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転職回数が多い看護師は「普通」じゃない?面接で言われた言葉に悩んだ私の話

転職回数が多い看護師は、面接でどのように見られるのでしょうか。

私は看護師として働く中で、これまでに4回転職しています。

ある面接で言われた言葉をきっかけに、
「私は普通じゃないのかもしれない」
と、自分を責めたことがありました。

この記事では、その言葉に悩んだ私が、転職回数だけで自分の価値を決めなくなるまでを振り返ります。


「普通だったら大学病院で10年くらい勤めている年齢なのに、どうして訪問看護に転職しようと思ったの?」

32歳頃、訪問看護の面接でそう言われました。
今でも、その一言を忘れることができません。

初めてそんなことを言われました。
「転職していることって、そんなに良く思われないんだ。」
そう感じたのと同時に、
心の中では別の感情も湧いていました。

「普通って何?」
「それはあなたの普通でしょ?」

人それぞれ歩んできた人生が違う。
大切にしている価値観も違う。

それなのに、「普通」という一言で、自分の人生まで否定されたような気がして、とても悲しかったことを覚えています。

その訪問看護ステーションからは採用をいただきました。
でも私は辞退しました。
採用されたことは嬉しかったのですが、それ以上に、
「この価値観の中では働けない。」
そう感じたからです。
面接でそう言われるということは、働き始めてからも、「普通」を押し付けられる気がしました。
私はもっと、自分らしく働ける場所を探したいと思いました。

当時の私は、転職を繰り返す自分が嫌いでした。

でも本当につらかったのは、退職を決める瞬間ではありません。
「もうこの職場に行きたくない。」
そう思いながら毎日出勤していた時間でした。

朝起きるたびに憂うつで、
仕事へ向かう足取りは重く、
「今日も一日頑張らなきゃ。」
そう自分に言い聞かせながら働いていました。

退職を決めると、少しだけ安心します。
「やっと辞められる。」
その解放感はありました。

でも、そのあと必ずやってくる感情があります。
「また転職だ…。」
「また履歴書を書かなきゃ。」
「なんで私は続けられないんだろう。」
「忍耐力がないのかな。」
転職を繰り返すたびに、自分を責めていました。

周りは同じ職場で長く働いているように見える。
それなのに私は、また新しい職場へ行こうとしている。
そんな自分が情けなくて、自己嫌悪になることも何度もありました。


でも、派遣看護師になって気づいたことがあります。

今、私は派遣看護師として働いています。
派遣は、初めて行く職場も少なくありません。

ある日、「点滴お願い。」と言われました。
別の日には、「膀胱洗浄できますか?」「胃瘻お願い。」
そんなふうに声をかけられます。

でも私は、ほとんど困りません。
病院で経験したこと。
訪問看護で経験したこと。
施設で経験したこと。

それぞれ違う職場で身につけた技術が、今の仕事につながっているからです。
もちろん、経験したことがない処置なら正直に「教えてください」と伝えます。

でも、振り返ると、
「以前の職場でやったことがあります。」
そう言える場面が本当に多いのです。

そのたびに思います。
転職してきた経験は、ちゃんと今の自分を支えてくれている。

転職は、私を弱くしたのではありませんでした。

一般病院では、治療をして退院へつなげる看護を学びました。

療養型病院では、人生の最期をどう過ごすかを考える看護を学びました。

介護施設では、安心して生活を続けられるよう支える看護を学びました。

訪問看護では、その人が住み慣れた自宅で、その人らしく暮らすことを支える看護を学びました。

クリニックでは、病気を早く見つけ、早く対応することの大切さを学びました。

どれも同じ「看護師」という仕事です。
でも、求められる役割も、考え方も違いました。

転職するたびに、
私は技術だけではなく、看護観も、考え方も、少しずつ広がっていったのです。

だから今、初めての職場でも落ち着いて働けます。
環境が変わっても柔軟に対応できます。
それは才能ではありません。
転職を繰り返したからこそ身についた力でした。

「普通」よりも、自分に合う働き方

私は今でも思います。
「普通」って、誰が決めるのでしょうか。

同じ職場で長く働く人も素晴らしい。
転職を経験しながら、自分に合う働き方を見つける人も素晴らしい。

どちらが正解という話ではありません。

私が伝えたいのは、
人の「普通」に、自分を当てはめなくていい。
ということです。

自分に合う働き方は、人それぞれ違います。
だからこそ、
周りの価値観ではなく、
自分自身が納得できる働き方を選んでほしい。
私はそう思っています。

あの頃の私へ

また転職してしまった。
また履歴書を書いている。
また続かなかった。

そんなふうに、自分を責めなくていい。
今となっては、その経験すべてが、
あなたをパワーアップさせている。

人の「普通」に左右されなくていい。
自分を信じて。

あの頃の私は、転職を繰り返す自分が嫌いでした。
でも今なら、自信を持って言えます。
あの頃の転職は、一つも無駄ではありませんでした。

もし今、転職回数の多い自分を責めている看護師さんがいたら、この文章が少しでも心を軽くできたら嬉しいです。


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