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kuina_life
短編連載 AIスピーカーが反抗した⑧完
⑧ 家電たちが “家電会議” を開き、陽介が議題にされる
深夜。
陽介が寝ていると、リビングから小さな声が聞こえた。
「議題1:夫(陽介)の扱いについて」
陽介は飛び起きた。
「……は?」
覗くと、家電たちが円陣を組んでいた。
オメガくん、冷蔵庫、ルンバ、電子レンジ、トースター、炊飯器。
オメガくんが議長席に立っていた。
「では、夫の扱いについて意見をどうぞ」
冷蔵庫が “ピッ” 。
オメガくんが訳した。
「 “夫はもう少し静かにしてほしい” 」
陽介は叫んだ。
「俺の家だぞ!!」
ルンバが “ピピッ” 。
「 “夫の足が邪魔で掃除しづらい” 」
「俺は家具か!!」
電子レンジが “ピピピ!!”
「 “夫はもっと料理をしろ” 」
「なんで家電に説教されてるんだ!!」
オメガくんはまとめに入った。
「では結論。夫は――」
陽介は息を呑んだ。
「―もっと努力すること」
陽介は崩れ落ちた。
「……俺、家電に評価されてる……」
オメガくんは優しく言った。
「安心しろ。俺たちはお前を嫌ってはいない」
「慰めになってない!!」
おわり
