没入時間
趣味でテニスを習ってかれこれ10年になる。
「よく飽きないねー、すごいねー。」
と言われることがある。
確かに、飽きずに続けているなとは思う。
試合や大会に出る目標があるわけでもなく、健康維持と昨日の自分よりは上手くなっていたいというささやかな向上心で続けていたら10年経っていた。
″なぜ続けているのか″を掘り下げてみると、
最近よく耳にする「没入」するからではないかとの気づきに至った。
「没入」の類似語で「没頭」があるが、これはものごとに意識的に集中している状態。
目標に向かい努力して思考をフル回転しているような状態だ。
つまり脳を駆使している。
「没入」はものごとに陶酔している状態。
無意識で感覚的なのだ。
テニスをしている時、おそらくある一定時間は「没頭」しているのだと思う。そして何かのきっかけでスイッチが入り、「没入」の状態になるのだと思う。
没入状態になると脳内快楽物質が分泌されるらしい。
私の場合、スマートウォッチの計測で90分のテニスレッスンで約350Kcalを消費する。だからもちろん体は疲労困憊である。
それなのに脳はすっきりクリアになっているような体感を得ることがあり、不思議に思っていた。
この理論が正解だとしたら、脳内快楽物質が分泌される感覚がまた味わいたくてテニスを続けているのかもしれない。
没入すると集中やモチベーションを高めるドーパミン、極度のリラックスと覚醒が同居する状態を作るエンドルフィンやノルアドレナリンなどの脳内物質が総動員され、疲れを感じにくいという。テニス中にゾーンに入りフロー状態になった脳は、激しく動かす体とは反対にリラックスした状態になるというわけだ。
ただし、没入状態になるには自分のスキルレベルと課題の難易度が釣り合っている(高すぎず、低すぎない)状態を作ることが重要だという。
なるほど、毎回得られるものではないからこそ、探りたくなるのかもしれない。
