるプリキュアの設定を、作中の描写から整理すると、
・歴史上数人しか確認されていない希少な存在である。
・本人が持つ心のマコトジュエルによって覚醒する。
・おとも妖精との強い絆によって力が強くなる。
それに加えて、
マコトジュエルを護るための強力な防衛力として機能している。
ということがあります。

マコトジュエルを護る使命を帯びているキュアット探偵事務所にとって、名探偵プリキュアは喉から手が出るほど欲しい重要戦力と言えます。それはアンサー、ミスティック、エクレールのこれまでの活躍を見れば疑いようのない事実でしょう。

しかし、プリキュアが覚醒するには妖精の存在が不可欠ですが、ほとんどの人間は妖精の存在を知らず、また妖精側も基本的には人間に存在が見つからないようにしているふしもあり、プリキュアを仲間として迎え入れられる確率は普通に待っているだけだともはや宝くじと大差ないレベルに見えます。

そこで、人間と妖精が力を合わせてトップオブリリーを生み出すことによって、名探偵プリキュアの力を能動的に呼び込み手に入れようとした、それが実を結んだ結果として生まれたのがトップオブリリーフレグランス、である可能性があったりしないですかね。

くれあとるるかはどのようにプリキュアになったのか?

くれあはエクレールに覚醒して完全体マコトジュエルを破壊し、その代償として自らの記憶とマコトジュエルを失ってしまったわけですが、なんとなくくれあはそうなることがわかっていて、それでも世界を守るためにそうする決断をしたのではないかという気がしているのですよね。

そしてもう一つふと思ったのが、くれあだけでなくるるかもエクレールの力と代償については事前に聞かされていたのでは?ということです。

なぜかというと、筆者はエクレールをくれあではなくしるくと予想していたわけですが、その理由の一つとして、くれあが記憶喪失ならるるかはマコトジュエル破壊直後にくれあと直接会ってそれを確かめており、それがあるのならば23話の描写(くれあがるるかの名前を知らない、など)のようにはならないのではないか?というものがありました。

しかし、エクレールはくれあだったので、るるかはそのようなやりとりはしていないがくれあの記憶喪失は知っていたということになるわけです。

ということを踏まえて考えられる時系列の可能性として、次のようなものがあります。

完全体マコトジュエルの場所が怪盗団ファントムに見つかってしまい、キュアット探偵事務所は最大の危機を迎える。
そこで事務所の主力メンバーであったるるかに、プリキュアの存在とその力、そして力を使い過ぎれば記憶喪失などの代償を伴うかもしれないということを明かした。

るるかはそれを了承し、プリキュアになる決断をする。
しかし、トップオブリリーフレグランスの力はるるかに適合せず、るるかはキュアエクレールになることはできなかった。

そこで今度はくれあに同じ話を持ち掛け、了承したくれあが試すと今度は適合し、くれあはプリキュアに覚醒する。

しかしそこでくれあは考える。
るるかにこのことを話せば、るるかは自分を止めるはず。
しかし、世界を守るには他に選択肢はない。
これほど大きな代償を伴う危険な事件に、大切なるるかを巻き込みたくない。

くれあは心のきらめきに従い、自分が代償を払ってもマコトジュエルを破壊する決意をする。
るるかを巻き込まないよう、るるかには何も知らせないまま事務所を去り、マコトジュエルを破壊する直前にプリキュアの姿で初めてるるかの前に現れ、るるかに別れを告げる。

事件の後、るるかはいなくなったくれあを探し、パティスリーチュチュで働く彼女を見つけ、かつてのバディが本当に記憶を失ってしまったことを知る。

るるかの心に浮かぶのは、世界を守るためとはいえくれあをこんな目に合わせた探偵事務所への不信感、そして自分に相談してくれなかったくれあへのやるせなさ。

その後るるかはマシュタンと出会い、くれあを取り戻したいという強い願いからキュアアルカナ・シャドウに覚醒。怪盗団ファントムへの潜入を決意するのだった。的な?

あんなはなぜタイムスリップしたのか?

本作で最も最後まで引っ張られそうな謎の一つです。
これについても考えてみると、1話の描写から読み取れる最大の特徴は、ポチタンは明確な意図をもってあんなを1999年に連れてきたように見えるということです。

ではなぜポチタンは赤ちゃん返りしてまでそうする必要があったのか?ですが、先の予想を踏まえると、ある可能性を考えることができます。

キュアット探偵事務所は、マコトジュエルを防衛するための切り札として、トップオブリリー、ひいてはキュアエクレールの力を生み出すことに成功した。
しかし、エクレールは完全体マコトジュエルを破壊し、ウソノワールに奪われるという最悪の結末は回避できたものの、彼女は記憶とプリキュアの力を失ってしまった。

これはキュアット探偵事務所からすればとてつもない危機的状況です。
努力の末ついにプリキュアの力を手に入れたのに、それすらも失ってしまった。
ではこの状態でマコトジュエルを護るためにどうするか。
プリキュアの素質を秘めた人間を未来から連れてこよう。

ということであんなが連れてこられたのではないか?というのが一つの予想としてあります。
ポチタンは自身の力によってそれがあんなであることを感知し、マコトジュエルに対する防衛力としてあんなを1999年に連れてきたのではないか。

では、なぜそれがあんなだったのか?
考えられるのはやはりジュエルキュアウォッチの存在です。

あんなとみくるがジュエルキュアウォッチを手に入れた状況を整理すると、
みくるは祖母からもらったと作中で言っています。
一方あんなは、気づいたら自室の机に置いてあった、という経緯です。
でも、普通に考えたらそんなことって起きないですよね。

そして本作がタイムスリップものであることをふまえると、一つ考えられるのは、2027年より過去に起きた何かしらの出来事によって未来が変わり、あんながジュエルキュアウォッチを手に入れない世界線から、手に入れる世界線に切り替わった、という可能性です。

これと同様の現象が起きたと解釈できるのがミラージュの書の描写で、ウソノワールはキュアアンサーとキュアミスティックの存在はミラージュの書に書かれていない、と過去の回で言っています。
これももしかすると、もともとこの二人のプリキュアは生まれないはずの世界線だったのが、過去の出来事により生まれる世界線に切り替わったということなのでは?

そしてみくるは、ある事件で探偵に助けられたことがきっかけで、ジュエルキュアウォッチを持ってキュアット探偵事務所を訪れ、あんなと出会った。

これらを全部つなげられるストーリーとして筆者が新たに思いついたのが、
みくるを助けた恩人の探偵=未来のあんな説です。

みくるの恩人の探偵、未来のあんな説

で、どうするとこれが成り立つかというと、いきなり飛躍しまくるのでもはや二次創作と大差ない感じなので、そういう物としてお読みいただければと思いますが、
まずあんなが1話で手に入れたジュエルキュアウォッチは、みくるの祖母がみくるへ受け継いだように、みくるからあんなへ受け継がれたものだった。
しかし元の世界線(ジュエルキュアウォッチがあんなの部屋に現れる前の世界線)では、みくるから受け取ることができなかった。
それが、みくるが助けられたと言っていた事件で、みくるが助からなかったからだとしたら?

かなり複雑になってきましたが、この説で予想される本作の結末は例えばこんな感じになります。

1999年、あんな達は怪盗団ファントムの野望を完全に阻止することに成功する。
ポチタンも成長して力を取り戻し、あんなは1999年の仲間たちに別れを告げ、ポチタンと共に2027年に帰る。

しかし戻った先の2027年が平和だと思っていたのは嘘だった。
倒したはずのウソノワールが現れ、世界の嘘があらわになり、荒廃していく。

みくるがいないのであんなはプリキュアに変身できず、ただポチタンと逃げることしかできない。

そして、街中で拾った新聞の切り抜きか何かで、1999年よりもさらに前に起きたとある事件の存在を知る。
その事件の犠牲者の名は、小林みくる。
そこであんなは理解する。

自分がタイムスリップするまで生きてきたのは、みくるが1999年よりも前に命を落としたことで、エクレールの後を継いでマコトジュエルを護る名探偵プリキュアが生まれなかった世界だったのだと。

あんなは決断する。
ポチタンの力を借りて事件の日に戻り、みくるを救う。
そしてあんなとポチタンの活躍により、みくるの命を助けることに成功する。

過去のみくるがあんなにあなたは誰なのかと尋ねる。
それに対しあんなはこう答え、元の時代へと戻る。
「私はキュアット探偵事務所の名探偵だよ。あなたもいつか、困った人を助けてあげてね」

2027年に戻ると、今度こそ世界は平和になっている。
そしてそこで、大人になったみくるやるるか、くれあと再会する。
完。

……もはや怪文書の域ですが、ドラマ的には結構エモーショナルな可能性ではあります。でもだいぶ君の名は。っぽいな
ネットで結構言われている「みくる=あんなの母親説」、筆者はこれまで結構懐疑的だったのですが、このような展開に持っていくための布石だとしたら割とありそうな気はちょっとしてきました。

おわりに

いかがだったでしょうか。
現状では合っていると言える要素は全然ないですが、エクレール記憶喪失説はそれで最終当たってたし、答えがわかっていないということは自分なりの答えを色々用意して楽しめるということなので、今後も考えるままにこういう予想を垂れ流しながら、残り後半の本編も満喫していきたいと思います。

最後に余談ですが、記憶を取り戻したくれあの回想に出てきたこの女性は誰なんですかね?
桃色の髪、探偵事務所に関係していてもおかしくない人物というと……みくるの祖母とか?

(画像:『名探偵プリキュア!』25話より)

P.S.くれあさんが「私の心のきらめきもそう言ってる」って言ってるLINEスタンプ欲しい~



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