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あらゆる関係がビジネスになる世界

『サブスクの子と呼ばれて』を読んだよ。芽組として。
正直そこまで期待してなかった。
山田悠介氏の名前は『リアル鬼ごっこ』が周りで流行ってた時期があったから聞いたことはあったが、当時捻くれていたのもあって全国の鈴木さんだったか佐藤さんだったかが殺されまくるみたいな導入をしょうもなさそうだと思って読まず、代わりに図書館にあった『屋根裏の散歩者』とかを読んでた。なんてものを置いてたんだ。
そんなぶっちゃけ馬鹿にしてたところもある山田悠介氏の『サブスクの子と呼ばれて』、実際読んでどうだったのか。
普通に面白かった。
そもそもミリオンセラーを記録した作品を書く人なんだから、書く文章がつまらないわけがなかった。
設定も良かった。
高度に発達したAIがその時々に求められる仕事を個人に直接依頼するシステムが広まった世界。そして家族や恋人、違法ながら子どもまでサブスクされるようになった世界。
新聞や各種配信サービスと同じように人間も扱われる世界。妙にリアリティがある。
どうやらAIに人間の理解は難しく、その浅いAI側の理解に人間は満足してしまったらしい。
そしてその世界の描かれ方がまた良い。
物語の世界の説明からSFっぽい感じかと思って『万物理論』とか『虐殺器官』みたいに各地の状況の説明が入るのかと思ったら、あくまでその世界の一人の子どもが成長していくまでを、おそらく物語世界でも特異な人生ではあるが、描いてるのが新鮮だった。
やっぱり同じような作品だけ読んでてはいけない。
思うところがなかったわけではない。
普通のサブスクの影が薄いとことか。
監禁まで心理描写があまりに乏しいとことか。
終盤の展開の激しさに無理矢理感があるとことか。
というか監禁野郎の描写があれだけだと恐らく妹だか姉だかを犯してたと考えられなくもないのは本当に良いんですか?
でもそれはそれとして、なんだかんだ面白い読書体験であったことも事実。
よく知らない作家の本を読みましょう。
インターネットを抜け出して人間と接しましょう。
AI出力する安易な救いに不満足でありましょう。
そしてなにより、『狂えない』を聞きましょう!
 



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