見出し画像

スーパーボールを飲み込んでしまった。

1回100円だよ〜

近所のおまつりで、スーパーボールくじを引いた。

ペリペリ 「 1 」

カランカラン おめでと〜

見事に一等賞。

僕は、赤と青が混ざって若干黒いクソデカキラキラスーパーボールを手に入れた。

「あら、1等賞だね。残りのくじ引きの魅力が薄れるわぁ~」
おばちゃんはパイプ椅子からギィイと立ち上がり、ぼろんとスーパーボールを取り出して僕に渡した。



アッ ラッキー!
おばちゃんありがとー!

スーパーボール独特の手触りと硬さを楽しみながら、縁日を歩いた。

クソデカキラキラスーパーボールを手に入れたはいいが
このあと友達のしんすけと遊ぶ約束がある。

しんすけの家に持っていくため、両手にお菓子とジュースを持っていたぼくは何を思ったか、クソデカキラキラスーパーボールをまるっと飲み込んだ。


キュキュ…ごっ…コォーーー



近所の方々「おい!大丈夫か!!!?」




僕の顔は喉仏を中心に大きく膨れ上がり
次第に真っ赤になってしまった。


「どうしよう、怖い、助けて欲しい」という感情というよりも先に、
「こんな大きくても飲み込めるんだ。」と思った。

近くの大人たちが慌ただしく動き始めている。

「おい息できるか!?」

「誰か救急車!!!」

「あなたはAEDを、私は、、、なんて言うんだっけこのあと」

「AEDいらないでしょ今!!」

「パン持ってこい!パン!」

「救急車手配しました!」

「横にした方がいいんじゃないの?」

「なんでもいい!パン持って来い!!」


なんか、約1名がパンを要求しているのが聞こえる。



パン………?なんで……?


喉をクソデカキラキラスーパーボールでいっぱいにしている僕は、
上を向いたまま「んぽぽ…」と言うことしか出来ない。


「パン!おっけい!」


どうやらパンが届いたらしい。


「坊主!このパン食って飲み込め!」




焼きそばパン ¥300



焼きそばパンだ。




僕は、ちらと焼きそばパンを見たあとに、
この状況で食べれるわけがないと首をふった。



「うわーーーー嫌いかーっっっっっ」



悔しそうな大人を見て、そういう話ではないと言いたいが
いまは言葉を出すことはできない。



「あんた水分摂りなさい!一旦飲み込んじゃいなさい!!」



先ほどのくじ引き屋のおばちゃんが僕にペットボトルを渡してくれた。


藁にもすがる思いで、僕はすぐさま手に取った。



ごくっごぐっ…んぐっ…
ゲホッゲホゲホ!! ごくっごく、、、





うわゲータレードだ。



飲み口が広くて飲みやすい。。おばちゃんナイスすぎるって。
てかまだ売ってんだゲータレード。



おばさんがもっていたゲータレードの奇跡もあって、
喉に詰まっていたクソデカキラキラスーパーボールは腹に落ちた。


目一杯苦しい思いをして、汗だくだくの僕。
先ほどよりも息が吸えることに安堵し、へたりと座り込んだ。


大人が心配して駆け寄ってくる。


「坊ちゃん、大丈夫かい…?」

「救急車はまだ来ないの?」

「食べちゃうよこれ。」


🚑ヒーホーヒーホー



5分後、救急車が来て僕は病院に運ばれた。


診察の結果、原因は「スーパーボールの誤飲」だそうだ。

なんのための病院だったのか。


迎えにきた母親に4往復のビンタをされたあと、僕は家に帰った。
マリカですら3周なのに。。



さて、問題は翌日だった。


身体の水分を吸収したスーパーボールは
体内で大きくなり続け、お腹を巨大化させていた。


これじゃ学校で笑われちゃう!


いつかトイレをした時にポンッッッっと出てくるだろう。
そんな淡い期待はなくなってしまった。

このサイズのスーパーボールがお尻から出た場合、
お尻は使い捨てお尻になってしまう。



お腹をぺちぺちと叩きながら、僕は意を決した。


僕は今日からスーパーボールマンだ。


お腹をボヨンボヨンと上手く使って、跳ねたりして、
あと敵の攻撃からみんなを守る盾になったりして、


正義のヒーローになるんだ!!!!!

みんなを守るんだ!!!!!



オープニングはDefTechのMyWayがいいな。


My Way

Def Tech sound Shen and Micro'round singing on and on and on

地に足付け 頭雲抜け 進む前に前に前に

手をつなげば怖くないから 

そこまでお前は弱くないから

でもいつまでも そばにいないから

Believe myway myway myway〜



🚑ヒーホーヒーホー


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集