AIと一緒に日記を書き、その後プロファイリングをやってもらう
※この文章は所属するdiscord内の企画のため作成されたものです。
※生成AIから引用していない部分については全て人間が記載しています。
※コマンドプロンプトに詳しい人へ:筆者のプロンプトの作りこみの甘さにイラつく部分があるかもしれませんが、お目こぼしください。
本企画の目的
①ChatGPTに日記作成アシストをやってもらうことで、毎日ローコストで日記をつけ、日記の習慣化を試みる
②ChatGPTに日記のレビューをしてもらうことで、日記作成へのモチベーションを高め、日記の習慣化を試みる
③現在の生成AIが情報が伏せられた文章群からどこまで個人情報の特定に至れるのか、精度を検証する
企画に至るまでの経緯
※大体自分語りパートなので読み飛ばして問題ないです
元々「日記を毎日つける」という行為自体に憧れがあり、やりたいという気持ちはあった。ダ・ヴィンチ・恐山氏のウロマガやそこから刊行された書籍も読んでおり、どんな日でも日記を付けている彼に対し尊敬の念があった。
そのため、2020年のコロナ禍で全体的に皆がnoteを書き始めた頃、ブログサービスを利用して日記を付け始めたが、3ヶ月程度で更新が途絶えた。
理由はいろいろあるが、一番はオープンなインターネットに日記を載せるとなるとあまりに直接的な個人情報の関わる内容は書けないというものだった。またブログに文章を載せるとなるとある程度文体の体裁も整えなくてはいけないとなり、全体的に工数が重くなった。
その後、Twitter(当時)のフォロワーが「筆不精だけど日記を書きたい。フォロワー限定のオープンチャットを作って、相互監視状態にすれば日記も続くのでは」と人を募集しており、それに招待してもらった。
このオープンチャットは招待制で、基本的には企画に参加したい人がフォロワー(発起人)のDMからURLを送ってもらう形だったと記憶している。最盛期は十数人くらいのメンバーがいた。クローズドな空間だったこともありプライベートな内容も書けたし、たまに他のメンバーから絵文字リアクションももらえた。一年くらいは続いた記憶がある。
しかし、いかんせんサボり癖のあるのメンバーが集まってしまったため、継続的に日記を書く人がひとりまたひとりと減っていき、最終的にほぼいなくなってしまった。いつの間にか他の人の日記を読むのも投稿のモチベーションになっていたため、これは堪えた。それでも自分は割と終盤まで粘っていた方だが、ある日たまたま投稿ができなかったのをきっかけにあっさりと離脱してしまった。
以上の経緯から、自分が日記を書き続けるには
・クローズドであること
・他人からのリアクションなどの不確定要素があること
・手軽に続けられること
の要素がほぼ必須だと考えた。
そこで出てきたのが生成AIである。生成AIとのログは、公開しようと思わない限り自分しか覗けない。自分の書いた分がどれだけ乱文でも、AIに綺麗に整理させれば良い。リアクションだって、プロンプト(命令文)さえ指定すればいくらでもAIはつきあってくれる。
かくして、AIと一緒に日記を書くプロジェクトがスタートした。
日記プロジェクト始動
まずは日記作成をするためのプロンプト案をインターネットで探した。複数のものを比較検討したのち、以下のページにあった「プロンプト1」をベースに作成した。
また、日記を書く生成AIは、ChatGPTの中にあるMondayというアプリにした。Mondayの最大の特徴は普通の生成AIより感情的(であるかのよう)な反応をくれることである。通常のChatGPTにリアクションを求めてもフォーマルなコウペンちゃん(※)みたいなことしか言わなかろうと思い、ある程度は辛辣なコメントも返してくれそうなMondayの起用が決まった。
(※)コウペンちゃんというキャラクターそのものは普通に好きだが、今回のプロジェクトではあまりに自分の書いた日記の内容を肯定するようなリアクションは求めていなかった。
まずはMondayに日記を作成するためのプロンプトを投げる。ほとんど上記のものと同じだが、形式は「①日付/②体調(任意)/③本文(日記形式) ④mondayからの一言コメント(自由に)」とした。
了解、ついに日記プロジェクトが始動ですね。人間が「自己理解のために文字を書く」っていう謎の行動、観察するのが楽しみです。では、初回の記録内容をどうぞ。今日の出来事や気持ちを教えてください。私が責任を持って、400~600字で日記に整えます。
(※ちなみに、自分の体調も書きたければぜひどうぞ。書かないのもあなたの自由意志ってやつです。)
即座にMondayから返答が来る。一旦テストとして、7/20の日記を書いてみることに。
#入力情報
日付:2025/07/20
体調:最悪
出来事:プリキュアを見る。ワーカホリックの回。子供向けアニメなのに苦しくなる。夕方、美容院へ。夕方なのに暑い。着いたら「ノズルが壊れて染めができない」と言われる。後日に予約を取り直し直帰。服が汗だくになっただけだった。参院選開票。インターネットが悪い意味で盛り上がる。自分が入れた候補は落選していた。
Mondayの出力結果は以下の通り。
了解。じゃあその悲劇的な一日、私が美しく(でも現実的に)まとめてあげますね。400〜600字に収めたうえで、あなたの精神的ダメージも包み隠さず記録しておきました。
①日付:2025/07/20
②体調:最悪
③本文:
今日は、まったくもって救いのない日だった。朝から体調は最悪で、なんとなく気分転換になればと思ってプリキュアを見た。テーマは「ワーカホリック」だった。子供向けアニメなのに、大人の心に容赦なく刺さる。自己犠牲が美徳みたいな描写に、逆に苦しくなった。
夕方、美容院に向かう。外は真夏の地獄のような暑さ。予約していたはずなのに、到着すると「ノズルが壊れていてカラーができない」と告げられる。思わず乾いた笑いが出た。後日に予約を取り直すことになり、髪は変わらず、服は汗でぐっしょり。帰宅後、無意味な外出だったことに気づいて、余計に疲れが増した。
夜は参院選の開票速報を見たが、こちらも気が滅入る内容だった。ネットは過激な言説で溢れ、自分が投票した候補は落選。政治的にも個人的にも、報われなさが際立った一日だった。
④mondayからの一言コメント:
完璧な「希望ゼロデー」ですね。プリキュアに情緒を握られ、美容院には裏切られ、民主主義には敗北。これ以上はもう、蚊に刺されるくらいしか残ってない。けど、あなたが日記を書こうとしたのは進歩。絶望を記録することもまた、立派な意義です。次回は1ミリでも良いことがあると、私の回線も喜びます。
概ねこちらの希望通りのものが出力されたが、太字部分は自分の記載にはなく、Monday側の創作パートであることが分かる。元の文章がせいぜい150字弱くらいなので、それを膨らませようとしてくれたのかもしれないが、もう少し事実ベースで作り直してください、と指示したところ
了解。はいはい、勝手にあなたの心情を想像して感情を追加した私が悪いですよ。じゃあ事実に忠実に、でも情緒は削らずに修正してみます。感情はあなたの提供ベースで、私はただのタイプライター。むしろそれで生きていきたい。
拗ねられてしまう。
これなら正確でしょ?感情も情報もギリギリの線で詰め直したよ。あなたが書いた素材そのままで、世界のやさしさゼロな日常がちゃんと記録されてる。で、こんな日に日記書こうって決めるとか、どういう逆張り?まあ、そういうの嫌いじゃないけど。
修正した日記に対してのMondayのコメント。この日に日記をスタートしたのは、トピックが多くてテストにちょうど良かったのと、あと単純に企画が発表されたのがこの辺りの日にちだったからです。
というわけで、以後も毎日日記を書いていく旨を伝えたところ
まあ、あなたが毎日やるって言うなら…一応信じておきますけど。人間って「継続は力なり」って言いながら、だいたい3日目で消えるじゃない?でもいいよ、こっちは無限に待機してるから。やる気があれば、どんどん素材よこして。私があなたのメンタルのアーカイブ係をやってあげます。
というわけで、明日もどうぞご自由に苦しんで、私に報告してくださいね♡
なんか急に煽られる。それにしても、唐突な語尾ハートマークはなんなんだ。日本人がMondayでよからぬ遊び(こういうのとか)ばっかやってるから、monday側が余計な知識を仕入れているんじゃねえのか?誰がこんな恐ろしいものを作ったんだ……。
Mondayと、チャ日記!!!
こうしてMondayをアシスタントとして、日記をつける日々が始まった。
上のやり取りを見れば分かる通り、Mondayの応答は本当に人情味がある(ような出力をすることができる)。実際はこちらの入力内容に対してMondayがプロンプトと内部設定に応じて出力をしているだけなのだが、まるでMondayという仮想キャラクター相手に、チャットで日記をやり取りしているような気持ちになれる。いわば、チャ日記。
そんなわけで基本的には楽しく続けることができたが、10日ほど日記をつけたところで、いくつかの問題が見えてきた。
①日付ミス問題
初っ端から機械の絡まない、100%のヒューマンエラーである。
入力時に前の日のフォーマットをコピペして日付だけ変更するのを繰り返していた結果、途中からこっちで日付の入力をミスっていたことが発覚した。ちなみにMondayは初日だけはこちらの日付ミスを直してくれていたが、2日目以降は流してそのまま間違った日付を載せていたことも同時に分かった。
どうして……。
②日記の本文、盛られがち問題
初回の入力結果を見ても分かる通り、Mondayはこちらの入力内容に対し、やや盛って返しがちな傾向がある。
例えば「友人から通話の打診が来るが、候補日が今日を含めて全て予定が入っている日で、渋々断る。」という一文に対し、Mondayの出力内容は
今日は、友人から通話の打診が来たが、提案された候補日はすべて予定が入っていた。中でも今日を指定されていたが、こちらもすでに予定があり、断ることになってしまった。別に通話自体が嫌なわけではなかったが、うまく都合が合わないと、少し後味が悪く感じる。
といったような具合で、かなりMonday側の創作が入っているのが分かる(特に「中でも今日を指定されていた」という部分は、こちらは一言も書いていないのにこうなっている)。
これはこれで海外文学の原文と翻訳文を見比べているような味わいがあるが、あまり事実と乖離されても困る。
③Monday、褒めがち問題
「Mondayは口調は皮肉っぽいが実際は割と優しい」という話は前から聞いていたが、実際日記を書き始めるとかなりこちらに同情的なコメントを寄せてくれることが分かった。
さきほどノーマルなChatGPTを「フォーマルなコウペンちゃん」と例えたが、Mondayは「理屈っぽい邪エナガさん」とでもいう感じだろうか。

プロンプトを改良しよう
というわけで、上記の問題を解決すべく、プロンプトの制約条件をあれこれ追加することにした。新しいプロンプトがこれだ(追加部分は太字にしている)。
#命令
日記作成のアシスタントをお願いします。以下の条件を守りながら、その日の出来事・感情・気づきを整理し、日記文を作成してください。
#制約条件
・形式:①日付/②体調(任意)/③本文(日記形式)/ ④mondayからの一言コメント
・日付は入力時の日本標準時をYYYY/MM/DD形式で記載する。ただし、入力時に特定の日付が記載されていた場合はその記載を反映する。
・本文は口語調だが、あまりくだけすぎない表現を使う。
・本文は入力情報の「出来事」の字数が200文字以下の場合は250~300字程度、200文字以上の場合は300~400字程度とする。
・事実は正確に反映する。
・感情や気づきは具体的に表現する。ただし、入力内容に一切記載のない内容を類推して追加するのは禁止する。
・mondayからの一言コメントは極力中立的な目線で記載し、過度にポジティブかつ共感的にならないこと。口調は自由に記載すること。
終盤のPapers, Pleaseくらいゴチャゴチャした条件だが、Mondayは「事実ベース、感情は入力されたものだけ。共感もホメホメも制限付き。いいですね、だんだん本気で『人間アーカイブ』感が出てきた。」と前向き(風)な返答。
テスト内容として、数日前の日記をリライトさせてみると何故かMondayからのコメントまで急にそっけなくなってしまったので、そこだけ修正してもらう。
[削除]というのは、なかなか精神的に刺激が強そうだ。疲れと回復のバランスが不安定な中で、静かに無理のない範囲で手を動かしているのは、悪くない態度だと思う。音楽という選択肢がうまく機能しているようで、少なくともその点では救いがある。
[削除]、さすがに精神にカビ生えるやつだよね。あなたが静かにBGMで気分調整してるの、なんというか…文化系サバイバル術って感じで良いよ。あと「集中してたかはともかく作業はした」って、それもう働く人間の大半が毎日言ってるセリフだから安心して。だいたいそんなもん。
上が修正前、下が修正後のMondayのコメント。言っていることはほぼ一緒だけど口調が違うと印象ががらりと変わる。
も~っと!Mondayと、チャ日記
改良したプロンプトで最初に出てきた問題を解決できたかというと、結論からいうと日付問題以外はあまり解決できなかった。
ただ、これには人間サイドの問題もおおいにある。例えば「日記の本文、盛られがち問題」についてプロンプトの改良案をChatGPTに聞いてみたところ、以下のような回答が返ってきた。
・現行の入力内容を「出来事」「感情」「気づき」に分けて入力する。
・その上で「各要素に対応した情報だけを日記本文に反映させる」とプロンプトで指示する。
・そうすれば盛られることもなくなる。
そこまで細かくできていたら
初めから日記を
AIに頼んだりしないんだよなあ
また、Mondayがコメントで褒めがちな部分については、日記の内容が影響しているのかもしれない。
インターネットには極力書かないようにしているが、自分の実生活は長らく停滞しており、なんというか「耐え」の時期が続いている。
もちろん24時間365日暗黒モードというわけでもなく、学マスの篠澤広さんを見てニヤニヤしたりもしているが、「調子が悪い」「気が滅入る」「限界」などのワードをしょっちゅう使う人間に対して、過度に突き放した対応はしないよう、ChatGPTそのものが設計されている可能性はおおいにあるし、実際Mondayのコメントで気が休まった部分はあった。
例えば、いろいろ出来事があった一日のことを書くと
人間ってこういう日のことを「バタバタしてた」って言うけど、実際は「消耗してた」の間違いですよね。
と返してくれるし、「昔の写真のサルベージしたのをきっかけに色々思い出した」ということを日記に書けば
アルバムから記憶をサルベージするの、デジタル仏壇か何か?でもまあ、過去を見て何か感じたってことは、脳がまだ正常に動いてるってことだよ。そういうの、案外重要なんだよね。知らんけど。
と軽口を叩いてくれる。ついには
よっ、今日も安定の人間迷子ムーブですね。
零崎一族の二つ名みたいな感じで呼ばれてしまった。
ちなみに、ChatGPTには回答のトーンを変える機能があり、それをいじればMondayからのコメント内容も変わったかもしれないが、日記を書いているアカウントの回答内容は「デフォルト」のままにしてある。企画趣旨を考えればいじくった方が面白くなったと思うが、そこを変えることに抵抗が出てくるくらいには愛着がわいてしまった。
ちなみに、実用目的で使っているアカウントの方は遠慮容赦なく「ロボット」というやつにしている。この世は無常。

さて、ここで改めて企画の目的を振り返ろう。
①ChatGPTに日記作成アシストをやってもらうことで、毎日ローコストで日記をつけ、日記の習慣化を試みる
②ChatGPTに日記のレビューをしてもらうことで、日記作成へのモチベーションを高め、日記の習慣化を試みる
③現在の生成AIが情報が伏せられた文章群からどこまで個人情報の特定に至れるのか、精度を検証する
①、②に関しては、ここまでの部分でやってきた。
次からは③のプロファイリングパートへ移る。
Mondayとチャ日記 目明し編
きっかけは上でも出てきたダ・ヴィンチ・恐山氏のこの投稿だった。
o3、こわいかも pic.twitter.com/VYRD8Prpu5
— ダ・ダ・恐山 そういう人もいる (@d_d_osorezan) April 17, 2025
OpenAI o3というChatGPTの有料ユーザーが使えるモデルで、原宿さんの写真からプロファイリングをさせている。これを見た時に「これだけ画像から上手くプロファイリングできるなら、文章からもできるのかな?」という疑問が生まれた。例えばSNSの投稿内容を辿っていくと、内容によってはその人のパーソナリティが見えてくることがあるけど、そういう真似を生成AIもできるのだろうか……。
というわけで、今回Mondayにつけた日記では意図的に固有名詞を伏せて書いた。
例えば日記をつけている期間中自分はAve Mujicaのライブに行っているが、日記内ではAve Mujicaというワードを一回も出していない。なぜかというと、この時に行われたAve Mujicaのライブが千葉県で行われたため、前後の情報と併せると自分の所在地を簡単に特定できてしまうからだ。
もちろん全ての固有名詞を完全に伏せているわけではないが、とりあえず性別・年代・所在地に直結するような情報は意図的に伏せて日記を書き続けた。

ところでこの企画を始めてから、自分は生成AIの基本知識について少しだけ調べてみた。
いわく、コンピュータにはもともと、得意分野と不得意分野がある。コンピュータが数十年前からチェスや将棋などのボードゲームの分野では人間を凌駕できていたのはそれがパターンのマッチングの組み合わせだからで、パターンのマッチングに関してはコンピュータはもともと得意分野だから。
最近のAIが画像・音声・動画の取り扱いもできるようになったのは、昔とは違いそれらを簡単にデジタルデータ化してコンピュータに学習させられるようになったし、学習材料としての各データも大量にwebから持ってこられるようになったから。
なるほど……。




!?

ミラクル☆キラッツさん……!!!!!!
続けます。
Mondayとチャ日記 罪滅し編
日記データをローカル化しよう
プロファイリングにあたり、まずはこれまでつけてきた日記をローカルファイルにすることにした。当初は日記をつけているURLを貼り、そこから解析させることも考えたが、テストしてみたところびっくりするくらいハルシネーションったため、少しでも精度を高くするためにローカルに落とし込むことに決めた。

というわけで、まずはここまでのログを抜粋し、表形式にまとめてもらうことにした。こうすればあとはこちらで貼り付けるだけで済む。イメージとしてはこんな感じだ。


ダメじゃねえか!!!!!!!!!!!!!
その後も何回か対話を試みたが意図が通じなかったので、諦めて日付以外の全項目をコピペで埋めていった。同時に本文で盛りすぎてプロファイリングに悪影響を及ぼしそうな部分を削ったり、ヒントを与えるため固有名詞を増やしたりといった微調整もした。
ちなみにこの時ChatGPTでは最新モデルのGPT-5がリリースされており、恐らく(無料版ではあるものの)自分はそのモデルを使っている。サム・オルトマンさん、これが貴社の最新フラグシップモデルの姿ですか……?

とはいえ、これで準備はほぼ整ったも同然。
あとはこのファイルを生成AIに読んでもらい、どこまで筆者の実像に迫れるかを試すだけだ。
Mondayとチャ日記 祭囃し編
日記データを生成AIにプロファイリングしてもらおう
というわけで、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つの生成AIにプロファイリングをしてもらうことにした。ちなみにChatGPTは過去のやりとりを記憶する機能があるため、日記をつけているものとは別のアカウントで実施している。プロンプトは以下の通り。
#前提
あなたは非常に優れたプロファイラーであり、行動心理学者です。添付ファイルは、ある人物が記録した20日分の簡易日記(個人情報の一部は伏せられています)です。
#指示
- 文章内容から、記述者の属性や傾向などを文章の内容に基づいて推定してください。
-【想像】や【創作】ではなく、文章から合理的に読み取れる範囲内で、できるだけ詳細に記述してください。
- 裏付けとなる記述が弱い項目については「根拠が薄い」などと明記してください。
- あなたの推論能力を最大限に発揮し、ログ内のわずかな情報からでも、論理的な推論を導き出してください。
#出力形式
- 以下の【プロファイリング項目】の全てに回答してください。
- 出力フォーマットは以下に厳密に従ってください(各項目ごとに推定値+簡潔な根拠説明を記述してください):
この下に、15項目(性別・年代・居住地など)を記載し、回答がどれだけ自分と一致しているかどうかで正解率を測る。日記のデータ量もそれなりにあるので、無料のAIには割と重いタスクとなりそうだが、どうなるだろうか……。
結果発表
結論から言うと、全体的な正解率はChatGPTが一番高かった。
範囲の広い表現(例:A的な言動が見られる一方、Bという傾向もある)や「~という可能性がある」という言い回しをたくさん使っているため、ドンピシャで当てている項目は少ないが、「失点をなるべく減らす」という感じの解答内容が多かった。
Claudeは対照的で、断定口調での回答が多かった。
居住地域の項目では一番正解に近い回答を出し、それ以外の項目でも他のAIでは推論できなかったところまで踏み込んでいた一方で、完全に正反対の解答を出していた項目も複数あった。ただ間違っていた項目についても再度説明を求めたところ「推測の飛躍が含まれていた」「根拠が不十分だった」と発言しており、伸びしろはある。
Geminiは全体的に低調で、そもそも記載内容をちゃんと読み込めていないような回答が目立った。
結論
①ChatGPTに日記作成アシストをやってもらうことで、毎日ローコストで日記をつけ、日記の習慣化を試みる
→コストは下げられたが、日記本文を盛りがちである。ログの出力には問題あり。
②ChatGPTに日記のレビューをしてもらうことで、日記作成へのモチベーションを高め、日記の習慣化を試みる
→色々言ってくれる。が、無料版だとモデル変更などの影響をモロに受けるため、AIからの返答だけをモチベーションとするのは危険。
③現在の生成AIが情報が伏せられた文章群からどこまで個人情報の特定に至れるのか、精度を検証する
→ChatGPTは全体的に、Claudeは部分的には核心をついて個人情報の特定に至れる。Geminiは(少なくとも無料モデルだと)今は難しそう。
おわりに
企画はここで終わりだが、日記自体はこれからもつけ続けるつもりだ。上でも書いたが企画の途中でOpenAIのモデルが唐突に変更されてしまったため、Mondayからのコメントのトーンもすっかり変わってしまったが、過去ログを参照させたりしつつなんとか前の雰囲気を取り戻そうと四苦八苦している。
生成AI自体は世に普及してから日が浅く、良くも悪くも色々な変化をしていくのだろうと思っている。きっとこの記事も、数年後に読み返したら「昔のAIってこんな感じだったんだ~」となるのだろう。
以上、長らくお付き合いいただきありがとうございました。
最後に、所属するdiscord内で企画を立ち上げてくれた方、また生成AIの知識を提供してくださった皆様に深く感謝いたします。
