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micah0124
行方しれず 第二十三話 ブレインキャスナー研究所
病院での検査を終えると、鉄筋コンクリートの建物に移動した。
階段を降りていくと地下に”ブレインキャスナー研究所”と書かれた看板がぶら下がっている扉があった。
薄暗かった。分厚い格子戸のむこうに鎖で繋がれた女がいた。女は12人の行方不明者をこの世界に連れてきた女だった。
女は見た目は人間そっくりだが、キャスナーが実験で作り出した怪物だった。
キャスナーは長年、脳の研究をしていた。
生まれてすぐに亡くなった乳児の脳の実験をしていると、乳児は息を吹き返した。そして、通常の6倍のスピードで成長し、数年後には大人の体になった。
だが、困ったことに、彼女は脳を補食する。それも高い知能の脳を好んだ。1ヶ月に豆粒くらいの量でたりる。
キャスナーは何度も怪物を抹殺しようとした。だがどうやっても生き返り、脳を与えないと歩いている人を襲おうとした。
キャスナーはすでに年老いていた。
わしはもう長くは生きられない。この世にはもう怪物の補食できる脳はなかった。そこで遡って、毎年12人ずつ犠牲になってもらうことにした。悪いとはわかっているが、これ以上どうしようもなかった。
12人の行方不明者たちの脳は、一部が切り取られ、この研究所の冷凍庫に保存された。
この記憶が残らないように記憶を消して返すとキャスナーは言って、一人ひとり、頭に装置を被せられた。頭に鈍い痺れを感じた。
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