偏差値30台からの広尾学園小石川中学AG合格への軌跡 ‐ 第7回 受験スケジュールの組み方と実際
ここでは、受験スケジュールをどのように組み立てたか、
その考え方と実際の内容についてまとめました。
〇受験スケジュールの組み立て
国際生入試は、一般入試と同じく2月1日から始まり、2月5日で概ね終わります。
この期間でいかに受験スケジュールを組むかは、けっこう大変でした。
■制約事項と期限管理
受験を検討しているすべての学校・コースを受験できるとは限りません。
同日・同時刻に試験日程が重なることがあり、時間的に対応できないケースがあるためです。
例えば、広尾学園小石川(AG)とかえつ有明(Honors/Advanced)は、どちらも試験の設定は、一回だけで
試験日時が完全に重なるため、どちらか一方しか受験できません。
さらに実際には、日程の重複だけでなく、
コースの内容ごとに大きく異なる英語環境の濃さ(どの教科をどの程度英語で学ぶのか)、子どもの適性や合格の可能性、試験会場までの移動距離など、
さまざまな要素を踏まえて受験校と受験コースを選び、
受験日を組み立てる必要があります。
また、出願期間や受験料の入金期限も学校ごとに異なるため、
特に受験期間中にA校の合格発表を見てから、次のB校に受験料を入金する場合、
併願スケジュールを確実に実行するには、期限管理にミスは許されません。
このため、受験日だけでなく、出願期間、集合時間、合格発表時間、
入学手続期間など、各学校のすべてのスケジュールをExcelで一覧化し、
やるべきことに漏れがないようチェックリストとしても使えるスケジュール表を作成しました。
作成したスケジュール管理表が、次の写真です。

■留意したこと
こうした前提のもと、次のような点に留意して受験スケジュールを組みました。
・初日の午前は、模試の合格判定が高い学校を設定する
受験全体の出発点となる2月1日午前は、安全校を置きました。最初に不合格になると気持ちが落ちる可能性があるためです。
・合否に応じて受験校を選択できるようにする
同じ時間帯に複数校へ出願しておき、前の受験校の結果を見てから次の受験校を選べるようにしました。
・午前・午後受験の負担を考慮する
ダブル受験は体力的に厳しいため、ある程度受験に慣れた2日目以降に設定するようにしました。
・休憩場所をあらかじめ確保する
午後受験を設定した場合、それに備えて、近くでしっかり休める場所を事前に検討しておきました。
・事前受験で「合格体験」をつくる
11月~1月に帰国生入試を受験できる千葉・埼玉・神奈川県で実施されている帰国生入試を受け、試験慣れと合格体験で自信を得ることを意識しました。
・トラブルへの備えをしておく
交通機関の遅延や体調不良などあらゆるトラブルを想定し、複数の移動ルートや対応方法を息子と事前に共有しました。
また、にしむら先生のYouTubeで紹介されていた受験当日のトラブル対策も参考にしました。
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=E92T8fwZdx8
〇息子の受験スケジュール
先ず、受験校の候補として優先したのは、
「圧倒的な英語環境」で学べる学校でした。
具体的には、数学・理科・社会といった主要科目を含め、
日常的に英語で学ぶ環境が整っている学校です。
英語の授業のみを英語で行う「取り出し型」の学校もありますが、
我が家では、思考そのものを英語で行う力を身につけることを重視し、
主要科目も英語で学ぶ学校に絞って検討しました。
そして、今までの模試の成績や12月以降の塾での成果を踏まえて、
サレジアン国際をメイン受験校に、
広尾学園と広尾学園小石川をチャレンジ受験校にしました。
この3校をスケジュールの主軸に置いて、
その合否に応じて、サブ受験校を組み合わせる形にして、
受験スケジュールを組みました。
計画したのは次のとおりです。
2月1日午前:サレジアンAG
2月2日午前:広尾小石川AG or かえつ有明Honors
午後:三田国際IC or 文杉英語特別
2月3日午前:広尾AG
午後:サレジアンAG特待
2月5日午前:サレジアンAG
「or」としてあるものは、両方とも出願しておきますが、
受験するのはこのうちのどちらかという意味です。
また、受験は短期間に集中するため、体力的・精神的負担も大きくなります。
このため初日には、午前受験のみとして、
午前・午後受験の負担を考慮した休憩場所については、
例えば、3日は、午後の受験校の町にサウナがあったので、
午前の試験終了後にそこに移動して入浴し、リクライニングシートで横になって休みました。
2時間ほどしっかり休めたので、午後は万全の体調で受験することができました。
また、このスケジュールの範囲外ですが、
事前受験として、12月に昭和学院中学校の帰国生入試を受験し、
合格をいただきました。
この合格は、息子にとって大きな自信になりました。
〇 受験スケジュール作成と管理の重要性
受験を通して強く感じたのは、
このスケジュールの組み立ては単なる準備ではなく、
親が責任をもって管理すべき重要なものだということです。
一つの判断ミスや管理の漏れが、
息子が積み重ねてきた努力を一瞬で無にしてしまう可能性もある
――そうした重さを実感しました。
次章では、受験を終えて感じたことについてまとめていきます。
