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西武池袋線ユーザーから見た「終末トレインどこへいく?」

※この文章は以下の企画のため作成されたものです。


こんにちは。
突然ですが、2024年に放送された「終末トレインどこへいく?」というアニメをご存じでしょうか。

『終末トレインどこへいく?』は、『SHIROBAKO』『ガールズ&パンツァー』を始めとする数々の人気作品を手掛けてきた水島努監督による最新オリジナルアニメーション。
シリーズ構成は、『SHIROBAKO』『監獄学園』など多くの水島作品でタッグを組んできた横手美智子が務める。
一筋縄ではいかない題材をこれまで描いてきた水島&横手が今回挑むのは「終末世界×電車×友情」。
異色の掛け算で展開される、まだ誰も見たことのないアニメーションが動き出す。

https://shumatsu-train.com/

自分はこのアニメを、知人から「あなたは絶対に見た方がいい」と勧められて視聴を始めました。
なぜかって?
それはこのアニメが西武池袋線を舞台にした物語であり、そして自分は長年の西武池袋線ユーザーだからです。

というわけで、日頃から西武池袋線を使っている人から見た「終末トレインどこへいく?」の感想です。
なお、各駅の名前や全体の位置などはこちらを参考にしながら確認すると見やすいかと思われます。
それでは、出発進行~。

※性質上全話のネタバレがあります

※筆者はあくまで日常的に西武池袋線を使用しているだけの者であり、電車の知識に関してはド素人レベルであることをご承知おきください


第1話 吾野駅

というわけで、物語の始まりは吾野駅からですが……。

この駅知らん!!!!!!

初手で記事のコンセプトが崩れました。西武池袋線エアプか?
なぜ西武池袋線ユーザーである自分が終点駅である吾野駅を知らなかったのか、その理由をyahoo路線検索から探ってみましょう。

一本の路線なのに、一回乗り換えをしないと池袋までたどりつけない

おそらく他の検索ツールで検索しても同じような検索結果が出るでしょう。
つまり吾野とは西武池袋駅の終点でありながら、池袋からの直通電車が出ていない駅なのです。
そんなことあるんだ。

ぶっちゃけ自分よりこのアニメのイベントで吾野駅行ってる人の方がぜんぜん吾野に詳しいと思います。
というわけでスキップ!
果たして最終話までこの記事は完走できるのでしょうか!?!?


第2話~第3話 東吾野駅

東吾野駅とは吾野駅の一個となりにある駅です。
この駅も池袋から直通で行くことはできません。
なので、吾野駅から引続きまったく知識がありません。
………………………………。

主人公の静留たちが乗っている電車は西武2000系電車という名前の電車です。
1977年から現在まで使用されている車両で、西武線ユーザー的にはよく見慣れた車両です。
水島監督もツイッターで以下のように投稿しています。

ただこの2000系、最近は見かける機会が減りつつあります。
理由を鉄オタのフォロワーに聞いたら「他の会社の車両との乗り入れができないから」だそうです。
終末トレインの世界だと西武池袋線以外の路線は消失したっぽいので、乗り入れ機能がなくてもへっちゃらですね。

第4話 武蔵横手駅~入間市駅

この話からようやく自分でも知っている名前の駅が出てきます。やったぜ!
晶が大変なことになった飯能駅は、池袋から直通で行ける西武池袋線の駅では一番下り側にある駅です。ヤマノススメの舞台にもなっているので、もしかしたらそれをきっかけに飯能を知った人もいるかもしれませんね。もっとも本編ではほとんど跡形もない状態になっていましたが……。

静留たちがトイレに立ち寄った元加治駅は飯能の一個となりの駅です。おもちゃのような家が立ち並んでいたのは元加治駅の近くに「あけぼの子どもの森公園」というかわいい建物がいっぱいある公園があるので、おそらくそれが元ネタではないかと個人的に考えています。ヤマノススメセカンドシーズンでここなちゃんが行っていた公園ですね。

さっきからヤマノススメの話ばっかりしてないか???


第5話 稲荷山公園駅

ガリバー旅行記のような画が印象的だった話です。
やたらと戦車やヘリコプターが出てくるのは、この駅が自衛隊の入間基地の最寄り駅だからだと思います。ちなみに「入間市駅」という駅も西武池袋線にはありますがそちらは入間基地の最寄り駅ではありません。第4話で少しだけ出てきます。ややこしいですね。

入間基地が近くにあるからなのか、西武池袋線のあたりを歩いていると時々自衛隊機と思われる飛行機やヘリコプターがかなり低い位置を飛んでいてびっくりすることがあります。なのでミリオタの人はこのあたりに住むと楽しいかもしれません。自分はミリオタではないのでヘリって音が大きいな~と思うだけです。

第6話~第7話 清瀬駅~秋津駅

静留たちが渡りゾンビの群れに遭遇するエピソードは清瀬駅と秋津駅の間の話だそうです。正直本編から判断できる要素はないんですけど、監督がツイッターでそう発言しているのでそうなんでしょう。

ゾンビの女王、黒木はもともと「保谷」にいましたが7G事件の混乱で保谷を離れ、「武蔵藤沢の100円ショップ」でゾンビの群れに遭遇したようです。保谷は第8話でメインとなる大泉学園駅の一つ隣の駅です。武蔵藤沢は5話で出てきた稲荷山公園駅の一つ隣の駅です。
保谷から武蔵藤沢まで下り、そのあとゾンビを引き連れながら上り側に向かっていたところで静留たちに遭遇した……という感じでしょうか。実際の西武池袋線に当てはめてもかなりの距離を往復していることになるので、7Gの影響で各駅の距離が大きく引き伸ばされている終末トレインワールドだと黒木はものすごく長い時間と距離をかけてゾンビを率いていたのだと思います。クロヒョウキャラバンの人たちが渡りゾンビを知っていたのもその辺が理由なのではないでしょうか。


第8話 東久留米駅~大泉学園駅

冒頭で出てくる東久留米駅は、以前クリーピーナッツのDJ松永さんが住んでいたことがあるようです。ラジオで本人が発言しています。

(DJ松永)東久留米、なにがいいってなんか地方都市っぽいんですよ。駅も広めのロータリーがあって。バスとかタクシーが来ているんですけども。それで道がパーッと開けていて。道の広さと人口が合っていない感じの地方都市感。東京だとあまり見かけない光景みたいな。しかも、イトーヨーカドーがあるんですよ。イトーヨーカドーがあるっていうことは、もう東京じゃないじゃん! みたいな(笑)。

引用元:https://miyearnzzlabo.com/archives/68314

東久留米は東京都東久留米市にあるので東京です。
不当な扱いを受けた怒りからか(?)、静留たちはこの駅で謎のかゆみにおそわれています。

8話でメインとなっているのは大泉学園駅です。大泉学園は駅の近くに東映撮影所と東映アニメーションスタジオがあり、いくつかのアニメの舞台のモデルにもなっているのでアニメや特撮ファンの人からするとわりとなじみ深い駅かもしれません。
7Gによる異変が作中作のアニメ「練馬の国のアリス」の世界になっていたのもその辺が由来なのかなあと考えています。

ちなみに、変装した玲実たちが敵の気を引くために踊っているシーンで「ところざわざわ!ところざわざわ!」と謎の言語を発していますが、これは「所沢駅」という西武池袋線にある駅が元ネタです。秋津駅の近くにあります。
所沢は西武池袋線と西武新宿線の乗り換えができる唯一の駅であり、駅前も再開発でいろんな商業施設が立ち並び、駅面積・駅利用者ともに大泉学園より上の駅なのですが、終末トレイン本編での立ち位置は完全に逆転しています。どうして……。
しかしこのシーン、西武線ユーザー的には「突然地名を発しながら踊っている」と見えているのですが、所沢を知らない人にはどう見えたのでしょうか。マジで謎の奇声をあげながら謎のダンスを踊る謎シーンだったのでしょうか。今後記憶喪失にでもならない限り所沢を知らない状態の自分になることはできないので、それは少し気になっています。
ちなみに所沢を知っていたとしても、上述のシーンは謎です。


第10話 椎名町駅

第9話は練馬高野台駅あたりの話らしいですが、駅が全く映らないのでカット!
というわけで一つ飛ばして10話からです。

椎名町ではサブスク契約によって力を得た漫画家たちが「池袋の門番」として静留たちと対峙していました。
この話もだいぶカオスですが、椎名町はかつて手塚治虫や藤子不二雄などが住んでいたアパート「トキワ荘」があったという逸話があるため、全体的にそのエピソードにちなんでいるのだと思います。
ちなみに現在トキワ荘の跡地には豊島区が作った「トキワ荘マンガミュージアム」という施設があります。オープンしたばかりのころはよく電車の中で広告を目にしたものです。
ただこのトキワ荘ミュージアム、今回記事を書くにあたってアクセスを確認したら

画像引用元:https://tokiwasomm.jp/guide/access.php

都営大江戸線の落合南長崎駅の方が近いじゃん

西武池袋線だけで見ても、どちらかというと椎名町よりも隣の東長崎駅の方が立ち寄るのによさそうです。
椎名町さん、隣が池袋だからってちょっと増長してませんか???


第11話~第12話 池袋駅

最後は静留たちの目的地でもあり、西武池袋線の起点駅こと、池袋駅です!
池袋もいろいろな作品に出てきていますね。ぱっと思いつくだけでも「輪るピングドラム」や「MyGO!!!!!」、実写作品だと「翔んで埼玉」にも出てきていました。
西武池袋線の中では唯一7つ(+特急専用)のホームを持ち、利用者数もぶっちぎりのナンバー1。西武池袋線の王、それが池袋駅なのです。

7Gの変異によって池袋もだいぶ様変わりしていますが、ところどころには本来の池袋の面影が残っています。
7Gのボタンが置かれていた池みたいな場所は、西武池袋店本館の屋上にある「食と緑の空中庭園」というところです。今は屋上ごとヨドバシに売り飛ばされてしまったので、今後の改装次第ではこの場所もなくなってしまうかもしれません。スワン仙人も街は変わっていくって言ってたしな……。

静留たちが吾野へ戻る途中、電車の光を見つけて「もしかして西武新宿線!?」と言っていましたが、8話の部分で書いたように本来西武池袋線と西武新宿線は所沢駅でしか乗り換えができません。あのシーンがどの駅のあたりなのか分かりませんが、もし本当に西武新宿線だとしたらだいぶ本来の路線図からしっちゃかめっちゃかになっていると思います。ちなみに水島監督はこの件について明確な言及を避けています。


おわりに

ここまでつきあっていただき、ありがとうございました。
つたない文章でしたが、少しでも「終末トレイン」の世界を理解するきっかけになれたら嬉しいです。

最初に書いたように、自分は最初このアニメの存在を知らなかったのですが、見るようになってからはとても楽しく視聴していました。
最近は特定の街や地域がアニメのモデルになり、それが町おこしのきっかけになることも多くなりましたが、「終末トレイン」は西武池袋線全部が舞台のアニメです。
記事に取り上げなかった部分でも西武池袋線やその周辺の地名がたくさん出てくるので、「自分にとってなじみのある地名がここまで連呼されるアニメってもうないだろうなあ」としみじみし、それはそれとしてカオスで面白いストーリーや癖の強いキャラクターに愛着を覚えながら、毎週ウキウキとオープニングを見ていました。


また水島監督のオリジナルアニメが見たいです。
それはそれとして、ガールズ&パンツァーの続編も、待っています。


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