社会人におすすめのデザイン入門書|『デザイン、学びのしくみ』で創造力を育てる方法
こんにちは、社会人向けデザイン塾「MoD|デザインの学び舎」です。
「仕事でデザイン的な視点が必要になってきた」
「デザイン未経験だけど、実務に活かせる力を身につけたい」
そんなデザインを基礎から学びたい社会人の方へ向けて、MoDで全体監修と講師を務める遠藤大輔さんの著書『デザイン、学びのしくみ』をご紹介します。本書は、デザインの本質を問い直しながら、創造力をどう育てていくかを丁寧に説いた、まさに「これからの学び方」の一冊です。

1.なぜ今「デザインを学ぶ」のか?
AIの進化により、あっという間に誰でもビジュアルを作れる時代になりました。そんな今、「どのように作るか(作り方)」よりも、「何を作るべきか」「なぜ作るのか」という創造の本質が問われています。
MoMAのシニア・キュレーター、パオラ・アントネッリは、「We need less.(もっと少なくていい)」と語っています。 すでにあらゆるものが過剰に存在する現代において、本当に価値あるものを生み出すには、創造力の質が問われているのです。
では、そういった本質的な創造力はどこで、どのように育つのでしょうか?
MoDは、デザインを学ぶことがその答えのひとつになると考えています。なぜならデザインとは、形をつくる技術にとどまらず、課題を発見し、考え、解決策を形にするまでの一連の思考と実践のプロセスだからです。
MoDでは、形の「作り方」だけでなく、 自分自身が何を価値と考えるのかから問い直し、「作るべきものを見つけ、作る」力を育てるカリキュラムを提供しています。そこに大きな示唆を与えてくれているのが、今回ご紹介する『デザイン、学びのしくみ』という一冊です。

2.『デザイン、学びのしくみ』とは?
「創造力は学習で伸ばせる」を実践する指南書
著者の遠藤さんは、ニューヨークの美大(プラット・インスティテュート)にて実際に教壇に立ちながら、米国流の実践的なデザイン教育と理論的なアプローチを行き来してきた方。本書では、その知見や体験を活かして、「どのように人は創造的に成長するのか」をさまざまな事例や理論を交えながら語っています。
デザイン教育の歴史としくみ: ルネッサンス期の工房型教育やバウハウスなどのデザイン史に触れつつ、今につながる「職能訓練型(工房型)×理論研究型」のカリキュラムがどう発展してきたかを解説。
MITメディアラボの「四つのP」に学ぶ創造的学習: 「プロジェクト(Project)」「情熱(Passion)」「仲間(Peers)」「遊び(Play)」という4つの要素を、デザイン学習にどう応用できるかを紹介。MoDでもおなじみの「仲間と切磋琢磨しながら創造的に学ぶ大切さ」が、理論的に整理されています。
米国の美大流「学びのデザイン」: 実際の授業カリキュラムやシラバス構成が具体的に示されているので、「何を・どの順番で学べばいいか?」がイメージしやすい構成です。デザインの考え方を段階的に深めるヒントが満載。
教師と学生、それぞれの役割: 本書では教える側の視点だけでなく、学習者がどんな姿勢で取り組むと一番伸びるかについても議論。社会人でも「自分の学びをどうデザインするか」を考えさせられます。



3.本書とMoDの学びが響き合うポイント
遠藤さんが監修・設計したMoDのカリキュラムにも、本書のエッセンスが随所に息づいています。
プロセス重視: MoDでも、完成物だけでなく「どんなリサーチや試作を行ったか」「どのように課題を捉え直したか」を重視しています。本書に出てくる、プラット・インスティテュートで実践されている「プロセス・アナリシス・リサーチ」のコースの内容は、MoDのカリキュラムにも応用されています。
多様性の受容と共創: 遠藤さんが武蔵野美術大学やニューヨークの多様な学生と授業を行う中で培ったノウハウは、MoDの「多様な受講生が学び合う環境」づくりに直結しています。異なる視点が交わることでこそ、イノベーションや新たなアイデアが生まれます。
継続的なアップデート: 本書でも触れられるように、デザインは時代によって変化し続ける領域。MoDの講義や教材もその都度最新の知見を取り入れる仕組みを設計しており、「学びの継続」こそが成長の鍵だと捉えています。講師たちが一番勉強しているのが、MoDの特徴です。

4.MoDが考える「この本の読みどころ」
創造力は生まれ持った「才能」だけではなく、「伸ばせる」ものだと確信できる: 学生だけでなく社会人でも学び直せる余地が十分ある! そんな希望を与えてくれるのが本書の大きな魅力です。「デザインは誰でも学べる」「理論的にステップを踏めば必ず伸びる」というメッセージは、多忙な社会人にとっても嬉しいはず。
実践→振り返り→理論のサイクルがわかる: デザイン教育をめぐる歴史や理論といった「お固い」話も、豊富な事例やエピソードでわかりやすく解説されているため、飽きずに読み進められます。MoDのカリキュラムを受講中の方にとっては「なるほど、このステップにはこんな理論的背景があったのか」と学習の意味付けが一段とクリアになるでしょう。
「教える人」「学ぶ人」双方にとって新鮮な発見: 本書は教師や指導者向けにも書かれていますが、実際には誰もが「教える」「学ぶ」の両方を行き来しているもの。たとえば社内研修や後輩指導など、社会人が日常的に経験する場面にも通じる示唆が多々あります。デザインの学びがいかに汎用的か、実感できるはずです。

5.こんな方におすすめ
デザインを基礎から体系的に学びたい社会人:仕事と学習を両立しながらステップを踏んで成長するためのヒントがたくさん詰まっています。
アイデアを「形」にする力を身につけたいビジネスパーソンやエンジニア:よりよいプロダクトを作るために、ユーザーの体験を形にすることができるようになります。デザイナーとの共通言語を獲得し、より生産的なコラボレーションが可能になります。
デザインを基礎から体系的に学び直したい現役デザイナー:なんとなく作っている状態から、理論を踏まえた上で、確実に課題解決に向けてデザインできるようになります。自分が何をしているか理解しているので、デザインを言語化することもできるようになります。
「教える」立場にいる方:教育・研修に携わるコンサルタント、マネージャー、指導者の方など、社会人を対象にしたデザイン思考研修や講座を運営する方にも大いに参考になる内容。教師と学習者それぞれの役割を改めて見直すきっかけになるはずです。

6.まとめ:創造力を広げるための学びの一歩
『デザイン、学びのしくみ』は、デザイン教育の歴史・哲学・実践をバランスよく詰め込んだ、まさに「創造力を学ぶ人のための教科書」です。MoDのカリキュラムと通底する思想が多く、これからMoDでの学びを始める方にも、すでに受講されている方にも、自信を持っておすすめできる一冊です。本書とMoDの学びを往復することで、あなたの創造力はより確かに広がっていくはずです。
もし「もっと実践的に創造力を伸ばしたい」と思われたら、MoDの公式サイトや勉強会も、ぜひチェックしてみてください。
書籍情報
書名:『デザイン、学びのしくみ ―ニューヨークの美大講師が考える創造力の伸ばし方』
著者:遠藤大輔
編集:宮後優子
出版社:BNN(ビー・エヌ・エヌ)
発売日:[2023年7月15日]
判型・ページ数:A5判/約304ページ
MoDについて
MoD|デザインの学び舎は、2024年に開校したオンラインの「社会人向けのデザイン塾」です。「はたらくすべての人に、デザインを。」というコンセプトのもと、自分のキャリアにデザインを掛け合わせ、統合的に価値を生み出したいと考えている方のために、12週間のカリキュラムを通してデザインを基礎から学ぶ機会を提供しています。

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