どこよりも遅いMADTOWN(β)振り返り
今さらベータ版MADTOWNの話
この記事はMADTOWNベータ版の最終週に8割ほど書いてそのままになっていたもの。
すっかり旬も過ぎて書き上げる気も失せてどうしようか迷ってるうちに正式版(?)MADTOWNのスタートが告知されたのでどさくさまぎれに世に出すことにした。
公開に合わせて最後まで書いて手直しはしたものの本当に今さら感の強いネタであることだけは拭いきれなかった。
この記事は新たな気持ちで正式版MADTOWNを楽しむためにここに切り離すベータ版への思いということにしておく。
これまでにないザッピング形式での視聴
いつもスト鯖がはじまると勢力に関係なくアキロゼ視点で見ているものの今回はお休み中で不参加。
誰を見ようか迷ったがいろんな人の配信を行き来してゆるく見るスタイルに落ち着いた。
序盤はやたらとドラマが起こるロベルさんとエマさんのパン屋、運営に怒られたりしながら狩猟でトップグループを走っていた黒炭酸さん、初の飲食以外の職業に挑んだアルランディスさん、救急隊の柱となっていた神成きゅぴさん。
中盤以降は客の料理への反応が見たくて奏手イヅルさん、持ち前のFPS力で活躍する叢雲カゲツさん、VCRとアキロゼをみているうちにあの笑い声がくせになった秋雪こはくさん、古参Vがまさかのスト鯖参戦の天開司さん、絶対にチームの空気が悪くならないおおはらMENさん。
自然とアキロゼと関わりのある人を追いかけることが多かった。
余白の使い方を試される白市民
こうしてたくさんの視点をはしごして思ったのは白市民の自由さ。
業務外に生まれる多くの時間をどう使うか。
虚無な時間になるのか、自由に使える時間になるのか。
そこは配信者の傾向や腕が如実に出たと思う。
ドラマになりそうな人との絡みの布石を打ったり、積極的にイベントや新事業を起こしたり。
新しいことやこれまでにない絡みをやる配信者が自分は好きなんだなとあらためて感じた。
ギャングを積極的に視聴しなかった理由
VCRGTA3でも感じたがギャングの結成に運命的なストーリーを欲しているのかもしれない。
気心の知れた仲の良いメンバーが集まって順調に進んで行くより、自分の好きな配信者が変わったメンバーとなんとなく行動することになって少しづつチームになっていく展開が好みだ。
まぁぶっちゃけて言うとネオポリスみたいなギャングだ。
今回はギャングの上限の関係で無理矢理合併せざるを得ず、一つの組織が警察以上の規模になった。
個々の結成に至った流れやこじんまりしたファミリー感が薄いのが合わなかった。
天開さんやおおはらさんを時々見ていたので黄ギャングの様子は少し見えた。
初心者たちも伸び伸びと楽しそうにやってる雰囲気は伝わったので犯罪の成功率はわからないが大人数の割にうまくいったギャングだったように思う。
警察の空気感
前回のVCRGTA3ではアキロゼの警察を見てた流れで今回もけっこう見ていた警察。
メンバー自体がかなり違うのも当然あるが雰囲気が大分違う。
前回はsasatik署長の実直なまさに指揮官という立ち回りで大勢の署員をまとめていた姿が印象的だ。
一方で今回長く署長を務めたありけん署長はのびのびとやってくれというタイプのリーダー。
ギャングのとあるメンバーから出た警察の服装や色についての要望を話し合ったときも最低限のもの以外にあまりルールを作って縛りたくないと話していた。
警察は元々ルールが多い。
ロールプレイ的にギャング側は嘘をついたりごまかすことが許される空気が配信者・視聴者ともにある。
その一方で警察は押収品や罰金のミス、発砲や拘束のルールのミスなどがあると相当責められる。
視聴者として見ているだけでもそういった空気を感じるので実際に配信者側にかかるプレッシャーは確実にあるだろう。
ありけん署長としてはどんどん生まれるルールに委縮してしまうことなく警察のメンバーも楽しくやれることが譲れないラインだと考えていたんだと思う。
今回のMADTOWNではギャングの利確率はかなり高かったようだ。
特に警察目線だと序盤は赤ギャングには散々にやられた。
中盤以降は黄ギャングも錬度が高くなり警察が全滅する回もあった。
終盤はひとつギャングが増えたことで横取りが激しくなって事件現場はさらに混迷を極めた。
それでも警察はギャングのためのアトラクションにならずに楽しく事件に挑んでいたと思う。
これはありけん署長の功績だろう。
運営も試行錯誤の中型大型犯罪
段階的に解放されていったギャング用の犯罪。
ユニオン、ナイトクラブ、金庫、メイズバンク、クルーザー、小型貨物、貨物列車、そしてサーバールーム。
ギャングの数がVCRと違って少ないので犯罪待ちのギャングが渋滞する問題はかなり解消されていた。
また半グレ用犯罪も用意されてギャング対ギャングの構図も少し見られるようになった。
このあたりは運営サイドのVCRGTA3のフィードバックとどうすれば楽しく遊べるかという試行錯誤が見え、開催期間中も日々改善・改良は続いた。
各犯罪を少し詳しく見ていく。
筆者は主に警察視点だったのでその方向から見た感想になることはご了承いただきたい。
小型貨物は警察署とあまりに距離があり、犯罪中に現地にたどりつくことはおろか逃亡中の影形すら見えないことが多々あった。
途中から砂漠付近の街に本署からテレポート可能な警察の分署ができて島の右上あたりの犯罪に対応しやすくなったが、それと前後して小型貨物は封印された。
貨物列車も警察署から距離があり、パトカーで現地に向かったメンバーはどこで何があったのかもわからないままなんとなく終わってた展開が多かった。
VCRGTA3でも警察視点だと何してるのか全くわからない犯罪だった。
金庫強盗はギャング側からすると警察署が近い上に金持ちがはっきりわかるギミックなので利確がかなり難しそうで次第に行われなくなっていった。
メイズバンクは出口が3つあるとはいえ本命は地下駐車場の出入り口。
建物が小さいため基本的に警察にがっちり包囲される。
中からどうにかするのではなく、外を走るラークが主役。
後半はあまりどこもやらなくなった印象だ。
一番調整に苦心しつつもなんとか形にしたいという運営の執念を感じたのがサーバールーム。
攻め込む警察サイドからクソ廊下と揶揄された一直線の廊下には途中から衝立が追加されたり、距離を縮めたりと細かく改良が加えられた。
警察が建物を包囲するしかなかった序盤から終盤は突入する流れになっていたことである程度完成に近づいたように見えた。
赤ギャングはこのサーバールームの研究を熱心に進めていたようで警戒の薄い部分からの脱出を成功させていた。
逆に警察が研究に力を入れていたのがクルーザー。
最強部屋と呼ばれるデッキと内部をつなぐ小部屋の突破方法、小型船の有効活用、各部分の呼称の統一、乗船箇所の確認などストグラ勢のこれまでの知識をフル活用。
この現場ではベテラン警察組以外のメンバーの活躍も多かった。
ナイトクラブは比較的警察署から近い街中ということもあり間に合わなかったということは少なかった。
ギャング側は周囲のビルの上に人員を配置してナイトクラブの脱出口の死角を固めるのが基本戦術。
今回はギャングの人数が多いのでこれまでに人を割けなかった箇所にもあますことなく人員を配置できた。
一方で警察はナイトクラブの出入り口はロードが入るので人数を頼みに突入することもできないので周りのビルをひとつずつ崩す作戦をとらざるを得ず、攻略法は周知されていたが毎回苦戦していた印象だ。
ユニオンはかなりメタが回っていてギャングと警察共に戦術をどんどん変更していった。
警察は当初ラークの処理をしてからふさがれた各出入口の突破にかかろうとしていた。
しかしラーク処理に気を取られて包囲が手薄になりがちで四つ又からの脱出を許す展開が多かった。
その反省を生かして各出口の確認と呼称の周知、ヘリサーマル班の特訓を経て四つ又からの突破を基本戦術にするようになってから金庫前にまで進出できるようになった。
ギャング側もそれ以降四つ又の防衛ラインを下げてトイレ付近に戦力を集中して時間稼ぎの方向へシフト。
他の犯罪に比べて攻略手段の幅がある上に警察視点でもギャングが何をしているかが分かりやすく一番見ごたえがあった。
大人数の警察とギャング
MADTOWNとVCRGTAとの違いはやはりギャングの規模と数だろう。
数が少ない一方でひとつのギャングに属する人数が多い。
特にサーバーの序盤は20人以上の警察とさらにそれより多いギャングが対峙していた。
ギャングの一部のメンバーがギャングの人数が多いことを気にして脱退することもあったが、日数が経つにつれてギャングメンバーのイン率が下がったり、警察の枠拡大もあって人数は次第に警察>ギャングになっていった。
今後のMADTOWNでギャングの数や人数制限はどうなるのだろうか。
それに合わせて警察の人数も変わるだろう。
ただギャングに見合う分だけ警察を増やすというのは今回見ていて単純に警察戦力のプラスではないと思った。
今回でさえ人数が多い分だけ意思の統一や指示が伝わらない場面が非常に多かった。
20人以上が入る無線で誰がどこにいるかを把握して指示出しをできる人はゲームの上手い配信者揃いのVCRサーバーないでも稀有な存在だ。
この人数での運用をするなら警察をいくつかの支部に分けるか、無線の工夫が必要だろう。
ギャングの上限数と大型犯罪の渋滞の問題、警察の無線問題、これらを解決した形は今後見られるのだろうか。
開催期間の長さ
視聴者の意見としてはやはり期間が長くてダレた感はあった。
さすがに用意されてるコンテンツだけだと2週間すぎたあたりで遊び尽くしてしまったように思えた。
今回は運営主導でのしこみがほぼなかった分、参加者が何かしないと同じような毎日が訪れるだけになる恐れがあった。
ホストやキャバ、地下格闘、謎解きにレースといったイベント、パン屋の痛客、chatGPT占い師、敗北者騒動、AIの歌など配信者個人の立ち回りでその空白を埋めにまわったがそれでも街全体にもうやることないなという空気があった。
第一回のVCRGTAのあとに遊び足りない、もっとうまく遊べるようになりたい配信者が何人もストグラへと参加した。
VCRGTA2のあともロスを埋めるかのようにストグラで起床する面々がいた。
このやりきったという思いが3か月の間にどれだけ減っただろうか。
定着しないファーマー
VCRGTA3で導入されたスーパーマーケットという職業。
当時は過酷さとそこに集う人々の結束が見どころとなった。
MADTOWNでは動物の肉も飲食店の素材になるなど追加要素があったりしたが、ファームの種類の多さに人手が足りず幾度となく街のモノ不足の危機が訪れた。
運営は買い取り価格を上げたりするものの根本的な問題であるファームの従事者はなかなか増えなかった。
個人的に思うファームの面白さはファームで稼いだ金やアイテムを投資してファームの効率を上げていく点だ。
初日から最終日までずっと野菜を育ててる人と最終日に1日だけ野菜を育てた人とで全く効率が変わらないのは間違いなくつまらない。
農業なら投資ができて最終的にトラクターを使えたり、野菜工場みたいな施設が使える様になったりと続けたり投資をすることで効率や収穫量を上げるシステムがあればもっとファーマーを続ける人がいたように思う。
既存の職業以外の集まり
けんきさんが中心となったデッドスカルズ。
この集団はMADTOWNという世界にこれまでにない可能性を私に感じさせた集団だった。
ギャングでも半グレでもないときどき集まって変な犯罪をするグループ。
チェイス中に全く同じ車でチェイスに割り込んでかく乱させる、スーパーを占拠して本来起こりえない場所での銃撃戦を起こす。
何かおもしろいことをしようという精神がつまっていた。
長期サーバーで時間があるからこそ本来のコミュニティ外でこういった課外活動をしていくのは良い刺激になるのではないか。
たとえばバイク好きでツーリングチームを作る、たとえばよく主張のわからない抗議団体をつくって定期的に道を占領してデモをする。
さながら部活やサークル活動のように。
思ったよりもみんな真面目にインして頑張った
今日はサーバーに入らずに別の配信をする、明日はMADTOWNをするくらいのラフな感覚での参加を運営は想定していたように思える。
しかし街のシステムが前の短期サーバーでのGTAと同じようにいち早く犯罪者がお金を儲けて飲食や救急、メカニック、警察に流れていくようにせざるを得ないようになっていた。
システムがそうなってるからとプレイヤーの中には本来1か月をかけてのんびりこなしていく予定だったコンテンツをいつもの10日間ほどのVCRと同じ感覚で進めていったということもあったのかもしれない。
その結果早い段階で金の使い道がなくなってしまって天井が見えてしまったように思えた。
最後に正式版MADTOWNに期待すること
この記事が投稿された日の夕方にMADTOWNは再び始まる。
今さらながら正式名はなんなんだろうか。
MADTOWN2?MADTOWNseason2?新MADTOWN?
とりあえず正式版としておく。
正式版に期待するのはシステムに苦しめられる参加者がいないこと。
(システム=運営という意味ではない)
つらいけど今日もインしないとみんなが困る、つまらないけどこの職業のままでいなければいけない、他のこともやってみたいけどこの作業を優先しないといけない、これらがない状態であってほしいということだ。
もう一つは前回の参加者含めて多くの人が参加してくれること。
ここでしかない思いがけない出会いと絡みが一番の楽しみ。
よく知らないけどいっしょにやろうみたいなノリでどんどん絡んでほしい。
MADTOWN(普通じゃないやつしかいない街)でもMADTOWN(これまでのVCRGTAや関係性を再構築した街)でもいい。
これだけの規模で人を集めるサーバーに参加者、やっぱり楽しみにせずにはいられない。
