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福田美術館へ行ってきたよ。「京都の巨匠 木島櫻谷 画三昧の生涯」

今回私にしては珍しく、
「この展示を観たい!」というより
「この美術館に行きたい!」が先行して
訪れたので展示内容は
全くと言って良いほど
事前知識0でした。
木島櫻谷。最初、なんて読むのか
さっぱり分からず。
「きじま……、さくら?え、これって下の名前?苗字みたい」とか思いつつ、フライヤーに
書かれていたローマ字で読みを確認すると
このしまおうこく」。
なんと、きじまですらない。
それくらいの知識しかない人間の感想です。

最初に総括。
なんでもっと前から
知らなかったんだろう!?

本当に自分の知識不足に驚くね……。
生没年が1877〜1938と、比較的最近活動されていたためか第一印象は「見やすい」。
ここで言う見やすいというのは、人物の表現が
写実的で現代と近い
。江戸絵画など、制作年が
現代より遠のくとやっぱり人物表現も写実よりデフォルメが強くなるイメージが
素人ながらあるので……。
16歳から師匠の今尾景年に師事していただけあって、もう初っ端の作品から完成されていて凄い。作品の感想は後述しますが、大体今の自分くらいの歳に描かれた作品なんですよね……。
最近ずっと今の画力の現状について考えてしまうので、別の意味で刺さったという与太話はともかく。(与太話ついでに、櫻谷の弟であった木島桃村は23歳の若さで早逝。ここも色々考えさせられました)

初期(1901〜)の人物画はグラデーションによる
陰影表現がしっかりしていて、少しこってりしたイメージ。
「なるほど、こういう絵を描く人なのか」と
理解したところで、1910〜30年頃
(明確な制作年は分かってないのかな?)
の人物画を見ると、めちゃくちゃあっさりした塗りになっていてびっくりしました。
日本画特有のマットな質感が、画力の高さを
際立たせていて良かったです。
師匠の他にも洋画家の浅井忠や菊池容斎などの様々な画家と交流や私淑されていたらしく、
やはり貪欲にならなければ良い絵は描けないことがヒシヒシと伝わってくる展示でした。

作品一言感想 (箇条書き)


福田美術館、なんと作品の撮影が可能だったので何枚か載せておきます。

双美図

入口近くの展示。初期の方の作品。
線の入り抜きが素晴らしく美人画なだけあって
華やかで柔らかくて、1番初めに目を奪われた。

剣の舞

これも初期の方の作品。とにかくこの頃から構図が上手い……。

鶴図屏風

竹の葉の滲みと節に落ちる影の、絵が上手い人間特有の簡潔で適切な表現に感動した。
いや、鶴について触れろよ。

角とぐ鹿
鹿モチーフの絵が多かった。奈良公園までスケッチしに行ったとかなんとか。覗き込むような構図、ふわふわの毛並みと対照的な瞳。
隣には画三昧が展示されていたけど、
人物画のマットな質感と比べると
表現が違いすぎて同じ人が描いたように思えない……。

東海霊山
色味が好きだな、と目に留まった。
洋画家の浅井忠に影響された絵らしい。
この頃の洋画家は印象派にも影響されていたらしく、一周回ってるなあと思いました。

麗春図

これも筆致の適切さがすごい。
筆の形がモロに出ていて、遊び心のようなものが
感じられて好き。

寒月(かんげつ)
1番好きだった。モノクロの極致。
(竹は少し青み?がかっていた)
良すぎて逆に写真撮影するのが憚られるほど。
撮ったけど。


たまに光の当たり具合?を表現しているのか
明らかに違う色味を入れる図が多くて、
好きでした。

ちょっと分かりやすいやつ。