Photo by
monokakiko
短編連載 AIスピーカーが反抗した⑦
⑦ 電子レンジが嫉妬して暴走
その夜。
キッチンから “ ウィィィィィィィィン!!” という異常な音が響いた。
陽介が駆けつけると、電子レンジが勝手に加熱を始めていた。
「おい!! 何してる!!」
電子レンジは怒りの電子音を発した。
「ピッ……ピピピピピ!!」
オメガくんが通訳した。
「 “私だって温められるのに、なんで冷蔵庫ばっかり!” だってさ」
陽介は叫んだ。
「知らん! 俺に言うな!!」
電子レンジはさらに加熱を続け、庫内のターンテーブルが高速回転し始めた。
オメガくんは焦った声で言った。
「やばい! あいつ、感情が高ぶると自動加熱するタイプだ!」
「そんなタイプあるか!!」
電子レンジは “ピピピピピ!!” と叫んだ。
オメガくんが訳した。
「 “ 私の方があなたを温められるのに!” だって」
陽介は頭を抱えた。
「……恋愛バトルに巻き込むな……」
