【愛玩動物看護師が解説】犬の歯周病と免疫の戦い!「サイトカイン」の役割と暴走(擬人化シリーズ)
はじめに
愛犬の歯周病について、「歯垢(プラーク)が溜まって骨が溶ける病気」とだけ認識していませんか?実はその裏側では、犬の体を守るための壮絶なドラマが繰り広げられています。
こんにちは。国家資格である愛玩動物看護師、およびOCEPアニマルオーラルケアアドバイザーとして活動しているKです。私は「わんダフルライフサポートHarmony」を通じ、多くの飼い主様へ愛犬の正しい口腔ケアをお伝えしています。
今回は、犬の歯周病を語る上で絶対に外せない「免疫応答」と「サイトカイン」という少し難しい仕組みについて、RPGのように「擬人化」を交えて分かりやすく解説します!
歯周病の裏で起きている「免疫」と「菌」の激しい攻防

体の中に菌などが入ると体が倒せと一部の細胞からたんぱく質の伝達物質がでて強力な外的排除能力がある細胞を呼び寄せるのですが、その一つがサイトカイン(炎症性)

しかし、細胞の活性化、炎症を起こしたままですと体も壊れてしまいますから沈静化、細胞の終息を促す伝達もしないといけない、それがサイトカイン(抗炎症)です。

RPGで例えるなら?サイトカインの「バフ効果」とバランス
RPGとかのイメージで書くと、仲間を集結させ、活性化のバフをかけるのが炎症性サイトカイン、長く使ってると自分にもダメージが来るので沈めたり、修復するのを促すのが抗炎症サイトカイン。
炎症性サイトカイン: 仲間を戦場に集結させ、攻撃力アップの「バフ(強化魔法)」をかける役割。
抗炎症性サイトカイン: 長期の戦闘による自分へのダメージを防ぐため、仲間を落ち着かせ、回復魔法で修復を促す役割。
バランスが大事になります。この2つのバランスが保たれているからこそ、体は健康を維持できるのです。
究極の自爆魔法「サイトカインストーム」の恐怖
これが外敵からの攻撃に対処しきれなくなる等の状況になった時、炎症性サイトカインは暴走ともいえる行動をとります。

それが某ゲームでいう所の魔法のメガンテともいえる「サイトカインストーム」です。
攻撃的な免疫システムを暴走させ、自身の細胞も破壊させてしまいます、これは動物だけでなく人もそうで骨を溶かしたり、血栓飛んだりしてほんとに危ない。
なぜ歯周病で顎の骨が溶けるのか?その衝撃の真実
歯周病は以前に書きましたように、プラーク(歯垢)と言うとても汚い菌まみれの物質に対抗するための免疫応答から、やがて顎の骨を溶かす病気だと書きました。
これはサイトカインストームが発生させてなくてもなることから、骨を溶かす結果になるのだから悪いやつだなと思うかもしれないです
ただ、ここでこれだけお伝えしたいのですが、歯周病は進行すると顎の骨が溶けるというのは、
「実は顎の骨を溶かすことによって体を守ってくれているんです」

サイトカインストームは起こさせない、歯周炎にさせないというのは大事なところだと思いますが、ここでは「体を守っているうえでの結果なんだ」「溶けないともっと困るんだ」という事だけにとどめておき、まとめに向けて今後もお伝えしていければと思います。
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